イコラブがわからなくなる!? 11thシングル「あの子コンプレックス」に迫る
INTERVIEW

=LOVE

イコラブがわからなくなる!? 11thシングル「あの子コンプレックス」に迫る


記者:村上順一

撮影:

掲載:22年05月25日

読了時間:約11分

 指原莉乃プロデュースによるアイドルユニット=LOVE(イコールラブ)が5月25日、佐々木舞香が初の表題曲センターを務める11thシングル「あの子コンプレックス」をリリース。2017年9月に1stシングル「=LOVE」でデビュー。2021年1月にはグループ初となる日本武道館公演2Days、同年5月にリリースした1stアルバム『全部、内緒。』がオリコン週間アルバムランキング1位を獲得。2022年4月から全国10カ所18公演を回る『全国ツアー2022「どう考えても、君ってイコラブのこと好きじゃん』をスタートさせ、5月21日に沖縄公演「那覇文化芸術劇場なはーと 大劇場」でツアーファイナルを迎えた。表題曲「あの子コンプレックス」は、愛する人に振り向いてもらうことができない女の子の複雑な心情を描いた、=LOVE史上最も儚い失恋ソング。4月30日に公開された同曲のMVは、公開から10日間で500万再生を突破。現在も再生数を伸ばし600万再生を超えている。インタビューでは全国ツアーで感じたことや、11枚目のシングル「あの子コンプレックス」収録曲についてなど、メンバーの音嶋莉沙、高松瞳(※高ははしごだか)、瀧脇笙古、野口衣織、山本杏奈の5人に話を聞いた。【取材=村上順一】

全国ツアーでの手応え

「あの子コンプレックス」Type Aジャケ写

――全国ツアーを回られている最中ですが、どんな手応えがありますか。(※取材日は4月中旬)

野口衣織 今回セットリストは、終盤までMC無しで19曲連続で披露させていただいているんですけど、実際にやってみて体力やパフォーマンスに対する気持ちが、5年やってきて上がっているなと思いました。1日2公演の時もあるので、体力をつけなきゃと思いながらも、こんなにできるようになったんだ、という自信にも繋がっています。今日来てくれた方に、もっと好きになってもらえるように頑張ろう、というツアーになってます。

――野口さん、ステージで転んだという情報があったのですが。

野口衣織 転んではいなくて、ステージで「こけっ」という感じで初めてつまずいてしまいました。あんなに大きくつまずいたのは初めてだったので、思わず笑ってしまって。でも、みりにゃ(大谷映美里)が目を合わせてくれて、そんな私を笑ってくれたので、その笑顔に救われました。

――皆さんはそういったアクシデントは?

高松瞳 実は私も初日に階段から落ちました(笑)。しかも1公演目の1曲目だったので、恥ずかし過ぎて何事もなかったかのようにやり過ごしました。

――そんな高松さんはツアーはどんな姿勢で臨んでいますか。
 
高松瞳 今回のコンサートは、私たちを映すモニターがなくて、肉眼でしか生の私たちを見ることができないんです。なのでいつも以上に大きく魅せる、踊るなど、表現力が今まで以上に重要なコンサートだと感じています。でも、カメラがあるとそこも意識したパフォーマンスになるのですが、今回それがないので、逆に自由にできる部分も多いと思いました。

――山本さんはツアーはいかがですか。

山本杏奈 過去のツアーでは作り込み方がわからなかったんですけど、今はどういうところを重点的に練習すればいいとか、ステージ上での立ち位置というのも話し合ってスムーズにできるようになったんじゃないかなと思います。臨機応変な対応をみんなができるようになってきたというのは、今回のツアーですごく感じました。メンバー同士でステージ上で目が合うこともすごく多くて、そのたびに安心感をもらえます。あと、ファンの方がウチワなどにメンバーの名前や「ハートして」といったメッセージを書いて持ってきてくださっているんです。それを見てハートをしたりすると皆さんすごく反応してくださるんです。そういうのがすごく嬉しくて。

――メンバーとの絆も深まってますね。音嶋さんはツアーいかがですか。

音嶋莉沙 全国ツアーは1年ぶりで、今回は北海道や山口県など今まで行ったことがない場所でライブをすることができて、皆さんと会えたのがすごく嬉しかったです。そして、私たちも毎公演「もっとスキルアップしたい」と、思いながらツアーをやってます。何度もライブに来てくださっている方からは、「ここが良くなってたね」と言ってくださるんです。それもあってよりファンの方たちと一体感が生まれてきていると感じるツアーになっています。

――初めての土地での楽しみは?

音嶋莉沙 食べ物は楽しみの一つです。あと、訪れた先々でたくさんのスタッフさんが歓迎してくださっているので、それも毎回楽しみですし、地域によってファンの方の盛り上がりのテンション感も違うので、そこも楽しみにしています。

――瀧脇さんはツアーはどんな気持ちで臨んでいますか。

瀧脇笙古 自分がセンターを務める「BPM170の君へ」という曲を大きな会場でやるのは初めてだったので、ツアーが始まる前はすごく緊張していました。初日をやってみて自分が思うようにできず、不安になって神奈川公演の前日にボイトレに行くことにしました。普段なら歌えるのにイヤモニをして、マイクを通して歌うとなると不安になって恐る恐る歌っていたところもあったんです。今はその不安もなく、良い調子なので、このままファイナルまで行けたらと思っています。

「インディ・ジョーンズ」が忘れられない

――新曲「あの子コンプレックス」は佐々木さんセンター曲ですが、皆さんはこの曲をどう捉えていますか。

山本杏奈 昔の私達だったらいただけていなかったと思う曲、今だからこそ歌わせていただける楽曲だなと思っています。みんなで「表現」という部分に特化して頑張りました。今回、舞香がセンターとして、その表現という部分を引っ張ってくれているというのをすごく感じましたし、歌詞の表現もすごくて、さすが指原さんだなと思いました。

――野口さんはこの曲を歌うにあたってどんなところを意識していましたか。

野口衣織 私は完成した音源を聴いて感じたことがあって、もう少し切ない、悲しくて消えてしまいそうな儚い歌い方をしても良かったのかなと感じています。ファンの皆さんの前でパフォーマンスする時はそういう姿が見せられたらと思いました。

――音源とはまた違う表現がライブでは見れそうですね。音嶋さんはどうですか。

音嶋莉沙 切ない失恋ソングというのが「ズルいよ ズルいね」以来なので、その時よりも成長した自分で歌いたいと思いました。感情表現がすごく大切な曲なので、自分達もライブで披露していくごとに歌い方がどんどん変わってくるんじゃないかなと思います。あと、2番の歌詞<君を嫌いになれるパズルのピースはあるのに>から<今日も心に隠している>までの流れがすごく好きで、手を中心に集めて、その手を私が振り払うのですが、それがパズルをイメージした振り付けになっているので、ぜひ注目してほしいです。

瀧脇笙古 歌詞と曲を聴いた時から情景がすごく頭に浮かぶ曲だなと思いました。主人公が辛い気持ちになるのを感じて、私も聴きながら辛くなってしまって。これまではあまり感情移入をすることはなかったんですけど、「あの子コンプレックス」は聞いた瞬間から「こんなにも情景が思い浮かぶんだ」という感覚があり、すごく感情移入しました。今の私達が以前より大人になったからこそできる表現があると思います。理想はパフォーマンスを見ただけで、歌詞の世界観が伝わるような表現ができたらいいなと思います。

――瀧脇さんのお気に入りのフレーズは?

瀧脇笙古 自分が一番刺さった歌詞が<まだ好きでごめんね>というところで、私はそこを歌うことができて。自分が刺さったからこそ聴いてる人にも何か感じてもらえたら嬉しいです。

――高松さんはこの曲をどのように捉えていますか。

高松瞳 この曲は舞香の美しい、落ち着いた歌声から入るところがすごく好きです。逆にサビはすごく力強くて、コーラスも気持ちを込めて凛とした声で歌っているので、サビに向かってどんどん盛り上がっていくのを感じながら聴いてほしいなと思います。

――タイトルから、こういう曲調だと想像してました?

高松瞳 タイトルは後からつきました。歌っている時から何となく“コンプレックス”という言葉がタイトルになるんじゃないかなとは思ってました。

――MV撮影での思い出は?

高松瞳 撮影自体はすごく寒くて、その印象が一番あります(笑)。でも、撮影以外の時間もけっこうあったのでみんなとお喋べりしたり遊んだりして、その時間もすごく楽しかったです。私は特に「インディ・ジョーンズ」が忘れられないです。

――「インディ・ジョーンズ」?

高松瞳 ダンスシーンを撮影した場所が採石場だったんですけど、楽屋のある場所から車で行かなければいけなくて、その移動中がすごく揺れるのもあって「インディ・ジョーンズ」になった気分で。そうしたら(齊藤)なぎさが車の中で「インディ・ジョーンズ」のテーマ曲を流してくれて、もうそうなるとこの移動自体がアトラクションなんです。この体験は一生忘れないと思います(笑)。

イコラブがわからなくなるシングル

――カップリングの「笑顔のレシピ」は山本さんセンター曲です。

山本杏奈 指原さんがこの歌詞を書いてくださったことがすごく嬉しかったですし、単独センターも初めてなんです。この歌詞をいただいたのが、電車で移動中だったのですが、聴きながら泣いてしまいました。舞香が向かい側の席に座って寝ていたんですけど、この感動を早く共有したかったので「もう舞香、早く起きて!」と思いながら聴いてました(笑)。過去にセンターだった「今、この船に乗れ!」という曲では瞳とダブルセンターだったので、瞳がいる安心感があったんですけど、今回は一人なので不安がすごく大きかったんです。でもメンバーが「この曲のセンターは杏奈だと思った」と言ってくれたのがすごく嬉しかったので、自信を持ってセンターを務めたいと思います。

音嶋莉沙 「笑顔のレシピ」は明るくてファンの方も聴いたらきっと感動して一緒に大きなステージとか夢のステージに立とうね、と思ってくれる曲になっていると感じました。

野口衣織 「笑顔のレシピ」を聴いた時に、この曲の真ん中にいるのは、杏奈がいいなという直感がありました。いつもメンバーを引っ張ってまとめてくれて、指原さんもこんなに性格が優しい良い人はいない、といつもおっしゃっていて、私もそう思っていて。そんな杏奈が真ん中でこの曲を歌ってくれたら、どんなステージにも辿りついてしまうんじゃないかなと思いました。

瀧脇笙古 「笑顔のレシピ」は歌詞が好きで、指原さんに「この歌詞好きです」と連絡しました。周年など節目のコンサートでこの曲をやったら私は泣いちゃうと思います。

――山本さんが注目して欲しいところは?

山本杏奈 <だってこれは運命でしょう?>のところでみんなで小指を立てる振り付けです。MVでは=LOVEの“L”を作っていて、そこがさり気ない運命らしさが感じられて可愛いなと思いました。その中で瞳と衣織の手の大きさが一緒で、とても綺麗な“L”を作ってくれているので、是非2人の指にも注目して欲しいです。

――手の大きさがほぼ一緒というのは面白いですね。

高松瞳 私と衣織が隣じゃなかったら、そうならなかったので。

山本杏奈 なので、それも運命なんです。

――そして、アッパーな楽曲「知らんけど」はタイトルもインパクトがありますね。

野口衣織 最近の私達もそうなんですけど、喋っていても割と“知らんけど”という言葉を使って、保険をかけてしまうようなイメージがあります。でも、この曲がどういう意味で「知らんけど」というタイトルになった真意は...。

高松瞳 まさに“知らんけど”(笑)。

――(笑)。指原さん、意味とか基本教えてくれないですよね。

野口衣織 そうなんです。解釈は私たちに委ねていただいています。レコーディングをする時にディレクターさんから「はっきり歌うよりも、ちょっと気怠げに、何もかも諦めた感じで歌ってほしい」とリクエストをいただきました。なので、「もうどうだっていい」という感じが歌にも出ていると思います。そして、ライブでもっと進化していく楽曲だと感じました。この曲と共に私も成長していけたらいいなと思うので、ライブの時は「今日はどんな『知らんけど』が聴けるのかな」、と楽しみにしていてください。

音嶋莉沙 「知らんけど」はすごく難しい曲なんですけど、舞香、衣織、さなつん(諸橋沙夏)といった表現力がすごいメンバーが参加しているので、歌の面でもすごいです。客観的にこのパフォーマンスをライブで見れるのがすごく楽しみです。

――「僕のヒロイン」は高松さんのソロ曲ですね。

高松瞳 指原さんから私への気持ちが込められた曲だと感じたので、すごく嬉しいです。ポイントは太陽と向日葵というワードが入っているのも嬉しくて。

音嶋莉沙 きっとファンの皆さんも共感してもらえる歌詞だと思います。

――太陽は高松さんのキャッチコピーですよね?

高松瞳 ファンの方が「イコラブの太陽」と言ってくださるんですけど、指原さんから太陽と言われたことはないんです。なので指原さんから太陽や向日葵というワードを入れてくださったのは嬉しいです。

瀧脇笙古 イコラブ初期の頃、私はブログに「イコラブの太陽」というタイトルで、瞳の事を書いたことがあったのを思い出しました。前になぎさと歌っていた「流星群」という曲があるんですけど、その「流星群」の瞳の部分を抽出して、この「僕のヒロイン」ができたんじゃないかな、と思えるくらい瞳のことでいっぱいな曲です。

高松瞳 しょこのブログが、太陽と言ってくれた一番最初かもしれないんだ!

瀧脇笙古 もしかしたらファンの方が先かもしれないけど、書いたことがあって。

――そうだったらすごいですね! ところで、レコーディングはいかがでしたか。

高松瞳 この曲をもらった次の日がプリプロの日で、間にコンサートを挟んで、その次の日が本RECという大変なスケジュールでした。なので何回も曲を聴いて覚えて、曲を覚えることに必死でした。その甲斐もあってレコーディングは自分が思うように歌うことができました。

――最後にこの1枚を“一言”で表すとどんな言葉が当てはまりそうですか。

音嶋莉沙 えっ! 一言は難しい(笑)。いろんな感情になってもらえる曲が揃ったと思っているんですけど...。

野口衣織 “あの子の笑顔知らんけどヒロイン”みたいな(笑)。

音嶋莉沙 情緒不安定な一枚なのかな?

山本杏奈 それちょっと怖い(笑)。でも、この1枚にイコラブの良さが全て詰まってる気がするよね。

野口衣織 うんうん。この1枚を通して皆さんにいろんな感情になってもらって、イコラブに惑わされて、いい意味でイコラブがわからなくなるシングルだと思うので、惑わされて下さい!

(おわり)

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