『デッドプール』のライアン・レイノルズ、『フリー・ガイ』で平凡な役を選んだ理由
非凡で過激なキャラから一転
『デッドプール』ライアン・レイノルズ最新作『フリー・ガイ』(配給=ウォルト・ディズニー・ジャパン)が8月13日に劇場公開される。ライアン自らが現代版「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と呼ぶ本作だが、「デッドプール」シリーズの非凡で過激なキャラで大人気となったライアンが、今作で真逆の“平凡すぎるモブキャラ”役に挑んだ理由は、「希望のある映画を作りたかったから」だという。
主演を務めるライアンは、興行収入累計約1740億円の大ヒットとなった「デッドプール」シリーズでハチャメチャな無責任ヒーローを演じたことで世界中に“デップー旋風”を巻き起こし、『名探偵ピカチュウ』(19)ではおしゃべりでギャグを飛ばしまくるピカチュウ役を熱演した。
そんな型破りなキャラクターのイメージが強いライアンが本作で演じるのは、「ゲームの世界」で生きる“平凡すぎるモブキャラ“ガイ。これまでと全くイメージの異なるキャラクターを選んだ理由について、「人生の意味を探し求めているガイというキャラクターに僕はとにかくほれ込んだんだ。ガイには子供のような純情さがあり、彼の毎日は暗記したようにパターン化された日々の繰り返しなんだけど、やってみたかった理由は、希望という要素があること。今未来に希望を抱くキャラクターを演じるのは自分にとっても大事だと思えたんだ」と平凡なガイだからこそ演じたかったと説明している。
また、ライアンは監督のショーン・レヴィと長年一緒に映画を作りたいと話していたといい、本作はライアンが「2人で一緒に作れる完璧な映画を見つけたような気がする」と脚本をレヴィ監督に送ったことで制作はスタートした。
そんなレヴィ監督は本作について、「僕たちは自分が誰かの人生の背景でしかないように感じてきた。“ガイ”のような平凡なキャラクターに目を向けよう、誰かの背景で生きることはやめようというのはこの映画の大きなテーマだよ。もし喜びを探していたら…希望を持っていたら...世界にもっと足跡を残すという可能性を信じていたら…そんな人に向けた映画なんだ。僕たちがこの映画を作るときに考えていたことだよ」と、平凡なガイがヒーローを目指すからこそ観客に希望を与えられることを明かした。
「ゲームの世界」でモブキャラとして生きるライアン演じる平凡な“ガイ”は、果たしてヒーローに生まれ変わることができるのか? ライアンが新たに挑む“平凡なモブキャラ”ガイの物語の行方に注目だ
強盗・乱闘・不死身など、何でもアリなオンライン参加型アクションゲーム「フリー・シティ」内で、平凡で退屈な毎日を繰り返す“ゲームの脇役(モブキャラ)”ガイ。ある日、彼はモロトフ・ガール(演=ジョディ・カマー)というキャラとの運命的な出会いによって、新しい自分に生まれ変わるため、ゲーム内のプログラムや設定を完全に無視して独自に行動開始。“超いい人”なガイの活躍は、ゲームの世界だけでなく現実世界でも話題に。
「フリー・シティ」を運営するゲーム会社のワンマン社長アントワン(演=タイカ・ワイティティ)や、そこで働くキーズ(演=ジョー・キーリー)らは、ガイの予想外の行動を止めるべく、ゲームの世界にさらなる混乱を巻き起こしていく。「ゲーム史上最大の危機」が迫る中、ガイは世界を救い、“主人公=ヒーロー”になれるのか。