松坂桃李「音楽は栄養剤」、miwa「ヒカリへをセッションした」
オーケストラ楽団員の復活コンサートまでの姿を描いた映画「マエストロ!」が31日全国公開され、主演を務めた松坂桃李(26)、映画初出演のmiwa(24)、西田敏行(67)ら出演者が東京・有楽町の丸の内ピカデリー1で初日舞台挨拶を行った。
映画は、謎の指揮者と落ちぶれたオーケストラ楽団員の姿を描いた内容。若きバイオリニン奏者を松坂、天才フルート奏者をmiwa、謎の指揮者を西田がそれぞれ演じた。この日は3人のほかに、過酷な楽器練習を共に経験し固い絆で結ばれた楽団員も出席。総勢12人が初日舞台に立った。
松坂、miwa、西田ともに楽器演奏、指揮は初めて。演技よりも演奏練習に時間を費やしたという松坂は登場早々「(劇中の)服装を着せられたので演奏するでのはないかとビビっていたから演奏がなくて良かった」と述べた。
映画初出演のmiwaは「歌手デビューの時、レコード店に私のCDが並んで初めて歌手になったという実感があった。今回も公開されて初めて映画に出たんだと実感している」と感想を語った。
楽器練習については「一緒に練習をして。皆で(miwaの楽曲)『ヒカリへ』をセッションしたことが一番の思い出」と振り返った。
一方、西田は「映画作りは交響曲を作るのと似ている。コンサートマスターは松坂君。本当に素晴らしい努力と情熱、そして集中力だった。映画は公開までに1年8カ月を要した。日々撮影に離れてもバイオリンを離さず練習されていた」と松坂の姿勢を明かした。
更に「人間の気力と体力が重なるピークは37歳。あと10年。いっぱいキャリアを積んで、日本映画界を背負うビッグな俳優としてけん引して欲しい」と松坂に賛辞を送った。
その松坂は目を光らせながら「音楽というのは人間が作り上げた最高の栄養剤といか。ビタミンというか。時には刺激を与え、時には癒しを与えて。元気の源というか、エネルギーを与えてくれます。そんな栄養が沢山詰まった。純度100%の映画だと思っています」と観客、出演者らに感謝の言葉を送った。
舞台挨拶には原作者のさそうあきら氏も登壇。松坂をイメージした直筆のイラストをプレゼントした。