シンガーソングライターの西片梨帆が8月3日、Digital Single「僕らが映画」を配信リリース。西片は 2015 年に梨帆としての活動を始め、初めて作った曲で「出れんの!?サマソニ」に応募し、SUMMER SONIC 2015のステージに立つ。2017年、1stミニアルバム「行けたら行くね」を全国リリース。インディーズ時代の楽曲「元カノの成分」は 100 万回再生を超える反響を呼んだ。2019年、活動名義を西片梨帆に変更。2020年9月23日、1stEP『彼女がいなければ孤独だった』でメジャーデビュー。インタビューではすでにライブで人気の「僕らが映画」が生まれた背景から、まもなくメジャーデビュー2周年を迎える西片がいま一番大切にしていることととは?【取材=村上順一】

自分の原点でもある弾き語りの大切さに気付いた

「僕らが映画」ジャケ写

――新曲「僕らが映画」が生まれた背景、どのようなきっかけがあったのかなど教えてください。

 前作「まどろみのひかり」では、同じバンドメンバーで1曲ずつスタジオに入ってアレンジを決めていき、アルバムが完成しました。ツアーも無事に終了し、忙しかった日々から、少しずつ自分の時間を大切に過ごせるようになったとき、なんとなくギターを弾きたくなり、この曲ができました。

 その時に、自分の原点でもある弾き語りの大切さに気付き、曲が出来た時の雰囲気のまま、レコーディングをしたいと思い、自分の部屋に雰囲気が近いスタジオで、普段使っている家具を持参して、アルバムを作っている時に仲良くなったレコーディングエンジニアの女の子に録音してもらいました。

――「僕らが映画!」というタイトルになったエピソードや、込めた想いなど教えてください。

 最初は、“僕らの映画”にしようと思っていました。でも、あまりしっくりこなくて、ふと「僕らが映画」と書いてみたら、すごく馴染んでいく感じがして。人生や生活、誰かを思う愛しさは、ひとつひとつが映画であって、代わりは何にもないんだと思っています。

――作詞でこだわったところをお聞かせください。

 書き直したりはしないで、気持ちの思うままに綴ってみました。

――歌詞の後半は言葉が全てひらがなに変わりますが、どのような意図が含まれているのでしょうか。

 あまり意味はなくて。なんとなくというのが大きいです。なんとなく、ひらがなのほうが自然な感じがしたのかなと思います。

――<愛してる?愛してるよ>と何度もリフレインされる印象的なフレーズですが、同じ言葉を繰り返す時にニュアンス、表情を変化させていると感じました。ご自身の中でどのような意識、変化をつけて歌われていますか。

 日にちや季節が変わってたくさんの年月を過ごしていることを考えて歌っている気がします。

大切にしていることは「自分の心が動くこと」

――レコーディングは「私のままでいられる空間と人を集めて録音しました!」とコメントされていますが、どのような方々とどんなふうに録音を進めていかれたのでしょうか。印象的だったエピソードなどあればお聞かせください。

 前作のアルバムのレコーディングの時に、エンジニアの女の子と仲良くなりました。そして、別の機会に「ゆるゆる」という曲のミュージックビデオを撮影した時に、そこで出会った女性の映像作家さんと仲良くなりました。いま思うと、その頃に出会う方々の中で、ふたりは年も近く感性が近い気がして話したかったのかなと思います。そのふたりをスタジオにお呼びして、録音と撮影をお願いしました。一発撮りだったので、緊張感もあったのですが、信頼しているふたりがその空間にいてくれたことが何よりも嬉しかったです。

――「僕らが映画!」は「1人で部屋にいる時に聴いてもらいたいです」とコメントされていましたが、西片さんにとっての一人の時間というのは、どのような意味を持っていますか。もしくは一人の時間はどのようなことをすることが多いですか。

 誰かを想う時間なのかなと思っています。ぼーっとしたり、眠る前にうとうとしながら考えていることが多いです。

――タイトルの「僕らが映画」にちなんで、西片さんが生きる上で影響受けた映画は? 加えて、人にライトな感覚で勧めるとしたらどんな映画をおすすめしますか?

 『トニー滝谷』という映画が好きです。ひとりの人生を見ているような気持ちになります。『はじまりのうた』という映画をおすすめします。

――メジャーデビューからもうすぐ2年、西片さんが音楽活動をしていく中で、今もっとも大切にされていることはなんですか。

 自分の心が動くことがなによりも大切なのかなと思っています。

――最後に10月23日に開催されるワンマンライブでは、どんな姿をファンの皆さんに見せられたらと思っていますか。

 この日に向けてショートフィルムを制作しようと思っています。舞台空間のようだったり、映画みたいだったり、音楽ライブを超えて、 この日のライブが一つの作品になればいいなと思っています。

(おわり)

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