山根涼羽

<〇〇な2人:連載アフターインタビュー(最終回)>
 AKB48山根涼羽がMCを務める、ライブ配信アプリ「17LIVE」の番組『AKB48 広報 山根涼羽と○○(マルマル)な2人』が1月25日、最終回を迎えた。山根は花束を胸に「やり切りました」と清々しい表情を見せた。【取材・撮影=木村武雄】

道標(みちしるべ)

 この日も雨だった。昨年11月に番組はスタート、その多くは雨が降っていた。ひんやりとする空気に息が白くなる。だが、収録現場はいつも温かい空気に包まれていた。

 「こんなに温かい現場があるの? と思うぐらい恵まれた環境でした。スタッフさんも優しいですし、番組も終わった後の取材も毎回楽しくて。だから帰り道はいつもルンルンでした!」

 山根には悩んでいた時期があった。この連載でも度々明かしていたが、冠番組を持つきっかけとなった「広報」という肩書への戸惑い。AKB48の良さを知ってもらいたいとSNSを通じてメンバーの活動などを発信してきたが…。

 「AKB48を広めたいと思ってやってきて、いつしか『AKB48の広報担当メンバー』と呼んで下さるようになりましたが、自分では『広報です』だなんて言える立場にはないと思っていました。でもこの番組が決まったことで私の活動が認めてもらえた気がして、胸をはれるようになりました。とても嬉しかったです」

 今年の書初めに「広報」としたためた。

 「私の進むべき道を照らしてくれたような気がしました。去年、番組が始まる前に少し休養をしていた時期があり、復帰した後はどうすればいいか分からなくて揺らいでいました。こうして私を見つけて下さって『ここがあなたの居場所、進むべき道だよ』と教えてくれた気がしました」

 この3カ月間で表情は変わった。回を重ねてきたことでの自信。仲間と大笑いしたことで開放された心。村山彩希もその成長を肌で感じていた。久々に対峙し「貫禄が出ていて驚いた」と“親の顔”をのぞかせた。

 いわば番組は山根にとっての道標であり、雨はきっと彼女の心を洗っていたのだろう。

 ここからは一問一答。

転機になった3カ月

――この3カ月長かった? それとも短かった?

 あっという間でした。このお仕事が決まる前まで、復帰してもどうすればいいか右往左往していました。そんな時に17LIVEのスタッフさんがピックアップして下さったみたいで、希望の光が差し込んだというか、「ここだよ」と居場所を教えて頂いた気持ちでした。

――打ち合わせとか本番以外ではどんな感じでしたか。

 スタッフさんが優しくて、ものすごく温かい現場で、番組が始まってから必ず1週間に1回、こうして今までやってきたことが形になる場所があって。スタッフさんが温かくて恵まれているね、と画面を通してファンの方にも伝わるほどでした。だから、帰る時楽しくてルンルンで帰っていました(笑)

――でも最初はルンルンじゃなかった?(笑)

 冷や汗が出ていました(笑)。1回の配信でやり切ったみたいな感じで、でも2回目から慣れて楽しめていました。

――グループ内の反響は?

 メンバーに会うたびに「番組に呼んでよ!」とか、「出たい!」と言ってもらえることが多くて、すごく嬉しかったです。

――どれも印象深いと思いますが、しいて挙げるなら?

 ゆいはんさんと美音さんの回がめっちゃ大声で笑いました。あと、一番面白かったのは、茂木さんと美音さんの回です。口を大きく開いて笑っていて「やばい銀歯見えてる」って(笑)。それを言った瞬間、私一人でガハガハ笑っていて。それがすごく思い出があります。

――いっぱい笑ったことで緊張が解けた?

 それはめっちゃあります。2人が笑ってくれたことで一気に緊張がほぐれた感じがしました。

――自分の気持ち的にはどうですか?「笑う門には福来る」と言いますが、配信中も「この番組が私のターニングポイントになる」と話されていました。

 AKB48に入って6年目ですが、毎週本当に楽しくて、すごくやりがいを感じた活動でした。

――配信中では村山彩希さんに怒られたエピソードで、「このままじゃもったない」と言われて「お母さんみたいな感じで叱ってくれて、あの日から変わりました。明るくなりました」とも話されていました。それ以外に村山さんから言われたことはありますか。

 「楽しそうだし、報われて良かったね」って。「本当に嬉しい」と言ってくれて、この番組のお話をいただいた時、お母さんの次に報告しました。

――お母さんは何と言っているんですか。

 毎週観てくれて「お疲れ様、今日も面白かったよ」って。毎週面白いらしいです(笑)。

――優しいんですね。

 親バカです(笑)。でもすごく支えられています。

――トーク以外で意識した点はありますか?

 毎回公開される番組のダイジェスト動画を見て、メイクや髪型をチェックして「次こうしよう」とか、見栄えを気にしていました。

――そういえば、この3カ月の間に結構イメチェンしていましたね。

 努力もしていたので、観るたび自分の顔が良くなっていくのがすごく楽しくて、毎回観ていました。

――最初の頃と、直近のものを観て、自分の顔はどうなりましたか。

 メイクが上手くなったのと、目がめっちゃ開いているというか、自信がついたのかなと思うくらい、覇気が出ました。写真映りもそうなんですけど、取材とかでもいろんな言葉を出せるようになったりとか、詰まって話さなくなったように思います。

――それが途切れないように続けられたらいいですね。

 頑張ります!すごく自信になりました!

――番組だけでなく、配信後に毎回取材を受けることも大きな経験だったように思えますが、いかがですか。

 毎週すごく楽しみでした。最初は緊張して「うまく喋れるかな」と思っていたんですけど、来週何喋ろうかなと準備したりもして、自分でお話し出来たので、本当に毎週楽しかったです。質問はどうしてもゲストの皆さんに集中するので最初は「もっと自分の事をお話し出来たら嬉しいな」と思ったんですけど、稲垣香織ちゃんと取材していただいたときに、すごく素敵な記事が出来上がっていて、お母さんも感動していて。嬉しくて何回も読み返しました。毎回、心の底から楽しかったです。

――この番組をきっかけにやってみたい事は?

 バラエティを頑張っていきたいと思っています。アイドルの品を保ちつつ、「AKB48にも新しいバラエティ担当がいるんだよ」というのを知ってもらいたいです。旅番組やトーク番組に出て、地方に行った時にAKB48のずんちゃんって覚えてもらって、それをAKB48に持ち帰れたらなと思います。

――エッセイにも挑戦したいと話されていました。その中身は?

 自分の人生や、AKB48について話したり、少しだけ濃い人生を歩んでいると思うところもあるので、そういうのを出せたらいいなと思います。あと、コラムとかも。気持ちを文章とか言葉にするのがすごく好きなので、今後のお仕事で出来たらいいなと思います。

――最後に今のAKB48をどう思っていますか?

 卒業を発表したメンバーが最近多いんですけど、「根も葉もRumor」ですごく勢いがついたというか、SNSで盛り上がったり。ここ数年は、今までにリリースした曲を歌うことも多いという印象もありましたが、去年のラストくらいから最新シングルを披露する機会が多くて、私も観ていて嬉しかったです。今、勢いを感じてきてはいますが、そこで舞い上がらずにちゃんと俯瞰して見ていくことが大事なんじゃないかなと思っています。

――AKB48愛がすごい山根さんだからこそ俯瞰してみられるんだと思います。

 メンバーやファンの方、スタッフさん、みんながちゃんと今のAKB48に向き合っていけるといいなと思っています。あと、SNSがもっと強いグループになればいいなと思います。グループ内でもっとSNSが主流になっていけば、今よりさらに発信力も上がると思います。

(おわり)

 ※これまで有難うございました!

 ■おしらせ
 AKB48は2月5日(土)、6日(日)に東京ガーデンシアターで「AKB48新春コンサート2022『きみが思うより、きみはすごい』」を開催し、5日(土)は現チームでのラストコンサート、6日(日)はカップリング曲のリクエストアワーと新チームでのコンサートを行う。
また約5年ぶりとなる「AKB48第17期生オーディション」(https://www.akb48.co.jp/lp/audition17th/)の応募期間は2月7日(月)まで。
『バラエティ Paravi「AKB48、最近聞いた?〜一緒になんかやってみませんか?〜」』(テレビ東京/毎週(火) 25:35〜26:06)放送中。
詳細、最新情報はAKB48公式サイト(https://www.akb48.co.jp)で。

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