INTERVIEW

上白石萌歌

「好き」が原動力「延長線上に立っているようで夢のよう」:『ゴーストバスターズ/アフターライフ』


記者:木村武雄

写真:興梠真穂

掲載:22年02月18日

読了時間:約4分

 上白石萌歌が、映画『ゴーストバスターズ/アフターライフ』で日本語版吹替声優を務めている。声を吹き替えるのは、マッケナ・グレイスが演じる主人公フィービー。初代ゴーストバスターズの一人イゴン・スペングラー博士の孫で、復活を遂げたゴーストに果敢に立ち向かっていく。上白石はアニメ声優の経験はあるものの、ハリウッド映画の吹替は本作が初めて。「エンタメが大好きなので、自分の好きなことの延長線上に立っているようで夢のようでした」と表情を緩ませる上白石はどのように向き合ったのか。【取材=木村武雄/撮影=興梠真穂】

興梠真穂

上白石萌歌

声で表現した主人公の変化

 初代ゴーストバスターズの4人がニューヨークの街中でゴーストたちと戦ってから30年。封印が解かれたゴーストたちの復讐が始まる。勇敢に立ち向かうのが本作の主人公フィービーだ。初代ゴーストバスターズの一人、イゴン・スペングラー博士の孫。

 「とにかく聡明で科学を愛している女の子です。おじいちゃんがゴーストバスターズだったことを知り、おじいちゃんの存在を特別に思うようになります。10代の少女ですが、登場するキャラクターのなかで一番冷静ですし、私よりも達観しているようなところもありました。ですので、幼さの中にも意思の強さや好奇心、彼女なりの賢さ、透明感を心掛けました。どちらかというと言葉数が少ないので息づかいや呼吸も気遣いました」

 オタク気質で科学が得意、実験や研究に熱心なフィービー。上白石自身も「文学が好きで、昔から外で遊ぶよりも本を読んでいました。何かに取り憑かれたように熱中するところは似ているかもしれないです」と共感する。

 だがフィービーは、周りの友人とはうまく馴染めず浮いた存在。しかし運命の歯車は、祖父が遺した古びた屋敷で暮らし始めてから動き出す。オタク少女だった彼女はやがて、復活したゴーストに立ち向かう勇者となる。その内面の変化を声でどう表現しようとしたのか。

 「この作品は家族の話でもありますが、フィービーの成長物語でもあると思っています。不思議な体験を通して、おじいちゃんの事をより愛おしく思っていきます。誇りに思う気持ちを自分の中でも強めて、最初の方は言葉にあどけなさも入れましたが、途中からはよりはっきり明瞭に聞こえるように変えていきました」

 心の変化を繊細に表現していった上白石。アニメ声優はこれまでにも経験はあるが、ハリウッド映画の声優は本作が初めて。今回の体験は役者としても大きな財産になるという。

 「声は、お芝居の中ですごく大事ということを学びました。演出の方が『声は衣装みたいなものだからいかようにも着替えられるし、お芝居をする上で助けになると思う』と言って下さりました。この経験は声のお仕事だけでなく、体を使った普段のお芝居にも活かされていくと思い、声の表現を意識してお芝居したいと思いました」

上白石萌歌

好きが原動力に

 日本語版吹替声優が決まった時、「できることなら実際に出演したいです。プロトンパックを私も構えてみたい」と心を躍らせていた。ハリウッド映画の声優を務めて思うことは何か。

 「今までもいろんなハリウッド映画や洋画を観てきましたが、規模がすごくて改めて映画は夢があると思いました。こういうゴーストの存在やSFは、みんなの頭の中にあるようなことですし、それを実現して形にする映画はすごいです。こんなワクワクする壮大なものを映画でも届けていきたいです」

 上白石自身も様々な作品で視聴者に感動を与えている。なかでも2020年2月にNHK BSプレミアムで放送されたドラマ『ファーストラヴ』では、プロデューサーも「非常に難しい」と語った、父親を殺した女子大生の難役を見事に演じ切った。映像作品だけでなくアーティスト「adieu」としても活動、様々な作品に命を吹き込んでいる。そんな彼女の原動力は何か。

 「エンタメが大好きで、音楽も映画も演劇も自分が普段お仕事で関わっているものがとにかく好きです。休みの日も何か一本作品を観ることが好きで、そういう好きという気持ちがあるという事が原動力になっていると思います」

 もちろん本作もその原動力の一端を担っている。

 「洋画も大好きなので、自分の大好きなものの延長線上に自分が立っていると思える事がすごく嬉しかったです。こうして声での出演ができて夢のようです。普段体を使ってお芝居する中では絶対できない事。例えば空を飛べたり。それはアニメ実写での話ですが、自分の中での不可能が、自分じゃないものを通して可能になるところがすごく夢があって楽しいと思います」

 その夢は、時代を超える。『ゴーストバスターズ』(84)、『ゴーストバスターズ2』(89)は上白石が生まれる前に公開された作品だが、小さい頃に両親と見たことがあった。

 「声での出演が決まった時はすごく喜んでいました。ちょっと恥ずかしいですが、みんなで映画館に行きたいと思っています。両親が好きだったものが私達の代まで続いているというのは感慨深いですし、この作品のテーマに似ているところがあると思いました」

 自身は本作を鑑賞したときには「マスクがびしょびしょになるくらい泣いた」と号泣したとも明かしている。これから鑑賞する人にメッセージを送るなら…?

 「絶対に全作を観てほしいです。いろんなことと繋がる部分がありすごくエモーショナルです。それとご両親などその世代を生きた方と一緒に観ることで、いろんなジェネレーションが違う中での交流が出来ると思います。ご家族や好きなお友達と行っていろんなお話しをしてほしいなと思います」

上白石萌歌

(おわり)

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