元乃木坂46・真洋(mahiro)「自分らしいスタイルを見つけていきたい」ソロ活動への想い
INTERVIEW

真洋(mahiro)

「自分らしいスタイルを見つけていきたい」ソロ活動への想い


記者:村上順一

撮影:

掲載:22年03月15日

読了時間:約8分

 アイドルグループ乃木坂46の元メンバーで、アーティストの真洋(mahiro)が2月25日に2ndシングル「ただ、君がいないだけで」をリリースした。真洋は乃木坂 46の1期生 川村真洋として活動後、多国籍ガールズグループZ-Girlsとして韓国デビューを果たした。2021年から活動拠点を 再び日本に移し、真洋(mahiro)として7月に配信シングル「GDBD」でソロ・ アーティスト・デビュー。約7ヶ月ぶりにリリースされた2ndシングル「ただ、君がいないだけで」は、先日活動休止を発表した男女デュオまるりとりゅうがのRyugaがプロデュースした楽曲で、真洋の切ない歌声が際立つミディアムバラードとなっている。 インタビューでは新曲「ただ、君がいないだけで」に込めた想いから、真洋が今追求していることなど、多岐に亘り話を聞いた。【取材・撮影=村上順一】

一人でちゃんと歌を届けることができるのか

村上順一

真洋(mahiro)

――ソロ活動がスタートして約7ヶ月が経過しましたが、手応えはいかがですか。

 すごく楽しみながらお仕事をさせていただいてます。グループの時とは違って仕事のジャンルも増えましたし、グループの時はメンバーに頼っていたところもあったので、一人で不安に思うところもありましたが、少しずつでも成長しているなと感じられているところもあります。

――ソロ活動で特に不安に感じていたことは?

 何もわからない中でのスタートでした。「歌手になりたい」という夢はあったのですが、一人でちゃんと歌を届けることができるのか、という不安がありました。レコーディングは何度も経験していますけど、ずっとグループだったので、1人でレコーディングしたソロデビュー曲「GDBD」は思い出深いものになりました。

――今回の「ただ、君がいないだけで」は前作「GDBD」とは曲調が違って、バラードですね。

 ずっとバラードを歌うことが夢でした。私はカフェが好きなんですけど、「GDBD」の時はカフェで一人でコーヒーを飲んでいる時に、「1人の時間もいいけど大切な人がいたらこの時間ももっと楽しいんだろうな」と思い、それでカフェっぽさを感じる曲になったという経緯があります。デビュー曲は悲しい曲よりも日常的な感じの曲にしようと思いました。

 今回の「ただ、君がいないだけ」ではRyuga君にプロデュースしていただくことになって、曲を作る前に3回ほど打ち合わせをさせていただいて、ポップな曲調も歌ってみたんですけど、ちょっと違うね、となって。Ryuga君はバラードを書くのがすごく得意なので、まずはRyuga君のセンスにお任せして、それを歌ってみたいと思いました。

――レコーディングはいかがでした?

 自分が思うように歌わせていただきました。ファンの皆さんも私が歌うバラードを待っていてくれたので、感情を増し増しで一曲に色んな表現を詰め込んだので、皆さんに喜んでもらえていたらいいなと思いながら、レコーディングしていました。

――どんなイメージを持って歌いましたか。

 この曲の主人公になりきってました。それに加えてこの歌詞は恋人だけではなく、家族や友達だったり大切な人にも当てはまるなと思ったので、私は母親のことを想って歌っていました。Dメロは上手く歌おうという意識ではなく、気持ちを込めて泣きそうになりながら歌っていて。ラストのサビは感情が爆発する感じで。最初のサビとラストのサビは歌詞が一緒なんですけど、違う感じに聞こえるんじゃないかなと思います。

――歌詞でお気に入りのフレーズは?

 <ぼやけた化粧を直しては >、という表現がお気に入りなんです。それは、滲んでいる訳でもなく、ぼやけたというのが面白くて。でも、すごく伝わってくるものがあって、泣いてしまって目の下が黒くなってしまっているのか、リップが滲んでいるのか、それがすごく良いなと思いました。スタッフさんもこの部分がすごく気に入っていると話していて、それを男性のRyuga君が思い付いたのか、レコーディングの時に話していたんですけど、Ryuga君本人もなぜこんな言葉が出てきたのかわからないみたいで。

――先程、お母さんのことをイメージして、とおっしゃっていましたが、大好きなんですね?

 家族全員が大切で大好きです。私は高校に入ってすぐに家族と離れ離れになってしまい、乃木坂46を卒業した後は韓国に行ってしまったので、家族との時間がほとんどなかったんです。活動していくなかで楽しいこともあれば、辛いこともありますが、その辛い部分は親には見せたくないという想いがありました。なので、仕事の話はほとんどしなくなって。

 そうすると私の状況がわからなくなるじゃないですか。でも何でその気持ちを理解してくれないんだろうとか、でも話したら傷つけてしまうというのがあって。すごく優しくしたいのに、今の状況を見せることに抵抗があって...。それがこの曲の歌詞とリンクするところもありました。

――その生活の中で得たもの、学んだことは?

 色んな国の人と24時間一緒に暮らしたことで、海外のカルチャーを知って、視野が広くなりました。本当にいろんな人がいるんだって。例えば、土足のまま部屋に入るんだとか、洗濯機に汚れた靴を入れるとか(笑)。でも、仕事は厳しくて休む暇もなく、地下室でダンスレッスンをして足もあざだらけになりながら頑張って。楽しかったことも辛かったことも良い経験になりました。

――ソロでダンスは封印?

 踊りたいです! でも、歌いながらダンスというのは今はハードルが高いなと思っていて...。安室奈美恵さんがそういうスタイルだったので、私もそれを目指したいんですけど。事務所の方たちと相談しつつ、いつか歌とダンス両方できたらなと思っています。まだ自分のソロとしての正解がわかっていないので、色々試しながら自分らしいスタイルを見つけていきたいです。

――安室奈美恵さんは目指すべき理想のアーティスト?

 はい。歌とダンスが出来て、アムラーと呼ばれるファンも生まれ社会現象になった女性の憧れでもあり、子供の頃に私も「安室さんみたいになりたい!」と思っていました。今でも夢の一つです。

――自分の意識を変えてくれた曲というのもあるんですか。

 絢香さんの「三日月」です。初めてライブハウスで歌ったのが、この曲とSPEEDさんの「White Love」でした。小学5年生くらいの時に音楽、歌を本気でやってみようときっかけをいただいた曲なんです。普段はそんなに負けず嫌いではないんですけど、好きなことでは負けたくない、という気持ちがあったのか、母も練習に付き合ってくれていたんですけど、私は泣きながら「三日月」を練習していたのを覚えています。

――歌詞の意味も当時から理解されていたんですか。

 10代だったので歌詞の意味はちゃんとわかってはいなかったと思うんですけど、その曲の世界観に入り込むのは得意だったと思います。

――今は歌詞を分析されたりします?

 韓国に行ってから英語の曲が多かったんですけど、英語はよくわからなかったので、ひとつずつ単語を検索して。そこから邦楽でも歌詞を読み込むようになりました。

――今後作詞はやってみたい?

 作詞は挑戦してみたくて、今ちょっとずつ書いたりしています。そして、いずれ作曲も出来るようになれたらいいなと思って。まずは作詞からしっかりやってみたいのですが、普段色んなことを考えているのに、いざ歌詞にしようとすると、なんて書いたらいいのかわからなくて。いずれシンガーソングライターと胸を張って言える日が来たら嬉しいです。

真洋がいま追求していることとは

村上順一

真洋(mahiro)

――MVの撮影はいかがでした?

 歌に寄り添ったエモい雰囲気のMVになっています。同時に歌詞も流れているので、映像を観ながら歌詞も入ってきやすい作品になっています。作り込んでいない自分なので、自然体でリアルと言いますか。大切な人と別れたあとの気持ちを曲にしているので、その風景を写真に撮ってMVにしました。

 外で一人で歩いてる写真とかはわりとフラット、ちょっと寂しげな感じで、家の中の写真は寂しいに加えて、思ってもいない行動をとってしまう自分にちょっとイライラしちゃってるような表情が入ってたりしています。

――お気に入りのシーンは?

 別れた恋人が置いていったタバコに火をつけて、吸わないけど煙をただ眺めるシーンがあるんです。最後思い切ってそのタバコをゴミ箱に捨てるシーンが好きです。

――プライベートでそういった思いがけない行動をとってしまうことはありますか。

 日常的にはラブソングとかけ離れたことならいっぱいありますけど、ちょっと甘いものを食べ過ぎてしまうところかな。今日はチョコレートひとつで我慢しようと思って、結果3つくらい食べちゃうと、思ってもないことをしちゃったなって(笑)。そのかわり、次のご飯は納豆だけとかにしてバランスを取るようにしています。

――最後にいま追求していることは?

 筋トレです。ヘルシーボディーになりたいです。

――今でも十分ヘルシーボディーだと思うんです。

 いえいえ、まだまだです。年を重ねるほど、もっと努力していかないとお腹が出てきたり、二の腕がたるんできたりすると思うから、トレーニングでキープしていきたいなと思ってます今

――今はどんなトレーニングをメインで?

 週1ぐらいでジムに通ってます。乃木坂46のときと同じ体重でも、やっぱり体のラインが変わってきているのが、自分でもわかるからすごい楽しいです。

――今後ライブとかの予定は?

 5月に長野県の白馬岩岳で開催されるイベントに出演が決まったんです。フリーライブで初の野外ステージなので、是非観に来ていただけたら嬉しいです。ファンクラブでは、毎日おはようとかおやすみとかファンの皆さんとチャットをしています。イベントもしているので、もしよければ皆さんファンクラブものぞいてみていただければ。

――アットホームなファンクラブで。

 私が普通に返事をしているので、家族LINEみたいになってます(笑)。私がいなくてもファンの皆さん同士でしゃべってたりとか、突発的に私が配信を始めたりして。皆さんとすごくいい関係性の中で楽しんでいます。

――もっと仲間を増やしたいですね。

 はい! 私のファンの方たちはめちゃくちゃ穏やかなので、新しい人はウェルカムです。よろしくお願いします!

(おわり)

ライブ情報

アルペンアウトドアーズ プレゼンツ 「HAKUBA ヤッホー!FESTIVAL 2022」
オープニングアクト 音楽イベント
(1)2022年5月21日(土)14:00~15:30
(2)2022年5月22日(日)10:30~12:00
(3)2022年5月22日(日)14:00~15:30
会場:白馬岩岳マウンテンリゾート(長野県北安曇郡白馬村大字北城12056)
山頂スカイアーク特設ステージ ※雨天時は屋内にて開催予定
出演アーティスト:et-アンド-、真洋(mahiro) 
※各回とも2組が出演いたします
料金:無料
予約:不要
※ゴンドラリフト往復:大人2,400円、子供1,300円
詳細は公式HP⇒https://hakuba-yoo-hoo-festival.com/

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