聡太を演じる奥平大兼(C)2022「マイスモールランド」製作委員会

 奥平大兼が出演する嵐莉菜主演映画『マイスモールランド』(川和田恵真監督)が、『第72回ベルリン国際映画祭』の「アムネスティ国際映画賞」でスペシャル・メンション(特別表彰)を受賞した。2005年から17年間づづく同映画賞から日本作品が栄誉を受けるのは今回が初となる。

 在日クルド人の少女が、在留資格を失ったことをきっかけに“自分の居場所”に葛藤し、成長していく姿を描く。嵐莉菜が演じる在日クルド人の高校生・サーリャが心を開く少年・聡太を演じる奥平は、デビュー作となった映画『MOTHER マザー』(2020年)で新人賞4冠を達成した注目の俳優。

 今回の受賞を受け「日本に住むクルド人の方々について、僕は演者としてこの映画に関わらせて頂いて、初めてしっかりと考えることができました。そして映画として作品にするのはとても難しいことだと感じていました。それがこのようにベルリン映画祭の舞台で評価していただけてとても嬉しいですし、これが、より多くの方々に見ていただけるときっかけになれば良いなと思います」とコメントを寄せた。

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