まるり「自立した活動をしたい」ソロアーティストとしての姿勢
INTERVIEW

まるり

「自立した活動をしたい」ソロアーティストとしての姿勢


記者:村上順一

撮影:村上順一

掲載:22年12月02日

読了時間:約8分

 まるりが、メジャーデビュー後、第二弾となる配信シングル「星のタイヨウ」(10月19日)をリリース。男女デュオ「まるりとりゅうが」として活動後、今年の4月よりソロアーティストとして本格始動したまるり。8月に配信リリースされた「ホントの私」でビクターエンタテインメントからメジャーデビュー。今回リリースされた「星のタイヨウ」は、ドラマ『壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている』(ABCテレビ)の主題歌としてOA。アイドルとしてキラキラと輝く一星に対して、素直になれない猫屋敷の心情に寄り添ったような歌詞とフレーズが印象的なミディアムナンバーに仕上がっている。インタビューでは、自身で作詞を行った新曲「星のタイヨウ」の制作背景から、まるりにとっての“タイヨウ”と言える存在、ソロシンガーとしての決意など話を聞いた。

自分が持っているものを認めてあげよう

村上順一

まるり

――ソロデビューされて今どのような気持ちで活動されていますか。

 ユニットの時とはまた違ったスイッチを入れることが出来るようになった気がしています。いつも通りの私もいるんですけど、歌や音楽のお話をするときは、今まで以上にちゃんと話したいと思って。これまではりゅうが君が作った曲を、私が表現するという役割で歌っていましたが、今は自分で作ったものを自分で表現しているからこそ出来ることもあるので、それを武器にしたいと思っています。

――そういえば現在ラジオもやられていますが、やってみていかがですか。

 楽しいです! 私は喋ることがすごく好きなので、念願のラジオ番組なんです。名古屋で収録をしているので、週の半分は名古屋にいて、その環境がすごく不思議だなと思っています。東海エリアではあるんですけど、私が福岡出身なので博多弁のコーナーを設けたり、自由に楽しくやらせていただいています。

――さて、新曲「星のタイヨウ」がリリースされました。楽曲を初めて聴いた時の感想は?

 最初に聴いた時にすごく良い曲だなと思いました。作曲をしてくれたあっくんは、仲が良い友人でもあり、私から書き下ろしで曲を書いて欲しいとリクエストさせていただきました。

――歌詞はまるりさんが書かれています。

 まず『壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている』の原作を読みました。2人主人公がいるのですが、対照的な2人なんですよね。卑屈になっている守くんがいて、すごい才能を持っているのに、一星くんのキラキラしているところと比べてしまい、ひねくれた性格になってしまっている。それを見て私も同じ様な時があったなと思い、ひねくれた男の子、守くんをテーマに書いていきました。

――同じような時があったとは?

 私が合唱団に所属していた時のことです。毎年ミュージカルを行なうのですが、そのキャストに選ばれた子達がトップになっていく傾向があります。私は12年間所属していたのに、「農民1」とか「お客さん2」という役しかやれたことがなかったんです。良い役は年下の子達に取られてしまって、それがすごく悔しくて。在籍最後のミュージカルでも主役をとることができず、「またダメだったか」と落ち込んでいました。

 ただ、在籍最後のミュージカルはちょっと違いました。女王様が登場するミュージカルなのですが、女王様に選ばれた子があまり声量がなかったので、私が後ろからサポートして欲しいと、先生にお願いされました。声だけですけど女王様を演じることができて、その時に「声だけは女王様としていけるんだ」と気づきがありました。その反面、演技がダメだったんだと気付かされました(笑)。

 『壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている』を読んで、その時の気持ちに何か近いものを感じました。演技でその子のようになれないなら私は歌を頑張ろう、自分が持っているものを認めてあげようという気持ちで歌詞を書きました。

――先生、厳しい方でもあるんですね。

 そうなんです。12年間というのは一番長い在籍なので、最後は主役をやらせてもらえるんじゃないかと思ったんですけど、ミュージカルとして成立させるためにはそこに情けはなくて...。先生は「演じている時も、まるりちゃんのままなんだよね」とよく言われてました。

 でも、私にとって先生は人生の中で一番尊敬している方でもあるんです。普通に過ごしていたら経験できなかったこともあったので、合唱団はすごく貴重な時間でした。

――まるりさんにとっての“タイヨウ”は先生ですね。

 本当にそうです。いつもお綺麗でしたし、先生に言われたことは、全て納得できましたから。今でもずっと尊敬しています。

――さて、今作のレコーディングはいかがでした?

 レコーディングには、作曲者のあっくんと編曲をして下さった早川(博隆)さんも来て下さいました。ディレクターさんはまるりとりゅうがの時からお世話になっている方にお願いしたので、すごく安心して歌うことができました。そして、録り終えた後に聴いたら、自然と涙が出てきました。

 まるりとして全て作詞をしたのはこの曲が初めてだったのと、いろんな方が関わってくれたことでカタチになった作品だったので、感動してしまいました。あと、コーラスに「lalala...」と入っているところが、合唱団の頃を思い出すような感覚もありました。ドラマのタイアップ曲でありつつ、幼少期の頃からの思い出も詰まった曲になったので、歌も大人びた感じではない、良い意味で幼なさがあるイメージで歌いました。

――ところで、タイトルの「タイヨウ」をカタカナにされたのはどんな意図が?

 漢字だと強すぎると思いました。あと、絵本のような感じにしたかったというのもあります。普通だったら「星“と”タイヨウ」にすると思うんですけど、あえて「星のタイヨウ」にしたのは、別物として表現したくて。「星とタイヨウ」だと2人になってしまうので、一星くんにフォーカスしたタイトルにしたかったんです。

――MVはまるりさんのリクエストも反映されていますか。

 最初、監督さんからは違うアイディアをいただいていたんですけど、私の中に絵本というコンセプトが強くあったので、私が雲の上から歌いかけているような、ファンタジックな世界観にしたいとリクエストさせていただきました。額縁は監督さんのアイディアをいただいて、非日常の空間にしていただきました。

――撮影でハプニングとかありました?

 私、キウイが大好きで毎朝食べてて、その日も食べたいなあと話してたら、マネージャーさんがわざわざスーパーまで行って2つ買ってきてくれて。それで撮影前に1つ食べて、休憩時間に残りのもう1つを食べたら舌が痺れてきて...。すごく痛くてびっくりしました。あと、髪の毛を固めるスプレーが強力過ぎて、前日のものが残っていて、撮影前にそれを取るのに1時間くらいかかったというのもありました。本当に強力で洗っても全然取れなくて。

――すごいスプレーですね(笑)。ちなみにキウイが好きになったきっかけは?

 美白効果があると聞いて、それから食べるようになりました。美白という言葉に敏感で試したくなってしまうんです(笑)。

自立した活動をしたい

村上順一

まるり

――ソロになって、これからライブも行っていくと思われますが、考えていることはありますか。

 ソロになって3曲しかリリースはできていないのですが、実はけっこう曲はあるんです。アレンジができれば、ライブもすぐにできるんじゃないかなと思っています。今は沢山の人に来てもらえるように楽曲をリリースしつつ、ストリートライブをやっていきたいです。

――どんな気持ちでライブ活動をされていますか。

 今はまるりとりゅうがに頼った活動はしたくはなくて。まるりという1人の女性として、自立した活動をしたいと思っています。まるりとりゅうがの復活を願ってくれているファンの方もいるのですが、それ以上に新しく私を知っていただく方に向けて活動していきたいなと思っています。ストリートライブをやっているのも、私を知ってくださった方が、ちょっと見てみようかなと思った時に気軽に観に来て欲しいという思いからなんです。そして、すぐ忘れられてしまうような歌ではなく、皆さんの心に残るような歌を歌いたいです。

――歌への想いがすごく強いですね。

 割と普段は自信がないんですけど、歌っている時だけは、想いを届けられる自信があります。でも、私の認知度はまだまだなので、もっと知ってもらえる活動をしていきたいです。だからこそ、ワクワクしている部分もありつつ、「まるりはここからなんだ」という心境です。

――意気込みが伝わってきました。最後にまるりさんが追求していることとは?

 メイクです。帰宅してからも誰にも会わないのに、もう一回メイクします。これまでは一緒にいたりゅうが君が男性だったので、凝ったメイクをしなくても女子として見えていたと思うんです。今はソロで活動していて、今まで以上に私の顔を覚えて欲しくて、どのメイクが一番自分らしいのかを研究しています。最近、髪色も明るくして、それによってらしさが出たなと思っていて、理想のまるりを追求しています。

 歌姫を目指しているので、ブームを作り出せたらという夢もあります。安室(奈美恵)さんのような存在が生まれるのはすごく難しいと思うんですけど、そういう時代がまたきたら良いなと思いながら頑張ります!

(おわり)

作品情報

まるり Digital Single「星のタイヨウ」  配信中
(ABC テレビ『壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている』主題歌)
配信中⇒https://jvcmusic.lnk.to/maruri_hoshinotaiyo
Music Video⇒ https://youtu.be/iH2_3iHVbn0

<イベント出演情報>
2022年12月10日(土)
「横浜シティポップ祭☆シティポップ歌合戦☆girls edition」
会場:横浜・関内ホール 大ホール
https://y-citypop.com/

2022年12月16日(金)〜18日(日)
「Lantern Night ~ 空飛ぶクリスマスツリー ~ 2022」
会場:大阪南港 ATCホール
https://www.lantern-night.com/

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