パオパオチャンネル、多彩なゲストが登場「パオ博ーファイナルエでぃションー」レポート
「パオ博 ーファイナルエでぃションー」
@小豆とぶんけいによるパオパオチャンネルが4月23日に、幕張メッセ9-10ホールでイベント「パオ博 ーファイナルエでぃションー」が開催された。
パオパオチャンネルは2015年に活動を開始し、踊ってみた動画や数々のエンタメ動画をアップ、YouTubeのチャンネル登録者は2022年4月現在140万人超え。昨年2021年11月自身のYouTubeチャンネルの生放送で、22年4月に活動終了することを宣言していた。
なお、パオ博自体は2018年~2019年にかけて全国5カ所で開催されたパオパオチャンネル主催の大型イベント。今回のパオ博が、パオパオチャンネルとしての最後の舞台となり、会場は過去最大規模となる幕張メッセ9-10ホール。
また、本イベント開催前にはアプリ「PIGG PARTY」でパオちゃんズ(≒パオパオチャンネルのファンの愛称)と個別トークを行う前夜祭の開催や、公演のしおりのWEB上での公開が行われた。その他、当日会場内には普段の撮影部屋を再現した「パオ部屋」がフォトスポットとして設置されたり、過去の動画内のネタをモチーフにしたグッズ「神々の灯火」や「焼きリンゴポーチ」が販売されるなど、パオちゃんズが心躍る試みがたくさん見受けられた。
本編開催前から@小豆とぶんけいの想いが丁寧に伝わってくる今回のパオ博。このレポートでは1部・2部の様子をレポートする。
■1部 : 豪華なゲスト大集合!コラボ満載で様々な企画にチャレンジ!
画面に映像が流れ、@小豆とぶんけいがいつもの撮影部屋にいる……と思いきや、ぶんけい曰く会場内のフォトスポットにいて、今からステージに移動するとのこと。そんなサプライズ要素を挟んだのち、パオパオチャンネルの大切な第三のメンバー「パオぞう」が現れ、二人の登場まで会場を盛り上げた。その後、@小豆・ぶんけいが別々にセンターステージから登場。「これからみんなの元に行きたいと思います!」と言い、それぞれが時間差で、パオぞうが運転するトロッコに乗って客席へ。
第1部は踊ってみた「ハッピーウェディング前ソング」からスタート。恋心をくすぐられる@小豆とぶんけいのやりとりに、パオちゃんズの表情は良い意味でドキドキを隠せない。「まだオープニングだから!」と@小豆が言いつつも、二人の顔からは感情が溢れ出ていて、初っ端から非常にエモーショナル。たくさんの神々の灯火がステージに向けられ、勝ち確定を確信させられる瞬間だった。
第1部最初のゲストはアバンティーズからアバ中衣装のそらちぃ、ツリメが登場。
彼らとは決められたお題に対して、自身のチャンネルでアップした動画のスクショを使って大喜利をするコーナー「スクショ大喜利」が行われた。「隣の部屋に、進撃の巨人が引っ越してきた時の反応は?」などをテーマに、豪速球のネタを突っ込むそらちぃや@小豆に対して、「お菓子いっぱい買って帰ろ」と、技巧派のぶんけいの対比がとてもユニーク。最後は会場内の拍手で勝ち負けを判断する形で、@小豆が優勝した。
続くゲストは、はなおでんがんのはなお……ならぬパナオが登場。
パナオとは、2018年に行われたコラボ企画を踏襲する形で「録音した音声だけでトーク対決」が実施された。パオパオチャンネルの2人が、パナオが録音し操る相方の音声にうまく対応し、会話を盛り上げた方の勝利となり、お題は「パオぞうについて」「パオ博について」の2題。どちらもボケ倒しつつ、成立しているところにパナオの企画力と@小豆・ぶんけいのコンビパワーがキラリと光る内容だった。
三組目のゲストは、北の打ち師達のふぇると、はるくんが登場。
星野源の「恋」を、パオパオチャンネルは踊ってみた、北の打ち師達はヲタ芸で披露。4人にとって、ヲタ芸とダンスを一緒にステージに立つことは初めて。また、「パオ北最後の動画上げたあと、カラオケ行って一人で泣いた。」と、ふぇるとがエモい想いを吐露。いろんな意味で、最後のパオ博にふさわしいパオ北コラボが行われた。
四組目のゲストは、東海オンエアの全員が登場。
UUUM歴的にはパオパオチャンネルと同期にあたる東海オンエアから、虫眼鏡がMCを行う形でクイズ「第一回パオパオチャンネル王!」がスタート。虫眼鏡からの質問にパオパオチャンネルが何と答えるのかを当てるクイズとなり、正解が多かった東海オンエアメンバーに「パオパオチャンネル王」の称号が与えられるこの企画。「パオパオチャンネルを食い物に例えるなら?」「虫眼鏡の魅力とは?」などをテーマに、彼ららしい攻めた解答や、過去のパオ博を思い出すエピソードなど、バランスの取れたトークで企画は進行。最終的には全員同率のため、@小豆とジャンケンで勝ったメンバーを優勝にする形に。その結果@小豆含めてステージ上の全員がチョキを出す奇跡的展開が巻き起こり、最終的には全員パオパオチャンネル王にする形で大団円で終了した。
最後に5組目のゲストは、水溜りボンドのカンタ・トミーが登場。
ここでは、出された映像に映っている人物がぶんけいか、カンタかを当てるクイズ「ぶんけいカンタチャレンジ」を実施。クリエイターシーンにおいてそっくり過ぎる二人を、@小豆・トミーは見分けられるのか。「全力ダッシュ」「木に隠れている」2問の答えはどちらともカンタで、罰ゲームとして@小豆とトミーが「45秒で何ができる」ダンスを披露。最初トミーの動きはぎこちないながらも、最終的にはフリを完コピ。コーナーの最後では、カンタ・トミーそれぞれの想いを@小豆・ぶんけいに述べ、ゲストコーナーが終了した。
ステージに@小豆・ぶんけいが残り、1部の最後の演目はナユタン星人「ロケットサイダー」の踊ってみたを披露。曲中の終盤では、手書きのメッセージ入りのカラフルな銀テープが降り、場内を彩った。終了後、出演してくれたゲストとともに集合し、記念写真を撮影。@小豆・ぶんけい共に感極まって、ぶんけいからは「生きててよかったな。」とのメッセージも。最後はパオぞう・パオ美と一緒にセンターステージで挨拶し、第一部の幕は閉じた。
■2部 :「踊ってみた」の集大成、ステージでの2人の最後のパフォーマンス
パオぞうとぶんけいの前説の後、いよいよ2部がスタート!SHISHAMOの「君と夏フェス 」では、淡い恋心を感じさせる歌詞に合わせた振り付けで、@小豆とぶんけいが一足早い夏を幕張に到来させた。そして1部に続いてヤバイTシャツ屋さん「ハッピーウェディング前ソング」を披露。この2曲の繋がりほど解釈一致な流れがあっただろうか、1部からさらにパワーアップしたパフォーマンスで場内はさらにヒートアップした。
MCでは、「前日二人とも眠れず、イヤホンを片耳ずつ着けてホテルの狭いスペースで練習していた。」と、この日に向けたストイックなエピソードを披露。その後、ぶんけいから@小豆に「あの方と仲直り企画」を伝え、シークレットゲストけろけろけろっぴがステージに登場。過去のパオパオチャンネルの動画のハッピーセット開封企画で複数回けろけろけろっぴを引き、それ以来気まずかった@小豆。
「あの方と仲直り企画」では、事前にTwitterで「#パオ博寸劇」で募集されていた内容を元に、@小豆・ぶんけい、そしてけろけろけろっぴの3名で「もしも、パオパオチャンネルがおばあちゃん・おじいちゃんになってから始めていたら」を演じた。即興ながらも絶妙なコンビネーションで、最終的に@小豆とけろけろけろっぴは仲直り。お互いにジャンプして記念写真を撮ったりと、@小豆は「けろけろけろっぴ」にベタ惚れしていた。
再びダンスパートに戻り、ナユタン星人「パーフェクト生命」を二人は披露。パオパオチャンネルとして2回目に振り付けた曲であり、ライブでも披露する機会がなかなか無かったレア曲とのこと。
その後、シークレットゲスト第二弾として、ぶんけい母がセンターステージから登場。ぶんけい母の生歌、@小豆とぶんけいの踊りの3人体制で「バブリーダンス」を披露。ぶんけい曰く、ぶんけい母は歌手になる夢があったとのことで、今回幕張メッセという大舞台で実現。自身の夢のみならず、家族の夢も実現するぶんけいのスケールの広さに感銘を受けた。
ステージは暗転し、衣装チェンジの間はパオぞう&パオ美が「ドラえもん」の踊ってみたを披露。しばしシュールな時間が流れたのち、衣装チェンジした@小豆が登場し、aikoの「ストロー」を披露。センターステージでスポットライトが当たりながら一人で踊る姿は、今日の主役としてふさわしい。
程なくしてぶんけいも踊りに加わり、続いては蝶々Pの「心做し」を披露。激情的なサウンドに合わせながら感情を強く表現するダンスで、場の雰囲気をガラッと変えていく。芸術性の高いステージングで、約4分ながらも大作映画を見ているかのように感じた。
そして、何度目かのパオぞう&パオ美が登場。パオぞうがキングブレードの色を煽ると、場内はオレンジの光で埋め尽くされる。パオ美が「もう一つだけ踊りたいな。」と言い、二人なりの「恋」ダンスを披露した。
純白の衣装に身を包み、@小豆とぶんけいが再びステージに登場。ダンサンブルなサウンドにメリハリのついたエモーショナルなダンスで、YOASOBIの「三原色」を披露。過去、YouTubeチャンネルでも「三原色」の踊ってみた動画のショート尺はアップロードされていたが、今回はフル尺で披露。「伏線回収?」「泣いちゃわん?」と@小豆が話す中、サプライズでYOASOBI達からのメッセージ動画も到着。更なる伏線回収に、ぶんけいも思わず「こんな嬉しいサプライズありますか?!」と言葉を漏らす。
その後、センターステージに大きなパオぞうが現れ、「でっかいじゃんけん」コーナーがスタート。会場で3回連続で勝利した人には、でっかいじゃんけん王の称号をプレゼントされるとのこと。「パオ博で何やりたいですか?」と聞かれ、それに@小豆が答える形で企画組みが始まった本企画では、ぶんけいがグー、@小豆もグー、最後パオぞうがチョキを出した。パオぞうがチョキを出すという思いもよらない展開ながらも、場内には複数のでっかいじゃんけん王が誕生していた。
そして、@小豆・ぶんけいが披露したのはナユタン星人「ロケットサイダー」パオパオチャンネルがYouTubeに初めて踊ってみた動画として2015年にアップロードした記念すべき曲であり、7年後の記念すべき現場でパフォーマンスが見れることに、エモさ以外の何物も感じない。割れんばかりの拍手と共に、二人はステージを去った。
程なくしてアンコールを望む拍手が起こり、二人がステージに再登場。
過去、ナユタン星人からパオパオチャンネルのために書き下ろされた「パオパオチャンネル」を最後に披露。当時踊ってみた動画を撮影した時と同じ衣装でパフォーマンス。パフォーマンス後、二人はステージに座り込んだ。表情にはやりきった想い、そして感動の涙が浮かんでいた。改めて、二人からは感謝の言葉が述べられると共に、パオぞうと一緒に挨拶をして、「パオ博 ーファイナルエでぃションー」は終幕した。
1部は共に歩んできた仲間達と、2部は活動の原点にフォーカスし「踊ってみた」の集大成。どちらの部も、パオパオチャンネルが歩んできた歴史を感じられる濃密な1日だったに違いない。パオパオチャンネルとしての活動は、@小豆がMCで話したとおり、パオちゃんズの心に残り続けるだろう。2022年4月をもって終了とはなるものの「@小豆・ぶんけい・パオぞう」それぞれの活動もこれから続いて行く。これまでも、そしてこれから始まる「二人と一匹」の新たな活動を心から応援したい。
P.S.
最後まで読んでいただいたパオちゃんズの皆さん
心からありがとうございました…!!【取材・文=宮久保仁貴】
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