新米ナースが恋に仕事に奮闘していく姿を描いた『恋はつづくよどこまでも』(主演・上白石萌音)や、キャリアウーマンがおじさん家政夫を雇うことから巻き起こるラブコメディ『私の家政夫ナギサさん』(主演・多部未華子)など、「恋×仕事」の形が定番となりつつあるTBSの火曜ドラマ。

 現在同枠で放送中のドラマ『この恋あたためますか』(主演・森七菜)でも、主人公の井上樹木(森七菜)が、「一番売れる」コンビニスイーツを開発しながら、若きコンビニ社長の浅羽拓実(中村倫也)へ恋焦がれていく様子が描いている。

 「恋」だけに重きを置くのではなく、きちんと「仕事」も頑張る。時には、失敗したり迷ったりすることがあっても、その度に立ち上がっていく…というように、「仕事」と「恋」を両立している力強い女性をヒロインに据えているのが、同枠のヒットが続いている理由のひとつだろう。

 そんな同枠で来年1月から、『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』がスタートする。最終回で視聴率15.4%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録したヒット作『恋はつづくよどこまでも』のスタッフが再集結するだけに期待が募る。

 主演の上白石萌音が演じるのは、「仕事も恋愛もほどほどに。人並みで普通の幸せを手にしたい」という安定志向の持ち主・鈴木奈未。片想い中の幼なじみを追いかけ、東京の大手出版社の面接を受ける…というのは、『恋はつづくよどこまでも』で演じた佐倉七瀬と重なる。だが、七瀬は、一目惚れした彼に会うために晴れて看護師になり、同じ病院に勤務することまで叶ったのに対し、奈未は備品管理部を受けたはずなのに、ファッション雑誌編集部に配属されてしまうという最初から前途多難の展開。

 そこで出会うのが、超ドS鬼上司・宝来麗子(菜々緒)。24時間仕事モードでストイックな麗子の姿勢を見ていくうちに、「ほどほどに…」と思っていた奈未の仕事への意識も変わっていくのだろう。『私の家政夫ナギサさん』のように、きっと「明日からまた仕事を頑張ろう」と思える作品になるはずだ。

 そして、同枠に欠かせないのが、「恋」の胸キュン要素。奈未と運命的な出会いを果たし、屈託のない笑顔で振り回す子犬系イケメン御曹司・潤之介をKis-My-Ft2の玉森裕太が演じる。普段も、ホワホワとした子犬のような雰囲気を纏っている玉森だが、どちらかと言えば、クールだったりドSだったりと、本来の性格からは離れた役柄が多かったように感じる。そのため、潤之介の役柄をどのように表現していくのか。そして、奈未や視聴者を胸キュンさせていく姿に期待したい。

 また、奈未が務める出版社の先輩編集者・中沢涼太には、間宮祥太朗。現在放送中のドラマ『#リモラブ〜普通の恋は邪道〜』では、ヒロインに思いを寄せながらも、ライバルの恋を応援してしまう後輩キャラを演じているが、本作では、クールでドライな若手のエースを演じる。仕事にやる気のない奈未のことを最初はバカにしているが、次第にまっすぐな心に惹かれ始める…というところまで明かされている。“子犬系御曹司”潤之介と、“クールでドライな先輩”中沢の間で揺れる?奈未の恋路も楽しみだ。

 さらに、物語の舞台となっているファッション雑誌編集部の華やかではないリアルな裏側も描かれるということで、その点にも注目したい。「恋」に「仕事」に奮闘していくニューヒロイン・奈未の姿に、この冬、きっと力をもらえるはずだ。【かなぴす】

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