香取慎吾「多くの人にパラスポーツ楽しんでほしい」NFTアートで3900万寄付
香取慎吾が23日、日本財団パラスポーツサポートセンターで「香取慎吾NFTアートチャリティプロジェクト」寄付贈呈式に出席。寄付として集めた約3900万円分の目録をパラサポへ贈呈。「一人でも多くの人にパラスポーツ楽しんでもらいたい」と語った。
贈呈式には、日本財団パラスポーツサポートセンター会長の山脇康氏、国際パラリンピック委員会(IPC)アンドリュー・パーソンズ会長、日本パラ水泳連盟参与ハイパフォーマンスディレクター櫻井誠一氏、パラバトミントン里見紗理奈選手、パラテコンドー太田渉子選手が出席。
香取は2017年11月に稲垣吾郎、草なぎ剛とともにパラサポのスペシャルサポーターに就任。2018年7月に開催されたパラスポーツ応援チャリティーソング「雨上がりのステップ」寄付贈呈式でパーソンズ会長から東京2020大会に向けてIPC親善大使を要請されて快諾。東京2020パラリンピック期間中のSNS発信、メダルプレゼンターを務めるなどの活動をおこなってきた。
「パラスポーツに関わる皆様への感動を形にしたい」「この感動を今年で終わらせたくない」という思いから、2021年9月にパラスポーツ支援の全額寄付として実施したプロジェクト。2015年にパラサポのエントランスに「i enjoy!」をテーマに描いた壁画をNFTアートとしてプロジェクト参加者に付与する仕組みで、1点3900円の寄付・1万点限定で参加者を募集。わずか1日で完売した。
NFT(Non-Fungible Token=非代替性トークン)とはブロックチェーン技術を用いて発行された唯一無二で代替不可能なデジタルデータ。プロジェクト寄付金はパラサポを通じて、その全額がIPCおよび国内のパラリンピック競技団体によるパラスポーツの普及やダイバーシティ&インクルージョン社会の推進に使用される。
香取は「リモートに慣れていて、ひさびさにこんなに取材陣に囲まれて少し緊張しております。パラリンピックから1年経って、笑顔と感動をいっぱいもらいました。東京パラリンピックは終わりではなく始まりだと思っています。僕の絵画がきっかけになって、新しすぎるNFTという形で寄付という賛同をいただいて改めてとても感謝しています。僕はパラスポーツにいっぱい元気と感動をもらいました。2年後にはパリ大会も迫っています。これから、一人でも多くの人にパラスポーツ楽しんでもらいたいという気持ちでいっぱいです」と語った。
壇上では、寄付の目録が香取から日本財団パラスポーツサポートセンター山脇康会長に手渡された。
香取は寄付を贈呈し「みなさんへのありがとうなのに、僕は絵画を描いただけで、僕がありがとうをもらって申し訳ないなと思います。早くTwitterでみなさんにありがとうを届けたいという気持ちでいっぱいです」とコメント。
さらに、これからの活動について「稲垣さん、草なぎさんと一緒に『雨上がりのステップ』を歌わせてもらったり、NFTアートと一つひとつ積み重ねていっているんですけど、始まると言いながら、さあ次何しようかなと思ってます(笑)。必ずどんな形でも、エンターテインメントの中で気持ちよく、楽しくみんなでパラスポーツを応援したいなと思えるように何か新しい形を作っていけたらと思います」と決意を述べた。(取材・撮影=松尾模糊)