令和三姉妹が、デビュー・シングル「みんなの歌☆みんなの旅」をリリース。 同じレーベルに所属する、“感情突き刺し系シンガーソングライター”間々田優を長女、ピアノを弾きながら歌うピアノ・シンガーの中村ピアノを次女、ヴィジュアル系ロック・バンドと演歌・歌謡曲での幅広い活動をしている美良政次を三女ではなく末っ子という構成で結成されたのが“令和三姉妹”だ。

 それぞれの全国ツアーがコロナ禍の影響を受けて中止や延期になってしまったものの、“令和三姉妹”としてSNSでファンから募った“想い”や“ワード(言葉)”を元にして“今の時代に伝えたいことを音楽に乗せた”のが、2月17日にデビュー・シングル「みんなの旅☆みんなの歌」として完成、リリースとなった。そんな彼女らに、入魂の約9分(8分52秒)という大作となっている今曲に対する想いなどを語ってもらった。

――「みんなの歌☆みんなの旅」が出来るまでの経緯をお聞かせください。

令和三姉妹

美良政次「昨年から“令和歌唄い三人旅”という全国30ヶ所を回るツアーをしていなしたが、中止や延期になってしまい、ライヴが出来ても無観客での配信ツアーをしてましたが、“令和三姉妹”のユニットではありませんでしたね」

間々田優「それから徐々に人数制限はありましたが観客を入れても良いようになって、皆さんの希望になるものを作ろうということになり、“令和三姉妹”を結成して作品も作ることになりました」

中村ピアノ「ファンの皆さんからSNSを通じて歌詞になるワードを募集したら、本当に多くの応募を頂きまして、その想いの詰まった言葉を繋ぎ合わせて、コロナ禍の中でのツアーから生まれた曲になっていると思います」

――コロナ禍のツアーは大変なご苦労があったと思いますが。

間々田優「中止や延期で予定していた長野、福岡、北九州、香川、徳島には当初行けませんでしたが、後日追加公演で行けまして30ヶ所出来たのは嬉しかったですね」

中村ピアノ「無観客ライヴは初めての経験でした。客席にはカメラしかなくて、見てくださっている方に果たして伝わっているのか心配でしたが、ステージにスマホを持ち込んで、合間に確認させて頂いたらコメントが来ていたので少し安心出来ましたね」

間々田優「配信することで、全国の人が一つのライヴを見て頂けるようになったこと、中村さんも言ってましたが、スマホの応援のコメントという文字を通してお客さんの反応や盛り上がりが見れるようになったということも初めての体験が新鮮でしたね」

美良政次「姉妹の順序はレーベルに所属した順番です。今までイベントは一緒にしたことはありましたが、今回の全国ツアーで良い関係が築けました。コロナ禍だからこそ出来たユニットと作品だと実感しています」

間々田優「良いトライアングルが出来ましたね」

――「みんなの旅☆みんなの歌」が出来上がった経緯をお願いします。

間々田優「曲のベースになる部分は私たち3人で作っていますが、SNSで募集した皆さんからの今の想い、気持ち、ワードが沢山届いたので、3、4分のものではなく、メドレー形式の組曲にした方が良いということになって約9分の大作になってしまいました。6項目のセクション(パート)になっていてフォーク調、歌謡曲調、リフレインやラップも取り入れたバラエティーに富んだ内容になっています」

中村ピアノ「ジャケットはみんなのスマホで撮ったツアー中の各地の写真を使っています。ドキュメンタリー映画を観るように仕上がっています。歌詞に“傷痕、涙の仮面(マスク)は全部僕が壊してあげる”という箇所があって、“マスク”は普通歌詞には使わないのでこの時期ならではだと思います」

美良政次「自分の歌うパートは演歌っぽくして欲しいとリクエストしました。3人の得意なところは出せたと思います。ただラップの部分は大変でした。自分たちのスイッチをオンにして前乗りにならなければなりませんからね(笑)」

間々田優「コロナ禍のツアーの中で一緒に作った曲なので、リリースというゴールが見えて良かったです。皆さんに今の想いが届けられたと思いますし、まだお会いしていない方にも届けたいですね。私一人だったら絶対に出来なかった曲なので、皆さんに感謝しております」

 コロナ禍だからこそ誕生した大作「みんなの旅☆みんなの歌」。自粛を強いられている現在、多くの人々の共感を獲得出来得る珠玉の作品になるであろう。

 コロナが終息してみんなでこの歌をライヴ会場で、カラオケで歌える日が少しでも早く訪れることを切に望んでいる。

 尚、カップリングとして「恋の旅☆恋の歌」という曲も3人それぞれのヴァージョンで収録されている。4月10日にはタワーレコード渋谷店にてインストア・イベントも予定。

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