奥平大兼『キネマ旬報ベスト・テン』で新人男優賞「親孝行出来た」

　俳優・奥平大兼（17）が４日、都内で執り行われた『第94回キネマ旬報ベスト・テン発表＆表彰式』に出席。新人男優賞を受賞した。

　デビュー作となった昨年公開の映画『MOTHER マザー』では、母との関係に翻弄される息子役を演じ切った。それが評価されての受賞。

　「栄誉のある賞を受賞出来て嬉しく思います。デビュー作を多くの方に見て頂き、そしてこのような賞を頂けて嬉しい」と喜んだ。

　初めて尽くしの現場で「監督やスタッフの皆さんに迷惑をかけたこともあったと思いますが、現場を通して僕に演技する楽しさを教えてくれました」と感謝。

　役どころとしては衝撃的な結末を迎えるが、“親子役”の長澤まさみや阿部サダヲとの共演は刺激的で「会えるのが嬉しくて、きつかったというよりも楽しく、毎日早く明日が来ないかなとお盛りました」と振り返った。

　鮮烈なデビューを果たし、出演２作目はＴＢＳ金曜ドラマ『恋する母たち』の主要キャストという華々しい道を進んでいる。

　ただ、『作品を観ても自分のダメだったところしかない見えない。演技経験も少ないので、まだ得意な所も苦手な所も分からない状態で、これから見つけて演技力を高めていきたい」と気を引き締めた。

　一方、今回の受賞で「こういう形で親孝行できたのは良かったと思います」と笑顔を見せていた。