THE BEAT GARDEN「みんなと会える大義名分ができた」未来への希求
INTERVIEW

THE BEAT GARDEN

「みんなと会える大義名分ができた」未来への希求


記者:村上順一

撮影:村上順一

掲載:21年12月18日

読了時間:約9分

 THE BEAT GARDENが11月29日、新体制初となる新曲「ROMANCE」をデジタルリリースした。今年は、4月に「遠距離恋愛」のリリースに始まり、5月から約2年ぶりとなる全国ツアーを開催。8月に3rd Album『余光』をリリースし、DJのSATORUが卒業。新体制となった10月にはオフィシャルファンクラブ「ウラ庭」を設立し大きな変化が訪れた1年だった。新曲「ROMANCE」は、作詞をU、作曲をREIが手掛け、懐かしくも新しいサウンドと共に展開される片恋ストーリーで、冬にぴったりの1曲に仕上がった。インタビューではファンクラブ「ウラ庭」の設立についてや、新曲「ROMANCE」の制作背景、卒業したSATORUの近況など、多岐に亘り3人に話を聞いた。【取材・撮影=村上順一】

より特別なものになった

「ROMANCE」ジャケ写

――ファンクラブ「ウラ庭」ができましたね。今までなかったのは意外でした。

U コロナがなければもっと早く開設される予定だったんですけど、SATORUの卒業もあったので、このタイミングになりました。

――ファンクラブが出来て今はどんな気持ちですか。

MASATO ファンクラブができたのはすごく嬉しいです。もちろんBeemer(ファンの呼称)のみんなは元々特別な存在ではあるんですけど、より特別なものになったと感じていて、僕たちがもっと外に広がれるようなきっかけになるんじゃないかなと思いました。「ウラ庭」では今まで以上に深い自分たちで、Beemerと結ばれるような場所にしていきたいです。

REI 僕たちのことを好きでいてくれる人たちが、より好きなってくれたら嬉しいです。THE BEAT GARDENのファンクラブにみんなが入ってくれて本当にありがたいです。より大切にしたいという気持ちがすごく芽生えていて、みんなが喜んでもらえるようなファンクラブ作りができたらと思っています。

――みなさんは誰かのファンクラブに入ったことは?

REI 僕はファンクラブに入ったことはないです。

MASATO 僕はEXILEさんのファンクラブに入っていました。

U 僕は過去に久保田利伸さんとUVERworldさんのファンクラブに入ってました。大阪に行って東京に戻ってきた時にど貧乏になったことがあって、泣く泣く退会せざるを得なくなってしまったんです。今はライブも関係者として観させていただくことが多いんですけど、最近はチケットを購入して観るようにしているんです。なので、またファンクラブに入りたいですね。自分たちのファンクラブができたことで、そういったもののありがたみが思い出されてきました。

――ところで、「ウラ庭」というネーミングはどなたの案ですか。

U これはMASATOです。

MASATO 色々とファンクラブ名の案があった中で、それらを参考にしていい名前が出てきました。なので、良いアシストがたくさんあった中で、最後にゴールを決めることができた、といった感じです。

――そういったネーミングといえばREIさんのセンスが爆発するのでは?

U 今回は黙ってましたね(笑)。

REI ここは僕が出る幕ではないなと思って(笑)。

U ユニット名を考える時もTHEから始まる名前を考えよう、と話していたのに、Cloud9という名前を提案してきたので。

――ルール無視(笑)。そういえば今更なんですけど、THE BEAT GARDENというグループ名はどなたがつけたんですか。ビートルズと関係あります?

U これは僕です。ビートルズは関係はないんですけど、BEATは入れたいと思っていました。ガーデンは自分たちの音楽性や、自由に踊ってほしいという想いが花を連想させたところもあって。ガーデンといえばELLEGARDENさんがいるのは重々承知の上で、格好いいからこれは頂いてもいんじゃないかとなって。これは細美(武士)さんにもその旨をお話しして許可はいただいています!

――オフィシャルのGARDENなんですね! 皆さんそれぞれファンクラブの企画としてやってみたいことは?

U 僕はいま「U Tube」という企画をやっています。更新頻度を落としたくなくて自分で編集までやっているんですけど、まずはそのクオリティをあげていきたいです。そして、「ウラ庭」でしか観れない配信ライブだったり、“ウラ”とついていますけど、こっちが素の自分、オモテの自分だと思ってもらえるくらいの濃密な場所にしていきたいです。

MASATO 僕は「masato食堂」というコンテンツをやっているんですけど、いずれ「BISTRO SMAP」のようなこともやってみたいなと思っていて。この前、「ウラ庭」の会員のみなさんと会議をしたんですけど、どんなことをしたいかみんなが案をたくさん出してくれて。それを聞いて、もっと僕らならではのものを出していきたいなと思いました。その一環としてミート&グリートとかもやってみたいなって。

REI 僕はいま「REI画伯展」というのをやっていて絵を描いています。いずれ画伯展をやってみたくて、この前ゴッホ展に行ってきました。美術館に行ったのも初めてだったので、ゴッホにちなんだ絵を描いてみようと思い、ゴッホを描いたのですが、みんなが僕の自画像だと勘違いしていて…。

U 僕も見た時にREIだと思った。めちゃくちゃ少年で全然ゴッホじゃなかったよ(笑)。

REI (笑)。そういった個性も出しつつ、皆さんに楽しんでもらえたらなと思っています。

――「ウラ庭」の今後が楽しみですね。

U ライブがない時にもBeemerのみんなと会える、というのがファンクラブという場所を使ってできるので、それが一番大きいかもしれないです。みんなと会える大義名分ができたなと感じています。

新しさと懐かしさの共存

THE BEAT GARDEN

――SATORUさんが卒業して4ヶ月ほど経ちましたけど、連絡は取っているんですか。

U 僕はけっこう連絡取ってます。。いろいろ心配だったので電話したら、SATORUは全然元気でした(笑)。なんといっても卒業してすぐに旅行に行ってましたから。

――切り替え早くないですか(笑)。

U 本当に早いんですよ。なので、BeemerのみんなもSATORUの心配はせずに楽しんでもらって大丈夫です。本当に悲しくなるくらい元気なんですよ。

REI 僕もこの前久しぶりに連絡しました。内容はDJのシステム環境について聞きたいなと思って…。

U めちゃくちゃ業務連絡(笑)。

REI 久しぶりなのにこんな仕事の内容で電話するのは気が引けたんですけど、これ聞かないと今後のライブに向けて準備ができなかったので。

――サポートのDJのkowta2さんは「ダンシング・マン」とか踊ってくれそうですか?

U 「ダンシング・マン」はSATORUのために書き下ろした曲なんですけど、SATORU本人も「ダンシング・マン」はやり続けてほしいという願いもあるんです。なのでkowta2にしっかり受け継いでもらってやっていきたいです。

――楽しみですね。さて、「ROMANCE」が配信リリースされましたが、JRの冬のCMに流れていそうな雰囲気もありますね。

U 過去にリリースした「Snow White Girl」もそういったイメージで作っていました。今回の「ROMANCE」はより強くそこを狙って作っていて。僕らがもっと売れた後でもいいので、CMに起用していただけたらめちゃくちゃ嬉しいです。

――REIさんが作曲されていますが、制作はいかがでした?

REI 今回、冬というのとミディアム(テンポ)な曲を作るというのがありました。そことは別に自分の中でもテーマを持ちたいなと思いました。それが80’sや90'sというもので、その年代の音楽が僕は好きでよく聴いていたというのもあって、その要素をメロディやトラックに落とし込めたら新しい僕らを見せられるんじゃないかなと思いました。

――アレンジャーにはAwesome City Clubなども手がけるESME MORIさんが担当されていますが、デモからアレンジは大きく変わったのでしょうか。

REI 最初は僕といつもお世話になっているトラックメイカーと一緒に作っていました。そこからより“80’s感”を出したいと思い、アーバンなトラックを作るのがすごく上手なESME MORIさんにお願いさせていただきました。実はいずれ一緒にやってみたいトラックメイカーのリストにお名前を入れていたので、「ROMANCE」にすごくハマるんじゃないかと思いました。

――作曲としてこだわったところは?

REI 新しさと懐かしさの共存です。これまで横ノリの曲はそんなに多くなかったので、心地よく乗れる、それをメロディでも表現したいと思いながら作りました。一番大きなこだわりだったと思います。

U あと、グルーヴはかなりこだわりました。丸い感じのリズムをイメージしていて、2人にそれを伝えて。リズムの丸さみたいなものはシングル曲の中では一番出せたかなと思います。

――確かに今までにはなかった雰囲気ですよね。歌なんですけど、歌い出しはMASATOさんですよね? ちょっとREIさんと迷ったのですが、歌い方が変わったんだと思いました。

MASATO 今、みんなと同じボイストレーナーの方に教わっていて、それもあって3人の発声が似てきていると思います。そして今回僕はとにかく色気を出したかったんです。Uさんから歌う箇所を提示してもらった時からすごくプレッシャーを感じていて。歌いだしというのは、曲を流したときに一番最初に判断される要素じゃないですか。すごく責任があるなと思って。

U 表題曲でAメロをMASATOが担当するのは初めてですから。

MASATO  この曲の世界観をどうしたら表現できるのか、と考えました。そのために色んな映画を観たり、80年代の曲を聴いたりして試行錯誤しました。それで、歌の子音を変えることに辿り着いて。今思うとREIはそういった子音の使い方をしているんですよね。

――それでどこか趣が似ているところもあって。Uさん、今回はタイトルありきで作詞を?

U 歌詞にある<今日は帰さない>というフレーズがすぐに浮かんできて、この言葉がすごくトレンディドラマの様な雰囲気がありました。この雰囲気をスムーズに繋いでくれたのが「ROMANCE」という言葉だったかもしれないです。あと、歌詞にある<今君の瞳に映って>の「今」は、小田和正さんの「ラブ・ストーリーは突然に」の<見知らぬ二人のまま>の「まま」からインスパイアされていたり、「ROMANCE」というタイトルも色々当時の曲を聴いている中で見つけた米米CLUBさんの「浪漫飛行」から思いついた「ROMANCE」なんです。

――色んな要素が入っているんですね。ちなみにご自身の体験談も歌詞には入っているんですか。

U 自分の実体験というよりも、冬の切なさ、街にイルミネーションが灯っていく感じというのは、僕の中で鮮明にあって、情景は過去のどの曲よりもハッキリと見えていました。デートの待ち合わせから帰るまで、その1日の瞬間を切り取った歌詞なんです。映像としての雰囲気は『東京ラブストーリー』の」イメージが近いです。

――最後に新体制、Beemerの皆さんにメッセージをお願いします。

REI 3人になりましたが、みんなにはすごく安心してほしいと思っています。SATORUさんが卒業してから、今回のリリースまで少しでも安心してもらえるように何かを早く打ち出したいとずっと思っていました。新体制初の新曲「ROMANCE」も、12月24日と28日に開催されるワンマンライブも楽しんでもらえたら嬉しいです。

U 僕らとBeemerとの関係値が今まで以上に育っていくと思っています。ファンクラブも出来ましたし、特別なものを特別な人とできる環境が整ったと思います。初めての人をしっかり受け入れて、どんどん巻き込んで仲間になってほしいです。みんなの力を借りつつ来年は羽ばたいていきたいです!

(おわり)

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村上順一
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