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 マーベル・スタジオが新たに贈る最新ドラマシリーズ『シー・ハルク:ザ・アトーニー』が毎週木曜日16時よりディズニー公式動画配信サービス Disney+(ディズニープラス)独占で日米同時配信中。主人公は正義感に溢れる弁護士ジェニファー・ウォルターズ(演:タチアナ・マスラニー)。ある事故をきっかけに“ハルクのパワー”を得てしまい、なりたくもないヒーロー〈シー・ハルク〉に...。監督を務めるカット・コイロは、ジェニファ ー・ロペス主演のラブストーリー『マリー・ミー』や、『ウソはホントの恋のはじまり』等を手掛けてきた、MCUイメージは一切ないラブコメの実力派。そんな彼女が抜擢された理由について、〈監督がシー・ハルクのファンだったこと〉と〈マーベルの“新しい要素を持ち込んでくれる監督をキャスティングする方針”〉の2つが揃ったことで、異色の起用が実現したことがわかった。

 望んでもいない“ハルクのパワー”を手に入れてしまったせいで、様々な騒動に巻き込まれていくこととなる弁護士ジェニファー・ウォルターズ。彼女は、突然の変化に困惑しながらも、仕事、恋愛、友人関係などに奮闘していく。そんな本作の監督を 務めるのがカット・コイロ。今年の春公開されたジェニファー・ロペス主演のラブコメ映画『マリー・ミー』を手掛けた実力派だ。 彼女はこれまでと全く違うジャンルの作品で監督の座を射止めたことになるが、その経緯を「昔から“シー・ハルク”のファン だったの。彼女はいろんなことができて、私たちに向けて話しかけてくる。こんなキャラクターは見たことがないと思ったのを覚えている。マーベルが“シー・ハルク”を映像化しようとしていると聞くと、私はなんとか面接をしてもらいたくて、プレゼンも用意して挑んだの。私にとって情熱のプロジェクトだった!」と振り返る。

 実際に第1話の冒頭場面から自らがシー・ハルクになってしまった経緯を画面に向かって語りかけたり、(=“第4の壁を越える”と呼ばれる演出)アベンジャーズのレジェンド、キャプテン・アメリカに対する軽口をさらっとたたく。そんな彼女の等身大のキャラクターが魅力的で親しみやすいものとなっているのだ。

 また、MCU全作品のプロデューサー、ケヴィン・ファイギは以前「適切な人を見つけるのはとても重要で何か新しいものや 新鮮なものを持ち込んでくれる人を探しているんだ。僕たちは、重々しさやドラマ的な葛藤を持ち込んでくれるフィルムメーカーやリーダーが欲しいんだよ。」と語っていて、才能豊かで独特な視点を持つ監督を起用することで、常に新しい世界を作りだし、過去のどのタイトルとも一線を画す作品を創造してきたことを解説している。実際に本作は“ヒーロー”と“弁護士”の狭間で葛藤しながらも目の前のことに一生懸命なジェニファー・ウォルターズの姿に働く女性たちの共感性の高いストーリーになっており、“等身大の女性”を描くのに定評があるカット・コイロが監督にぴったりだったということがわかる。

 2008年に公開された『アイアンマン』以来、多彩な顔ぶれが監督を務めてきた MCU。アカデミー賞作品賞にもノミネートされた『ブラックパンサー』(18)は黒人のライアン・クーグラー監督による黒人を主人公にした映画であり、キャストや制作スタ ッフも大半が黒人であることが注目を集めた。ドラマシリーズ『ムーンナイト』は、エジプト出身の新鋭モハメド・ディアプを監督に起用し、エジプト由来の月の神の力を得たヒーローが話題を呼んだ。適材適所で監督と作品を結び付けて世界中を熱 狂させ続けてきたMCUの最新作に期待は高まるばかりだ。

 予告編でも弁護士らしくきっちりとしたスーツを着て、オフィスを闊歩する様子や「普通の弁護士でいたい」と望まぬ姿に変身してしまう自分に悩む一方で男性とお食事デートを楽しむ様子などジェニファー・ウォルターズ/シー・ハルクのあらゆる人間性が見受けられる。最新作『シー・ハルク:ザ・アトーニー』は全9話で毎週木曜日16時より日米同時配信中。

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