聖飢魔IIが23日、35周年再集結活動を続行し、有観客での大黒ミサツアーの開催と新教典の発表を表明した。デーモン閣下は「我々聖飢魔IIとしては、35周年はまだ未消化であり終わってはいない。このままでは終わる訳にはいかずリベンジが必要だ」とコメントした。

 新型コロナ禍での激動の音楽業界、更に激震が襲うコンサート・エンターテインメント業界にあって、悪魔集団の聖飢魔IIは昨年、地球デビュー35周年を迎え5年振りの期間限定再集結をし、「ヴィデオ黒ミサ&生トークツアー『特別給付悪魔』」を全国15ヶ所で合計30公演という全国ツアーをやり遂げた。

 そして、この期間限定再集結のスケジュールは、魔暦23(2021)年1月23日に「秘密結社 魔人倶楽部35th」(ファンクラブのようなもの)会員限定で行う『信者の集ひ』(生配信)を残すのみとなり、この公演終了後には構成員は魔界に帰還するものだと思われていた。

 再集結活動の最後のスケジュールとなった「信者の集ひ」は、もちろん通常ならば有観客で行うものだが、新型コロナウイルス蔓延というゼウスの妨害によって、生配信という形で行わざるを得なかった。このような形式の中、この日の為にリアレンジされた楽曲と昨年のツアーで更に磨きがかかった構成員のトークで公演は進行していく。そして誰もが35周年再集結の別れの時を覚悟した公演終盤、デーモン閣下から重大発表が行われた。

 デーモン閣下「我々聖飢魔IIとしては、35周年はまだ未消化であり終わってはいない。このままでは終わる訳にはいかずリベンジが必要だ。落とし前を付ける為に、今年10月から昨年予定していた規模の大黒ミサツアーを行いたいと思っている。その時社会情勢がどうなっているかは判らないが、我々は40周年を待つのではなく、35周年の活動は継続する。そして、もともと昨年に大黒ミサツアーの開催に伴い新曲を含む大教典(アルバムのようなもの)を発表する予定であった。ツアーはヴィデオ形式に変更になった為に一旦教典の話はペンディングになっていたが、今年秋からツアーを予定通り行うのであれば発表する可能性がある。」

 それは、35周年再集結活動を続行し、有観客での大黒ミサツアーの開催と新教典の発表を表明するものであった。そしてこの発表を聞いた信者からは歓喜のメッセージが溢れた。昨年開催した「ヴィデオ黒ミサ&生トークツアー『特別給付悪魔』」は、文字どおりヴィデオにて楽曲の演奏をマルチトラックレコーディングした音源と映像を大迫力の音と画で上映し、構成員全員が舞台に登場して生トークを行うという、このコロナ禍にあって究極の形態ではあったが、生演奏大黒ミサを行う事は出来なかった。それは、信者そして構成員にとっては、不完全燃焼なことであった。具体的な内容は今後の発表となる。

 そして、同日、聖飢魔IIにはもう1つの発表があった。再集結活動継続情報の第1弾として、雑誌『BURRN!』の表紙&大特集が発表となった。実は魔暦前14(1985)年発布のデビュー大教典(アルバムのようなもの)が、当時ヘヴィメタル/ハードロック専門誌として洋楽を中心に邦楽メタルバンドにも絶大な影響力を誇っている音楽専門誌『BURRN!』のレコードレビューにて、当時の編集長に前代未聞の『0点』を付けられたという一件があった。それ以来BURRN!と聖飢魔IIの間には35年間に及ぶ厚く長い壁が存在していた。

「BURRN!3月号」表紙

 そんな状況の中、昨年開催した「ヴィデオ黒ミサ&生トークツアー『特別給付悪魔』」の広島公演にBURRN!の現編集長が訪れ、取材を申し出た事から実現となった。この誌面では全構成員の個別インタヴューに加え、20周年の再集結(16年前)以来加わっていないエース清水長官のインタヴューが実現している。「BURRN!」がインタヴューで聖飢魔IIにどう切り込むのか!? 聖飢魔IIが「BURRN!」の表紙を飾り初登場して何を語るのか? そして、16年ぶりとなる長官が何を語るのか。この「ヘヴィメタル界のベルリンの壁」崩壊は今後のHR/HM界にどんな変革を巻き起こすのか!?

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