運上弘菜と矢吹奈子

 HKT48矢吹奈子と運上弘菜が15日、都内で行われた映画『向田理髪店』(10月7日福岡・熊本先行公開、14日全国公開)の完成披露上映会に出席。主演の高橋克実、共演する富田靖子、白洲迅、筧美和子、森岡利行監督も登壇した。

 直木賞作家・奥田英朗氏による同名小説(光文社文庫刊)が原作。さびれた元炭鉱・築沢町を舞台に、地方が抱える問題に直面しながらも懸命に前を進む理髪店の親子を中心に描く。

 理髪店を営む向田康彦を高橋、その妻・恭子を富田、そして理髪店を継ぐために東京から帰郷する息子・和昌を白洲が演じる。

 矢吹が演じるのは人気アイドルの大原零。撮影のために同地を訪れたことで町が活気づき人々が変わっていく、そんなきっかけを与える役どころ。

 ただ内面としては「零は裏表のある役なので、そういうところは自分とは全く違っていたので、言いなれないところなどは練習しました」という。

 中国から嫁いできた香蘭を演じた運上は、役作りのため「ニーハオの練習をしてきた」ようだが、「まさかのカタコトの日本語でした」とし「ちょっと大丈夫かな?と思いながら臨みました」と笑った。

 一方、富田は印象的なシーンに「矢吹さんがプロデューサーの方と話す」場面を挙げ「そこが機関銃のような台詞で必見です」と矢吹の台詞回しに驚いたことを明かした。

 本作の主題歌には、HKT48の「全然変わらない」が起用。「変わりゆく中で変わらないものがある」という歌詞とメロウな曲調が映画に彩りを加える。

 ただ、事前に知らなかったという矢吹は「完成したのを観てあれ?なんか知ってる曲流れてる…と思って(笑)。驚きとうれしさで一杯でしたね」と笑った。

 運上も「自分たちのグループの曲が映画の主題歌になるなんて思ってなくて。本当に嬉しくて。曲名も歌詞もこの映画にぴったりなので楽しんでもらえたら」と期待を寄せた。(取材・撮影=松尾模糊)

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