サンボマスター、網膜剥離治療中だった山口隆が復帰
サンボマスター(撮影=浜野カズシ)
サンボマスターが5日、Zepp DiverCity TOKYOでライブハウスツアー「サンボマスター 真 感謝祭 ~ゲットバックライブハウスツアー~」を開催した。全国13か所のライブハウスツアー「サンボマスター 真 感謝祭 ~ゲットバックライブハウスツアー~」を開催中だったサンボマスター。ツアー後半に差し掛かったところで急遽、山口隆の網膜剥離の手術により、福岡・札幌・名古屋公演は開催見合わせとなっていたが、術後の回復状況も非常に良好とのことで医師による診断の結果、12月5日に行われるツアーファイナルZepp DiverCity TOKYO公演で無事復帰、予定通り公演を実施した。
チケットはソールドアウト。約1,000名の観客が見守る中、「その景色を」でライブはスタート。静謐なライティングと引き締まった演奏で会場の緊張感も一気に高まり、その後「ロックンロール イズ ノットデッド」、「光のロック」、「青春狂騒曲」と立て続けにストイックなナンバーを連発。サンボマスターが文字通り帰ってきたことをファンに確信させた。
その後、MCでメンバーから山口の復帰および病気の治療経過を報告。「初めに間違えて耳鼻科に行ってしまった。」、「調子に乗って個室にしたら入院費が大変なことになった」など爆笑トークを交えて観客を笑顔にさせ、「何よりも会場に来たお客さんに感謝をお伝えしなくちゃ。ありがとうございます」と山口から感謝の言葉が伝えられた。会場は山口が戻ってきた安堵感に包まれた。その後の中盤戦では2度の爆笑MCパートをはさみながら「はじまっていくたかまっていく」、「忘れないで 忘れないで」、「ヒューマニティ!」など最新のナンバーを中心にライブを展開。
ライブ後半戦は「ラブソング」はスタート。続けて新曲「ボクだけのもの」を披露。この楽曲はのんが脚本・監督・主演を務めた初の劇場長編映画「Ribbon」(2022年2月25日公開)主題歌として書き下ろした楽曲で、スケールの大きなメッセージソングの世界観を観客はしっかりと受け止めた。その後はドラマやCMソングとして有名な「輝きだして走ってく」、「できっこないを やらなくちゃ」で会場のボルテージは最高潮に。
本編最後の「花束」では、コロナ禍で声を出せない状況を踏まえて「心の中で応えて!」と観客とバンドが心の中でコールアンドレスポンス。会場全体が一つとなり、大団円を迎えた。
ライブ会場に詰め掛けたファン、「ツアーが開催見合わせとなっている福岡、札幌、名古屋公演を観覧予定だったファンの皆様にも元気にライブしているサンボマスターの姿を届けたい。」というメンバーの強い思いからYouTube Liveでの無料生配信を通じて観覧した全国のロックファンに向けて力強く再始動した姿を届けたサンボマスター。2時間半の大興奮の公演となった。







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