池江璃花子選手「目標に向かい前に進んでいく姿を見ていただけたら」

　白血病から復帰した競泳・池江璃花子選手（20）を特集する番組、ＮＨＫスペシャル『池江璃花子　ハタチの決意』が１月10日午後９時から総合テレビで放送される。

　放送翌日に「成人の日」を迎える池江選手。５年前から関係を築いてきた取材班は、白血病からの再起を目指す日々を１年間にわたり記録。５月に放送したＮＨＫスペシャル第１弾に続く、第２弾となる。

　３月に４０６日ぶりにプールへと戻り、夏にはレースに復帰、さらには東京五輪の１年前イベントで世界にメッセージを発信するなど、順風満帆のように 見えるその歩み。しかし私たちが 目の当たりにしたのは、想像を絶する孤独な闘いだった。

　「今の泳ぎを見られるのが恥ずかしい」と、当初は肉体的にも精神的にも失ったものの大きさを受け入れられないでいた。それでも、仲間の存在や病の経験を力に変え、“過去の自分”ではなく“今の自分”だからこそできることを探し続けた。

　新型コロナウイルスの影響で先が見えない時代を進み出す、１２４万人の新成人たち。「これこそが自分の人生」と前を向く、池江選手のハタチの決意に迫る。

池江璃花子さん：メッセージ

こんにちは。池江璃花子です。

退院から１年が経ち、復帰レース、目標としていたインカレにも出場できました。

嬉しい反面、練習で勝てず悔しい思いをしたり、気持ちが落ち込んだりすることもありました。

そんな時こそ言い訳をせず、自分の状況を把握し、自分を理解することの大切さも学びました。

新型コロナウイルスの影響もあり練習が思ったようにできずもどかしい時もありましたが、目標を失わずに頑張り続けてきました。

こんな時だからこそ、目標を立てることは、自分を一歩前に進ませ、大きくしてくれるものだと思います。

目標に向かい前に進んでいく姿を見ていただけたら嬉しいです。