INTERVIEW

山﨑玲奈

まるで夢の世界。注目の若手女優、『おいしい給食』で初ドラマ


記者:木村武雄

写真:木村武雄

掲載:21年11月08日

読了時間:約3分

 山﨑玲奈(14)が、ドラマ『おいしい給食 season2』に出演中だ。ミュージカル『アニー』の主役を務めた山﨑は、第44回ホリプロタレントスカウトキャラバン「未来のキング&クイーンを探せ!ミュージカル次世代スターオーディション」でグランプリを獲得。審査員の鴻上尚史氏から「ダンス・芝居・歌、パーフェクトだった」、同じく宮本亞門氏からは「全身に鳥肌が立った。正直に言うと、天才です」と言わしめた逸材だ。そんな彼女にとって本作は自身初のドラマ出演となる。どのような思いで臨んだのか、動画インタビューと共にお届けする。【取材・撮影=木村武雄】

 2018年、『アニー』の主役を射止め、翌年全国を回った。透き通った歌声を有する歌唱力は当時から高い評価を受けていた。約1年をアニーとしてステージに立ち続けた。

 「主役というプレッシャーもありましたが、稽古が始まってからは『頑張るぞ!』と言う気持ちでした。長い期間、アニーとしてステージに立ち続けたことで度胸も体力も付きました」

 2020年開催の第44回ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを獲得した。「今も夢のようでフワフワとしています」と笑顔を見せる。

 そんな彼女に新たな夢が舞い込む。初のドラマ出演だ。「『おいしい給食』は観ていました。本当に面白くて特に給食のバトルのシーンはすごく楽しくて笑っていました」。そんな作品に出演する。「信じられなくてマネージャーさんに『本当ですか?』と何度も聞き返しました」

 演じるのは、甘利田幸男(市原隼人)が担任する3年1組の生徒で、神野ゴウ(佐藤大志)のクラスメイトにして学級委員の皆川佐和子。「ハキハキしていて甘利田先生にも物怖じしませんが、中学生の女の子らしい可愛らしさもあります」

 一方でおっちょこちょいな一面も。「役作りには時間をかけましたが、撮影現場に入った時にそういう性格もあると知って、思っていたイメージと違ったので難しかったです」。それでも柔軟性を持って演じきった。

 「印象的なシーンは?」と聞けば、やはり甘利田。『おいしい給食』ではこれまでも、市原のコミカルな芝居に「笑いを堪えるのが大変」と歴代キャストが口を揃えて振り返っている。山﨑も「校歌を歌うシーンがあるのですが、どうしても甘利田先生が目に入ってしまって笑いを堪えるのが大変でした」と表情を緩ませる。

 そんな楽しさ溢れる撮影現場だが、ドラマ初経験となる山﨑にとっては見るもの全てが新鮮だ。「カメラで演技するのが慣れていませんし、機材もいっぱいあってワクワクしました」

 市原や、学年主任の宗方早苗を演じる土村芳ら先輩俳優から学ぶことも多い。「最初は緊張しましたが、楽しく話しかけてくれて解れました。ご自身の性格とは違う役柄を瞬時になり切ってすごいなと思いました」

 甘利田とゴウは給食に目がない。それでは彼女に「いま目がないものは?」と聞けば、元気よく「ディズニーグッズです!」と答えた。「ディズニーに行くたびに『きょうは買わない』と思うのですが、やっぱり可愛くて買ってしまうんです。私の部屋はディズニーグッズに埋め尽くされています」とにっこり。

山﨑玲奈

 そんな彼女はまだ14歳。「初めての経験が多くてまさにファンタジーみたいでフワフワしています。とても楽しいです。正直、勉強は嫌いですがこうした夢があるから頑張ろうと思いますし、お仕事も辛いことがあっても頑張りたいと思えます」

 あどけなさがまだ残る。朝起きるのもまだまだ苦手だ。「アラームが鳴っているんですけど、聞こえなくて。いつもお母さんに頼ってばかりいるので、次からは自分で起きられるようにしたいです!」

 アラームはディズニーのメロディ。女優としても、夢はまだ見始めたばかりだ。

(おわり)

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