山根涼羽、市川愛美、湯本亜美

<〇〇な2人:連載アフターインタビュー(2)>
 AKB48の山根涼羽(21)がMCを務める、ライブ配信アプリ「17LIVE」の番組『AKB48 広報 山根涼羽と○○(マルマル)な2人』の第2回生配信が9日に行われた。ゲストは市川愛美と湯本亜美。多くを語らずとも互いが何を考えているのか分かるほどの仲。高いダンス力でも高い評価を受けているが、前回ゲストの向井地美音と茂木忍からは「クールに見えるけど実は面白い」と明かされるなど意外な一面も。そんな2人を山根はどう深堀りしたのか。【取材・撮影=木村武雄】

愛美と亜美は“めおと”

 前回ゲストの向井地美音と茂木忍からは「愛美はマシンガントーク、亜美はワードセンスがあるけど天然なのでMCとして回せるか期待」との助言を受けており、市川と湯本がどうトークを展開するのか、そんな2人に山根はどう切り込んでいくのかが見どころの一つにもなっていた。

 配信2回目ともあって「緊張していないです!」と話す山根は、どこかソワソワしていた前回とは異なり、本番前も落ち着いた様子。一方の愛美・亜美ペアは緊張からかクールな表情が垣間見えたが、美しさも相まって独特の雰囲気を放っていた。が…。生配信が始まると堰を切ったように愛くるしさが溢れていく。

 市川は合いの手を入れるようにトークの合間に小ボケやトークを挟み込み、それを軽く聞き流す湯本。それを丁寧に拾っていく山根。そんな図式が冒頭に出来上がっていた。

 湯本「え? ボケてたの?」

 市川「ボケてたよ、ボケてたし、歌も歌っていたし…長年私と居ると亜美のようになっていきます」

 湯本「たぶん興味がないんだと思う。もう9年の仲だよ。愛美はこういう子だから『またやってんな』という感じしかない」

 取材開始から5分、二人の掛け合いが止まらない。仲の良い2人は何も話さずとも互いに何を考えているかが分かる。「私たち夫婦みたいなんですよ」。テンポのよい掛け合いは、夫婦漫才のように面白い。

 しかし、ダンスではその阿吽の呼吸が大事になってくる。「亜美は力強さで踊るのではなくて一つ一つを丁寧に見せていくんです」(市川)、「愛美は性格は優しくておおらかなのに、ダンスは力強いんです」。「柔」と「剛」。そのシンメトリーが重なった時、そのダンスは美しく輝きを放つ。山根も「違う踊り方だからこそ見入いる」と絶賛する。

 称え合うのはダンスだけではない。その人柄も。

 市川「ないものねだりで、亜美ちゃんは心配性のところがいい。でも私は楽観的。それがちょうどよくて、私たちプラスとマイナス。いい塩梅でフラットになれる」

 湯本「私もそう思っています。でも…」と切り出す。

 湯本「きょうも愛美は短いスカートを履いてきて。『気を付けなさい』って言うのがこれで3回目なんです。毎回履いてきて。私は外に出る時は絶対に履かない。インナーが見えるとかではなくて、もしかしたら何かあるかもしれないって私は思って行動するけど、愛美はそれが一切ない。『私は着たいもの着る』って。でも私は心配性だからいろいろと考えてしまうけど、愛美は『大丈夫だよ』と言ってくれるから安心します」

 山根「補えていますね!」

 市川「スカートが短いのはいつでも踊れるようにです(笑)、リズムを感じながら歩いています。肩で風を切って歩いてます!」と笑いを誘う。

形容するなら…

山根涼羽、市川愛美、湯本亜美

 もともとこの番組への出演を楽しみにしていた市川は「後輩がMCを務める番組に出演するのは珍しくてワクワクしていました。ずんちゃんだから遠慮なくいけるし、アットホームな感じでリラックスしてできました」と振り返る。

 番組では、初めてファンにお披露目された当時の映像も流れた。他にも2人の関係性を検証する、お互いの良いところ悪いところや、2人の間の未解決事件なども話し合った。湯本は市川に対して「一緒に帰っているのになぜイヤホンをつけて音楽を聞き出すのか」と問うた。一方の市川は湯本に対して「貸した靴下が返ってこない。この前もお揃いの靴下を履いていると思ったら『愛美のだよ』と平気で言われた」と笑いながらクレームを入れた。

 2人は笑いながら生配信を振り返る。

 市川「昔の映像も出てきて懐かしさもあり、それを後輩に見られる恥ずかしさもありました(笑)」

 湯本「愛美と一緒にいる時間は多いけど、こうして改めて2人で話すと、靴下事件や私が忘れていた過去の事を掘り出されて面白かった(笑)。帰りの時に『なぜ音楽を聞くのか』という心理も聞けたから良かったです(笑)」

 「夫婦」とも言い合う市川と湯本は、共演することが多いことから今回「共演しがちな2人」として出演したが、番組を通じて山根は「靴下のような2人で1人な2人」と形容していた。では、ひとりひとりはどうか。

 まず湯本には「ギャップ」と解いた。

 山根「亜美さんは天然で可愛いのに、踊った時のギャップがすごい。ある公演の話なんですけど、本番前に楽屋でMC確認をした時、『各々』(おのおの)を『かくかく』と読んだんです(笑)」

 湯本「おのおのという漢字知ってます?」

 記者「当然、知ってます」

 湯本「出演したメンバーのなかで私が一番上の先輩だったので『仕切らないと!』ということで張り切って『みなさん! MCはかくかくで確認してくださいね!』と言ったらみんな大爆笑して…」

 山根「すごくいじられてました(笑)」

 湯本「私…もう天然ではなくおバカなんですよ(笑)。天然キャラという言葉がいつまで続くかなって。言っていること分かります?」

 記者「…分かります」

 湯本「それが悩みなんです。おバカなのでそれをいい感じに天然でまとめてくれているから…」

 山根「この可愛さがもっとバレていって欲しいです」

 湯本「では、おバカキャラでいきます」

 市川「いやいや、そのままでいいんだよ」

 対する市川には「おそれ多いんですけど…」としつつも「おしゃべりマシーン」と形容した。

 「もう止まらないです、止まらない、やめられない…」という市川に、山根は「レッスン終わりでも30分間ずっとしゃべっていてすごく楽しくて。先輩と話すと緊張することもありますが、後輩はすごくしゃべりやすいです」

鈴木くるみ・田口愛佳はこんな人

鈴木くるみ(左)と田口愛佳(C)AKB48

 次回のゲストは、山根と同期で公私ともに仲がいい鈴木くるみと田口愛佳。

 山根「愛佳ちゃんこそMC向き! ほかの所でもMCをしたり、プライベートでもトークを回してくれる。でも次回はそれが逆になるのでどういう風になるのかが楽しみです! くるちゃんは仲が良くて2人で公演に出演したり、ご飯やお泊りもして。なんでもお互いのことを知り尽くしています。でも仕事で一緒になってもしゃべる機会がなくて、いつもラフに話しているけど仕事モードのくるちゃんを見るのが楽しみ。くるちゃんの良いところを引っ張り出したいと思います」

 市川「愛佳は自分の考えを持っているイメージ。くるるんはせんとくんのイメージ。一緒に公演に出てシンメ(シンメトリー)になると『せんとくんポーズしようね』と言って。くるるんって私にとってはマスコット的な存在で、会う度に可愛いねとなっちゃう。ずんちゃんみたいに私の動きを丁寧に拾ってくれる子だけど、『私といるとそのうち疲れるから離れな』って言ってます(笑)」

 湯本「愛佳はしっかりしています。でも…」と切り出す。

 湯本「私、怒られたことがあるんです。AKB48単独コンサートの時なんですけど、その前がチーム8のコンサートで楽屋に差し入れがたくさんあったんです。そのなかに叙々苑弁当があって『わ!叙々苑だよ。愛美お弁当叙々苑!』と言ったら、愛佳が『8さんのですから…』と冷たく言われて(笑)。ただ『あるね~』という感じで言ったのに『食べんなよ』みたいな感じで言われたから『あ、すみません…』って。17歳に怒られて『別に食べようと思っていないし…』と対抗しました(笑)」

 山根「可愛い!」

山根涼羽、市川愛美、湯本亜美

(おわり)

※なお「AKB48広報 山根涼羽の○○な2人」は毎週火曜日20時から配信される。17LIVEアプリをダウンロードすれば無料で視聴が可能。
アカウント:
AKB48_official
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