パフォーマンスユニット円神「みんなと一緒にもっと前に」ユニットの成長と変化
INTERVIEW

円神

「みんなと一緒にもっと前に」ユニットの成長と変化


記者:村上順一

撮影:村上順一

掲載:22年10月08日

読了時間:約9分

 PRODUCE 101 JAPAN元練習生9人によるパフォーマンスユニットの円神が、1st アルバム『O』をリリースした。 円神は様々なジャンルで活動する、A.rik (エーリック)、草地稜之、熊澤歩哉、瀧澤翼、中谷日向、中林登生、中本大 賀、宮里ソル、山田恭の9人による新進気鋭のパフォーマンスユニット。「歌×ダンス×芝居」が融合した新しいパフォー マンスショーを展開している。1st アルバム『O』は、これまでの円神のシングル曲と、先行配信されたリード曲の「Perfect Circle」に加え、Funk Uchinoがプロデュースする「Highway In Blue」、ボカロ PのYASUHIRO(康寛)がプロデュースするアッパーチューン「Overheeeeeeeeeat」、「We are ENJIN」と「Perfect Circle」を手掛けたYCMがプロデュースするバラード曲「YOU」の 3 曲が新曲として収録されている。 インタビューでは、結成2周年を迎え3年目に突入した9人に、ユニットの成長と変化を聞きつつ、1st アルバム『O』のお気に入り曲など話を聴いた。

2年間での円神の変化

――結成から3年目に突入した円神、どんな変化が訪れていますか。

瀧澤翼 2周年を経て変わったなと思うところは、円神はすごく垢抜けたなと思っています。内面の変化もそうなんですけど、容姿の変化がえげつなくて(笑)。結成当時と今の顔を見比べた時に、誰っ?てなります。それも含めて変わり続けていることがすごいことだなと感じています。

――特に変化が大きい方は?

宮里ソル 2年前の大賀と比べると、すごく垢抜けたし、“美人”になったなと思います。

中本大賀 自分でも変化したなと感じています(笑)。本当にブスだったよね。2年前のミュージックビデオとか観ていられないですよ。

草地稜之 熊ちゃんは髪型がすごい変わったよね。

熊澤歩哉 前はマッシュルームカットだったんですけど、髪が伸びまして。

――パフォーマンスの変化は?

中林登生 変わりました。以前は自信がなくて、僕は下を向きながら踊っていました。動きも小さくなってしまっていたので、みんなからもっと大きく踊ってと言われていました。でも、ライブを重ねることによって魅せ方もわかってきたので、変化してきたと思います。

――ライブを重ねていくことによって、チームワークも良くなってますよね。

中本大賀 はい。先日のライブで(山田)恭が「Addicted」という曲で、自分のパートを歌い忘れるということがあったんですけど、日向くんはそれを察知して、代わりに歌ったりとかできるようになって。

――なぜカバーできたんですか。

中谷日向 パッと見たときに恭がマイクを持っていなかったんです(笑)。なので勝手に歌いました(笑)。リハの時からけっこう歌い忘れる箇所があったので、気にはしていました。

山田恭 すみません(笑)。お互いのこともだんだんわかってきたので、チームワークはすごく上がっています。これを言ったら怒るとか。

――草地さんは円神の凄みはどこにあると思いますか。

草地稜之 もともとのコンセプトがグループというよりも、パフォーマンスユニットという面が強くて、A.rikが“暴れるランド”を立ち上げたり…。

一同 “暴れるランド”(笑)。

草地稜之 すみません、アパレルブランドです(笑)。あとは料理好きが浸透して料理のお仕事するメンバーもいたり、それぞれがいろんな分野で活躍して、そこで新しいファンを獲得しています。それが円神の強みだなと僕は感じています。

A.rik 僕ら円神とMU3E(ファンの呼称)、そして、スタッフのnonaff(ノナッフ)という3つの円で成り立っているので、そこは最大の武器だと思っています。

宮里ソル 僕たちは自分たちだけで作り上げていくのではなく、ファンの皆さんの意見も聞きながら作っていくんです。

――すごく周りの方の意見を大事にされているんですね。ちなみにMU3Eの方からの言葉で嬉しかったことは?

中本大賀 僕が嬉しかったのは、誕生日の時にやってもらった駅広告です。誕生日じゃなくても、今回の1stアルバムリリースが決定した時もお祝いしてくれたんです。

熊澤歩哉  「円神Debut Stage『nonagon(ノナゴン)~始まりの音~』」という舞台があったんですけど、そこで初めてMU3Eの皆さんにお会いすることができたんですけど、結成おめでとう、出会ってくれてありがとうというボードを持ってきてくれていました。それを見た時に泣きそうになりました。

中本大賀 熊ちゃんだけ泣いてなかったんですけどね(笑)。もしかして、心の中で泣いてた?

熊澤歩哉 そうそう、もう涙目でした。1周年や2周年という節目でMU3Eの皆さんがお祝いしてくれるので、本当に嬉しいですし心が温かくなります。

瀧澤翼 この前のライブで新曲の「YOU」を披露させていただきました。その時にMU3Eの皆さんが号泣してくれて。対バンイベントだったんですけど、次の方が始まる直前まで泣いてくれている人もいました。僕らがパフォーマンスして、それを受け取ってくれたというのは、すごく嬉しかったですし、逆に僕らがMU3Eのみんなから受け取ることもあるんだなと思いました。

皆さんと一緒に歩いていきたい

村上順一

円神

――皆さんが1stアルバムで印象的な曲は?

中本大賀 「YOU」です。ライブで披露するために練習していたんですけど、みんなでこの物語の主人公がどういう気持ちなのかというのを話し合いました。その主人公になったつもりでストーリーを展開していきました。歌詞でカギカッコがついている部分って重要だったりするんですけど、この曲は最後のところがすごく重要だったことなど、みんなで考えたことで、いろんな発見があり、もっと良い曲に変化しました。他の曲にも言えることなのですが、より理解を深めたことで、歌っていても刺さるし、理解を深めたからこそ、お客さんにもライブで伝わったのかなと思いました。この曲は特にMU3Eと僕らで大切にしていきたい曲だと言っているからこそ、もっと深まればいいなと思っています。

草地稜之 僕は、本当に曲が良すぎて「YOU」を練習している時から泣いてました。男女が最初すれ違う描写なんですけど、最後に<強く抱きしめていた君がこんなに好きだよ>というハッピーエンド感がすごく気に入っています。それがすごく心にジンときました。きっとMU3Eのみんなも自分と照らし合わせて泣いてしまったんじゃないかと思います。なので、ぜひ歌詞を熟読して欲しいです。よりこの曲の良さが伝わると思います。

熊澤歩哉 僕は「Highway In Blue」です。円神に今までなかった曲で、そういう意味でも新曲という感じがしていて、みんなのこれまで見せていなかった歌声も聴けます。まだ、パフォーマンスはついていないのですが、ライブで披露した時にどんな反応をMU3Eのみんなからもらえるのかすごく楽しみなんです。「Addicted」のような隠れ名曲みたいになったらいいなと思っています。

中谷日向 僕も「Highway In Blue」です。歌詞が男性目線で女性を追いかけているような感じの曲なんですけど、それが高速道路の情景と重なって加速していくようなイメージがあります。好きな人を意識してしまうような歌詞もすごく魅力的ですし、メロディもすごく良いので、その両方をすごく楽しめる曲になっています。ドライブとかでこの曲を流してもらえたらなと思っています。

――中谷さんは車は好きですか。

中谷日向 好きなんですけど、免許を持っていないので、メンバーや友達の助手席に乗せてもらっています。

中林登生 僕は「We are ENJIN」が気に入っています。円神で初めて、メンバーそれぞれをフィーチャーした自己紹介ソングなんです。各々歌詞にもこだわっています。ベースとなる歌詞はあったんですけど、ほぼ全員がリクエストさせていただいて完成した曲なんです。この曲を聴いていただければそれぞれのキャラもわかります。リリイベでも披露したんですけど、僕らもパフォーマンスしていてめちゃくちゃ楽しくて。どんな場所、例えばアウェイな場所でもこの「We are ENJIN」で円神の世界観を出せるというのはお気に入りポイントです。これからも大切にしていきたい楽曲です。

瀧澤翼 僕は「YOU」もお気に入りなんですけど、最近「Overheeeeeeeeeat」も気に入っています。この曲は夏だけではなくどのシーズンでも盛り上がれる曲だなと思っています。心のエンジンをかけてくれるような曲で、元気になれるんです。ライブでは全てを忘れて盛り上がれるんじゃないか思います。この曲は僕と恭ちゃんで振り付けすることになって、それでよく聞くようになってお気に入りの一曲になりました。

A.rik 僕は「TREASURE」が特に気に入っています。この曲はライブの最後にパフォーマンスすることが多い曲で、皆さんがペンライトやタオルを回したり、会場が一体化するのも楽しい瞬間なんです。僕は歌詞というよりも音を聴いて育ってきたので、サウンドに耳がいってしまうんですけど、この曲に入っているポンポンした音が、海をイメージさせてくれました。僕は沖縄出身なので、この曲をサンセットビーチで、テトラポットで友達と遊びながら聴きたいなと思いました。

山田恭 僕は「スマイル」です。この曲は、僕らのデビューステージで披露した曲なんです。その時から僕は大好きで、聴くだけでみんなが笑顔になれます。今回はAlbum versionとして収録されているんですけど、すごく豪華なサウンドになっているので、皆さんに聴いていただいてより笑顔になってもらえたら嬉しいです。そして、この曲は今のところワンマンライブでしか聴けないので、是非ワンマンにきてもらえたらと思います。

宮里ソル この間のライブで7人で歌ったんですけど、全員揃わない時はそのパートを他のメンバーが担当するので、改めて歌詞を見直すことが多くなりました。その中で「Far away」という曲を好きになりました。一番好きなフレーズに<夢よ花咲け>とあるんですけど、それが旅立つ友達とかに向けて、離れるけど頑張っていこうと、お互いの夢を応援する情景がこの曲と重なりました。

――1曲目を飾る「Perfect Circle」はどんな1曲になりましたか。

中林登生 「Perfect Circle」は聴いてもらう方たちに向けてというのがコンセプトだったのですが、自分たちに対しても歌うことができる曲になっています。一緒に手を取り合って完璧な円を作っていこうというファンのみんなに向けた部分もありながら、メンバーそれぞれにも言っているような側面もあります。

中本大賀 この曲はシングルとしてではなく、アルバムだからこそ表題曲として意味のある1曲になったと感じています。ここまでシングルとして発表してきた曲の一つひとつの集合体のような1曲になったと感じています。歌詞にもシングルのタイトルや歌詞が入っていたりしているのも特徴で、僕らの第一章の集大成といえる楽曲になりました。最後に<君と行こう>となっているんですけど、このフレーズが第二章への布石になっていると感じました。

――最後にここから始まる円神の意気込みをお願いします!

瀧澤翼 このアルバムをリリースさせていただくにあたって、すごく力を入れていて新宿のビジョンにも登場させていただいたり、『ダウンタウンDX』のエンディング曲として「Perfect Circle」が流れているのですが、「僕らが円神です!」ということを改めて日本全国に届けようとしてくれているnonaffの気持ちも受け取っています。

 そして、MU3Eと一緒にもっと完璧な円、“Perfect Circle”を大きくしていきたいという気持ちを込めて活動しているので、3年目は僕らを知っている人はもちろんのこと、まだ知らない方も巻き込んで、みんなと一緒にもっと前に進んで行きたいです。僕らの活動を追っていただけたらすごく嬉しいですし、いつでも受け入れる体制はできているので、まずは皆さんと一緒に歩いていきたい、ということを全世界に轟かせることができたらと思っています!

(おわり)

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村上順一
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