結木滉星が演じた野村晴樹(C)フジテレビ

 結木滉星が、先日最終回を迎えたフジテレビ系ドラマ『テッパチ!』で一癖二癖もある個性的なキャラクターを好演した。

 結木滉星が演じたのは自衛官・野村晴樹。国生宙(町田啓太)と馬場良成(佐野勇斗)の先輩として第二部(7話)から登場した。

 野村は班内で年齢は一番年下だが優秀で頭が良い。ただ後輩に対しては何かと厳しく、ちょっと嫌みな性格をし、先輩によく媚びていて、班長である大木(久保田悠来)の腰巾着のような存在であった。

 初登場となった7話で早々にその嫌味な感じは溢れ出ていた。

 宙に対して「歳は下でも、ここでは俺が先輩。それを忘れるな」など嫌味を連発。

 その後、宙と馬場は掃除を押し付けられたり、マッサージをさせられたり。同室である宙は唯一の休息時間の睡眠時間も野村のイビキで眠れずと野村のストレスを味合わされる日々を送ることになる。

 第8話では、試験を受ける金子(桐山漣)と一緒に模擬として受けることになった宙。

 そのことを馬場に伝えたときも「なんで差がついてしまうのか」「随分置いてかれたな」と野村は嫌味っぽく言い、馬場の心を刺す。

 それだけではなく、金子に勉強を教えてほしいと馬場が野村に頭をさげた際も「そんな頼み方だと引き受けられない」といびりつける。

 そんな後輩に嫌みったらしい態度を取っている一方で9話では、風間の秘密を探るべく大木と一緒に風間を尾行し、「大木さんの手助けをできるのは俺ですよ」と満面の笑みで腰巾着ぶりを発揮した。

 SNSでは「野村、ジャイアンとスネ夫のハイブリッド」「野村先輩めっちゃ憎たらしい顔」「野村さん嫌な先輩の見本って感じ」など【嫌味のある性格】の芝居に多くのコメントがあった。

 もちろん嫌味のあるだけのキャラクターではなかった。

 10話、TVのお見合い企画で気になる女性を取られて悔しがるシーンや馬場が音楽隊のオーディションを受けることが決まったときに照れながら「がんばれよ」という姿に、「嫌味な先輩キャラも愛嬌があってほんとは絶対良い人」「憎めない」「面白可愛さ」などのコメントもあった。

結木滉星が演じた野村晴樹(C)フジテレビ

 戦隊シリーズから正統派な役が多かった結木だが、昨年出演した同じくフジテレビ系ドラマである「#コールドゲーム」、「エロい彼氏が私を魅わす」、「SUPER RICH」で癖のある役を演じてきた。

 そして今回の「テッパチ!」でも一癖も二癖もある役を演じきった。

 そんな結木は現在、メイン出演している映画「凪の島」が全国公開中。9月30日、10月1日・2日には、2021年1、2月に放送されたドラマの続編「ミヤコが京都にやって来た!~ふたりの夏~」がABCテレビで3夜連続で放送。「テッパチ!」野村とは違った結木の姿にも注目だ。

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