ベーシスト藤井裕さんが死去62歳、５月に食道がんと診断

　ベーシストの藤井裕さんが10月16日午前７時35分、亡くなった。62歳だった。スタッフはツイッターで「藤井裕が天国へと旅立ちました。長年応援してくださったふぁんの皆様に感謝申し上げます。心よりご冥福をお祈りいたします」と報告した。

　藤井さんは今年５月中旬に体調不良で入院、検査の結果「食道がん」と診断された。このため６月に開催を予定していた「上田正樹とサウストゥサウス」公演は中止となっていた。

　このとき、藤井さんは「マクサでの20数年ぶりのサウスのライブが延期になってしまい申し訳ないです…。メンバー全員張り切っていたのに自己管理不足でほんまごめんなさい…！一日も早く元気になって最高のステージをお届けしたく頑張ってるので今しばらく待ってて下さいね…！9月の振り替え公演には元気で会いましょう!!」と語っていた。

　また、藤井さんと「華たかだか」を組んで活動していたギタリスト中野新哉は16日、自身のブログで「またツアー行こうって言ってたのに。早すぎるよ。悲しい」と仲間の死を悔やんだ。

　藤井さんは1973年に「上田正樹とサウストゥサウス」を結成。楽曲「この熱い魂を伝えたいんや」で注目を浴びた。その後は幾つかのバンドに参加。2007年には忌野清志郎さんプロデュースによる初のソロアルバム『フジーユー』を発売した。