INTERVIEW

結木滉星

テッパチ!』で自衛官役、後輩・佐野勇斗に感じた「新鮮さ」


記者:村上順一

写真:冨田味我

掲載:22年09月07日

読了時間:約6分

 結木滉星が、現在放送中のフジテレビ水10ドラマ『テッパチ!』の第二部から登場。厳しい訓練を経て晴れて陸上自衛官になった国生宙(町田啓太)や馬場良成(佐野勇斗)が配属する部隊のくせ者揃いの先輩自衛官の一人、野村晴樹を好演中だ。野村は頭脳派だが嫌味な一面も持つ個性的な人物。結木は初登場となった第7話でしっかりとその人物像を表現してみせた。そんな彼はこれまで頭脳明晰な役柄は演じたことはあったが陸上自衛官は初めて。どのように臨んだのか。そして、事務所の後輩でもある佐野との共演をどう捉えているのか。【取材=村上順一/撮影=冨田味我】

自分の体験を重ねて演じている

――第一部をどのような気持ちで観ていましたか。

 青春ものといった要素や登場人物の過去を知ってウルっとくるところもあり、シンプルに面白いと思いながら観ていました。

――結木さんが演じる野村晴樹は頭脳派ですが、ちょっと嫌味なところもある人物です。

 正直この役に決まった時は「嫌なやつかぁ…」と思いました(笑)。チームとしての結束力が高まっているので、よりそう思いました。野村はすごく個性的なキャラなので、チームとしてお互いに頼って頼られてという関係性で演じてみたいと思いました。

――具体的にはどのようにアプローチされようと思いましたか。

 ただ嫌な人物というところに振ってしまうと本当に嫌な人として終わってしまうと思いました。町田(啓太)さんもそこをすごく気にしてくださって、「愛されながらも弄られキャラになったらいいよね」と話していました。僕もそれを意識して撮影に臨んでいます。

――結木さんが野村と重ねた部分はありますか。

 野村の性格が歪んでいる部分は過去に何かがあってそうなってしまったと思うのですが、その部分を自分の体験と重ねています。

――演じる中で難しかったところは?

 野村が意地悪をしているシーンは演技としてわかりやすいと思うんですけど、コミュニケーションをとるのが苦手な野村が、みんなでお酒を飲みに行くようなシーンはどのくらい意地が悪いところを残して演じるのかというのバランスが難しかったです。

結木滉星

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佐野勇斗の関係性

――自衛官という役柄についてはどう感じましたか?

 興味深い職業だなと思いました。以前は堅い感じの職業で冗談を言ったりすることも少ないのかなと思っていたのですが、オンとオフがはっきりしていて僕たちと変わらないんなんだと実感しています。なので、皆さんが共感してもらえる部分もあると思いました。

――馬場良成を演じる佐野勇斗さんが後輩役として共演されていますが、いかかでした?

 勇斗は普段僕のことを先輩だと思っていないんです(笑)。僕は普段、上下関係があるのはあまり好きではないのでフランクに接してもらうのも悪い気はしていませんけどね(笑)。なので、今回普段とは接し方が全然違います(笑)。勇斗が僕に敬語で話しているのがすごく新鮮なんです。

――レアですね(笑)。さて、共演者の方の身体に感化されて、筋トレをしていたみたいですね。

 勇斗もそうなんですけど、町田さんや久保田(悠来)さんたちの肉体がすごいじゃないですか。特に第一部から出ているメンバーが身体を作り上げていたので、それに負けてはいけない。先輩役として頼られなければいけない立場なので、プレッシャーになりました。

――そこからさらに筋トレをされて。

 はい。最初は自分だけで筋トレをしていたんですけど、それだけでは足りないと思いパーソナルトレーナーについてもらいました。自分一人だと甘えが出てしまうんです。「これ以上は無理」となってもトレーナーの方がいることで、そこからさらに何回かできる。安心して限界を越えるトレーニングができるんです。

――特にどの部位を鍛えていたのでしょうか。

 基本的には胸の筋肉、上半身をメインで鍛えていたんですけど、自分の中で太くなったと感じているのは腕です。

――合わせて食事にも気を使っていたみたいですね。

 はい。シンプルに食べる量を増やしました。筋トレの7割は食事が重要です。タンパク質を多く摂るのが一般的なイメージとしてあると思うんですけど、糖質も重要なんです。

――あまり食べない方が良いものもありますよね?

 筋トレ中にあまり食べられないのはポテチやラーメンなので、今めちゃくちゃラーメンが食べたいです(笑)。

結木滉星

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カメラが回っていないときも楽しい

――共演者の方とはどんな会話を?

 勇斗は何度も共演していますし、町田さんも一度共演させていただいているのですが、他の方は初めてでした。みんなお兄さんなのですごく優しくて、僕と勇斗を甘やかしてくれるんです。接しやすい空間を作ってくれるので、逆に僕も皆さんを弄ったりしています(笑)。カメラが回っていない時もすごく楽しいです。

――どんなお話をされるんですか。

 今回セットでトレーニングジムがあります。それを使っても良いとのことだったので、そこにみんなで行って怪我しない程度に筋トレしています。そして、お互いの筋肉を触ったり(笑)。

――自衛官ならではのアイテムも多々あると思うのですが、結木さんが興味深かったものはありましたか。

 自衛隊用のレトルトの白米があるんですけど、ちょっと特殊なもので、水を加えただけで食べられるんです。それは自衛隊にしかないみたいで、生で見ることができて興奮しました。

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舞台、そしてドラマ

――さて舞台『エゴ・サーチ』に出演されました。いかがでしたか?

 鴻上(尚史)さんの演出で初めてやらせていただいたのですが、すごく丁寧に演出をしてくださる方でした。お芝居というのは実感からしか出てこないと教えていただいて、その「実感」という言葉を大切にして、自分の実感とセリフをどのように役に擦り合わせるかという作業を稽古期間中にずっとやっていました。毎公演緊張していたので、終えてみてすごく達成感があります。それと同時に良い作品になったという手応えもありました。

――何かを掴んだ感覚も?

 それは正直なところまだわからないです。きっと身になっている部分はあると思いますが、意外とやっている側はそれがわからなかったりするので、のちのち何か身についていたらいいなという思いです。

――先月配信が開始されたドラマ『5つの歌詩(うた)』の「マスカラまつげ」というストーリーで、高梨臨さんと共演されていましたよね。その高梨さんが結木さんとの撮影はすごくやりやすかったとお話していました。

 本当ですか! すごく嬉しいです。でも、それは逆な部分もあって、僕は高梨さんに委ねて演じていただけなんです。高梨さんのお芝居がすごく良いので、僕はそれを受けるだけで自然と引っ張られて演じることができました。それこそ実感として出たセリフが多かったんです。

――結木さんはどんなところを大切にして、役者と向き合っていますか。

 関係性をすごく大事にしています。話す言葉やシチュエーションは同じでも人によって変わります。お芝居でもそういったところが如実に出るので、いま僕が大事にしているところです。

――最後に結木さんの原動力は?

 家族が僕を応援してくれているということが、僕の原動力になっています。この仕事に就くことを許してくれたというのもありますし、家族に恩返しをしたいんです。20代も後半に突入して、以前よりも家族のために頑張らなければという想いは強くなりました。

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(おわり)

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