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2023年をもって解散することが決定している“楽器を持たないパンクバンド”BiSHのセントチヒロ・チッチとモモコグミカンパニーの2人が、3月1日にルームウェアブランドのジェラート ピケとコラボした「ホワイトデーキャンペーン特別インスタライブ」を行った。
インスタライブで2人はジェラート ピケのルームウェアを着用し、女子会のような雰囲気の中トークを展開。チッチが猫好きということもあり、ルームウェアの猫柄にも興味津々。さらにスクショタイムを設けるなど、普段なかなか見れない2人の姿にリスナーからは「可愛い」など、歓喜のコメントで溢れた。ホワイトデーが近づいていることもあり、バレンタインのお返しとしてプレゼントされたら嬉しいアイテムや、ホワイトデーでの思い出、おうち時間での過ごし方など、普段語られない話題でライブ配信は盛り上がった。
MusicVoiceでは、インスタライブを終えたばかりのモモコグミカンパニーにインタビューを実施。ジェラート ピケの魅力や、BiSHの活動に加え、エッセイや小説など執筆業も行うエネルギー源はどこにあるのか、そして、自分らしさを見つけるコツなど、話を聞いた。【取材・撮影=村上順一】
BiSH自体が生き物という感じがしている
――今日のインスタライブはいかがでした。
まず、今回のお話をもらえたことが奇跡でした。ジェラート ピケさんはすごく好きだけど、私の中でキラキラした女の子が着ているイメージでした。というのも自分の私生活がキラキラしているのかはわからなかったので、そこが釣り合うのかすごく心配だったんです。
――敷居が高いと言ってましたから。
外出する時に着る私服にお金をかけるというのはわかるんですけど、家で着るルームウェアにお金を掛けることはめちゃくちゃ女子力が高いと思っていて(笑)。以前の私は「家着はTシャツとスエットでいいや」と、そんなふうにずっと思っていたんですけど、ジェラート ピケさんのウェアを何年か前に購入して、生活の質が上がった感じがしていて、今は思い切って手を伸ばして良かったなと思っています。インスタライブでは、ジェラート ピケさんから自分の好きなものを着させていただいて、あまり背伸びせず等身大で着ることが出来て良かったですし、楽しかったです。
――睡眠の質も上がったみたいですね。
すごくあったかくて、フワフワでなめらかな感じはジェラート ピケさんならでは、と感じています。全然チクチクしなくて、本当にぐっすり眠れました。
――おうちではそのルームウェアを着て本を読んだりしているとのことで、インスタライブで本を読んでいるとお話ししていましたが、それはどんな本なんですか。
今読んでいるのは戦争のお話なのですが、すごく楽しく勉強しながら読んでいます。好きな作家さんは沢山いるんですけど、自分の趣味となると夜にキャンドルをつけて村上春樹さんの短編集を読むこと多いです。
――移動中も本は読まれる?
私は隣に人がいると結構気になってしまうので、移動中はあまり集中できなくて。なので、集中できる一人での読書タイムはすごく大切にしてます。
――音楽を聴きながら読書も?
音楽は読書するときは歌詞が入ってない音楽が多いんですけど、ジャンルはけっこう雑多に聴いてますね。アイドルも好きだし、ロックも好きだし、洋楽も好きで、喋ってる時とか、人の話を聴くとき以外、常にイヤホンが耳に入っています。
――洋楽だとどんなアーティストを聴かれているんですか。
これ、あまり話したことはないんですけど、アヴリル・ラヴィーンさんが好きでよく聴いています。パワーがある女性ボーカルの曲が好きなんです。
――色んなものに触れてみる、というのがモモコさんのライフスタイルにも表れていると思いました。
確かに好奇心は強いかもしれないですね。BiSHも解散に向けて走っているのですが、いま吸収できるものは全部吸収していきたいと思っています。
――ここまでのBiSHの活動で手に入れたもの、得たものは?
まず、関わっている人全員、ファンの人も含めて人生をBiSHに懸けてくれている、ということがすごく素敵だなと思います。活動をファッション感覚でやってないのがBiSHというグループで、すごく生々しかったり、BiSH自体が生き物という感じがしているんです。ぶつかりながらも真剣に生きてる人が周りに沢山いるという状況に、私がいることが素晴らしいと思っています。活動の中でいい音楽に沢山出会えたと思うし、いい人にも出会えたと思います。それが得たものかなと思います。
――普通に暮らしていたら出会えなかった人もいますからね。
BiSHの活動を通して周りの人が沢山認めてくれたりして、周りの力もあって去年『紅白歌合戦』に出演できたので、本当に人生わからないなと改めて思いますし、ちゃんと人って見てくれるんだなと思いました。
――『紅白歌合戦』に出て周りの反応やご自身は何か変わりました。
私は特に変わってないという印象です。私たちはずっと等身大が魅力だと思うので。紅白出場が決まった瞬間がまわりの反応が一番すごくて、「紅白のステージに立ってくれて嬉しい」と言ってくれる人が周りに沢山いて、「私たちってすごく愛されているんだな」と実感できて、それが一番嬉しかったです。出場出来て当然だとは誰も思ってなかったから、BiSH内部としてはみんな足ガクガクな感じでしたが、有頂天になっていました(笑)。
活動の原動力とは?
――今回のようなファッションだったり、3月に『御伽の国のみくる』で小説家デビューされるなど、BiSH以外にもいろんな活動があってすごく大変だと思うんですけど、今の活動の原動力は?
見てくれる人がいる、というのが一番にあります。BiSHはただ仲の良いグループというわけじゃなく、楽しみながらも仕事だという意識がみんなどこかにあって、それがいい塩梅になっていて頑張れている、というのもあると思います。解散はネガティブなものに聞こえがちですけど、区切りがある方が人というのは頑張れるのかもしれないと感じています。例えば「明日死ぬ」と言われたらきっとみんな最後の馬鹿力みたいなもので、頑張るじゃないですか?
――確かにそうですね。
いまBiSHは12ヶ月連続リリースを展開中なのですが、レコーディングなど大変なんですけど終わりが決まっているからこそ頑張れていると思います。ここでがんばらなくていつ頑張るの? という気持ちは、解散という終わりが決まってより強くなったと感じています。
――何事もそうですけど、締め切りがあった方が一生懸命やりますからね。ところで、今後の目標としては小説家というのも視野にありますか。
BiSHを続けてこれたと要因の一つに歌詞を書けたというのが嬉しくて、そういう場所が欲しかったから、というのは自分の中ですごくありました。やっぱり何か書くということは自分の中で切り離せないものなんです。小説家と背伸びして言うつもりはないんですけど、何か自分の生き様として書くことは外せないので、自分らしく頑張っていけたらいいなとは思います。
――自分らしさというのはすごく大切だと思います。自分らしさを知るためのコツみたいなものはありますか。
解散が発表されてから、自分がBiSHとして活動してきた中で、「自分らしい生き方とか楽しかったことって何だろう?」と考えたことがありました。昔から書くことは普通に好きだったけど、それ以外のものをBiSHで経験して、結局書くことが一番好きだとわかったんです。それに気づけたのは書くこととは別のこと、例えばモデルをやったり、レコーディングやライブ、テレビなどを経験してきて、「やっぱり書くことが一番自分らしい」とわかったんです。なので、外堀から移った感じはけっこうあるかもしれないです。
――モモコさんは“寄り道推進派”ってことで。
寄り道は本当にいいと思いますよ! 自分がこれしかないって思って、それだけを突き詰めるのもいいですけど、若い人なら他のことも沢山やってみた上で、「やっぱりこれだ!」とわかることってあると思います。興味のないこと、苦手なものも一回チャレンジしてみるというのは、自分らしさをわかることにも繋がると思います。
(おわり)
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