INTERVIEW

地頭江音々

写真集は人生の想定外 だからこそ生まれた「素」 ついた「自信」


記者:木村武雄

写真:木村武雄

掲載:23年03月08日

読了時間:約4分

 HKT48地頭江音々が1st写真集『彼女の名前』(玄光社)を発売した。舞台は地元・宮崎県。編集スタッフから要望されたのは「アイドルとしてではなく、なにより自分自身のことを考え、撮影に臨んでほしい」ということ。人生の中で写真集を出すことを想像すらしてこなかった彼女が、時の流れに身を任せるがごとくありのままで臨んだ写真集だ。所属するHKT48ではここ最近卒業メンバーが続くなど変化している。そのタイミングで本作に臨めたことは自分を奮い立たせる養分にもなったとも語る。そんな本作への思いを明かしたインタビューを動画と共に届ける。【取材・撮影=木村武雄】

――写真集の発売が決まった時の心境は?

 写真集は、私には縁がないものだと思っていたので、最初に雑誌の取材で「写真集どうですか?」とお話を聞いた時も現実味がなくて世間話の一つだと捉えていました。そうしたら、その1か月後に「決まりました!」と聞いて。それでも本になるまでは実感がなかったです。

――編集スタッフさんから撮影にあたり「アイドルとしてではなくて、何より自分自身のことを考えて撮影に臨んでほしい」と要望された時はどう思いましたか?

 写真集を撮るにあたってテーマを考えた時に、自分の思い出の地、育ってきた所、縁のある場所を巡りたいと思いました。編集の方にそう言われた時は自分の中で明確なものはなかったんですけど、そういう場所を選んだ時点で私らしくなるのかなって思いました。

――撮影に向けて準備したことは?

 そもそも自分の人生で写真集が出せるとは思ってもいなかったので、写真集に向けて何を準備していいか分からなかったので、ただ緊張して過ごしてました(笑)。ありのままの自分を撮って頂くとは言っても、これまで経験したことがあるのがグラビアの撮影で。その延長線上でポーズをして撮って頂くという意識ではありました。

――では不安もありました?

 想像ができなかったので、少し不安もありました。でも実際に撮影が始まったら、すごく笑ったり、走ったり、ジャンプしたり、はしゃいだり、楽しく食べたり、普段友達と接しているような自然な感じでいいんだと思うことが出来てリラックスして臨めました。

地頭江音々

地頭江音々

――お気に入りの写真は?

 (かき氷屋での写真が載ったページを開き)ここで~す!水着とかランジェリーとかではないんですけど、こういうシチュエーションでの撮影はグラビアではあまりやらないと思うんです。友達とカフェに行って撮って後で携帯を見て「あの時、めっちゃ楽しかったな~」「こういう事をやったな~」と見返すような写真だと思うんです。こういう事が出来るのは写真集ならでは。ちょっと悪ふざけしているところも私らしいのかなって(笑)。このサングラスもお店に置いてあったものをお借りしたんです。そういうところにも私らしさが出ているのかなって思います。

――最初に撮ったカットは?

 (日向岬・馬ヶ背での写真が見開きで載ったページを開いて)ここです。この時はまだ緊張していました(笑)。ここでの撮影は風が強くて髪もオールバックになってしまって。「撮影する」という気構えて立っていたので「髪がこうなっちゃってどうしよう…」と心配していたんですけど、カメラマンさんやスタッフさんが「それはそれで可愛いし、写真集はたくさん写真を撮るからそういう一面があってもいいんだよ」って言って下さって、そこで「自然体ってそういうことなんだ」と思えました。

――この時に写真集の世界に入れた感じなんですね。

 本当にそう思います!「あっ写真集かっ!」って(笑)

――メイキング動画でこの写真集は「私のアルバムのような作品」と語っていました。

 私の家にあるアルバムを見返した時に、同じ場所で撮っている写真が何枚もあって。「あの時の自分がここまで来られたよ」というものになっていると思います。変わらない部分も変わって大人になった部分もあって、そのアルバムは家族しか見られないですけど、その変化が感じられるなって思います。

――ご自身にとって本作はどのようなものになりましたか?

 自信がついたと思います。写真集は自分には関係のないすごく高い場所のものだと思っていて、写真集を撮っているメンバーがいても「うぁ~すごい!」と思うだけで、「自分もやりたい」というところまで考えが行きつかないような出来事でした。それが出来て自分でもすごいと思いますし、写真集が出せるメンバーはAKB48グループのなかでも限られていると思うので、そういう事ができるようになったんだと感じました。

地頭江音々

地頭江音々

――HKT48はここ数年、変化を続けてきていて、最近もメンバーの卒業もあって。そのなかでご自身が写真集を出すという事に何か運命めいたものは感じていないですか?

 どうなんですかね~。でも言われたら確かに何かあるかもしれないですね。HKT48は最近、メンバーの卒業が続いていて、グループの中での自分の立ち位置や役割を考える期間でもあって、そういうタイミングで出せたというのは改めて自分を奮い立たせることが出来るというか「自分も頑張らなきゃ」って思えています。

――ところで、過去に取材させていた時に「私のチャームポイント」で投げキッスをして頂きましたが、好評でしたのでもう一度いいですか?(笑)

 えっ!ちょっと……………(笑)…いきます!私のチャームポイントはくちびるです!皆さんたくさん見てください! チュッ!(笑)

――ありがとうございます!改めてメッセージを!

 HKT48地頭江音々1st写真集『彼女の名前』。ぜひ手にとって見てください!宜しくお願い致します!

地頭江音々

地頭江音々

(おわり)

この記事の写真
木村武雄
地頭江音々
地頭江音々
地頭江音々

記事タグ 

コメントを書く(ユーザー登録不要)

関連する記事