男女7人組ダンス&ボーカルグループGENICが2日、デジタルシングル「Celebration」をリリースした。本作はGENICとファンとで作り上げたグループ結成1周年を祝したアニバーサリーソング。8月におこなったインスタグラムのライブ中継機能を使いファンと一緒にデモ音源を視聴し、コメントや質問箱で歌詞のテーマやキーワードなどを募集。そのアイディアを取り入れつつメンバー同士で話し合いながら作詞したというSNS時代らしい制作が話題を呼んだ。インタビューでは本作の制作エピソードや本作を初披露した『結成1周年「Celebration」Anniversary Live』の感触、そして結成から1年での成長の話題に先輩グループDa-iCEへ寄せるリスペクトなど多岐にわたり話を聞いた。【取材=平吉賢治/撮影=村上順一】
1周年を迎えたメンバーの想い
――結成1周年を迎え、成長したと感じることはありますか?
宇井優良梨 ライブのMCが成長したと感じます。自然にみんなで平等に会話が出てくるんです。その場で起きたことやハプニングを上手くMCに変えられることがこの1年で特に成長したと感じます。
――わりとアドリブでMCをしたりする?
西本茉生 むしろそっちの方が上手くいくタイプだとこの1年でわかってきたんです。
雨宮翔 喋りの方も成長してきたと思うんですけど、パフォーマンス面でも成長できているのではないかと!
増子敦貴 MCもパフォーマンスも成長してきたと思います。オンラインライブ配信が多い中、カメラの位置が少しずつわかってきたりする面に、ある種の余裕が生まれてきたと思います。将来大きな場所でライブする時は見せ方の面も意識する必要があると思うので、そういう部分でもオンラインライブを経験できたこと自体が凄くよかったと思います。
西澤呈 僕はこの1年で朝の時間を有意義に使えるようになりました。体が固くて怪我をしやすいタイプなので、ライブの日の朝などは長めにお風呂に入ってストレッチをしたりしています。自分の体を大切にする意識が出たことが成長した部分だと思います。
――以前は朝がしんどかった?
西澤呈 前は「朝だるい…」という感じだったんですけど今は「おはよう!」って起きます。
増子敦貴 朝から凄い元気なんです(笑)。
小池竜暉 僕はこの1年でパフォーマンス力が上がったと思います。個人的には曲調に合わせた表情管理は大事にしていますし、みんなそうだと思うんです。爽やかな曲は笑顔、キメキメの曲はカメラに向かって最大限のキメ顔をしたりします。歌い終わりでフッとカメラに向いたりなど、そういう研究をしたりしています。
金谷鞠杏 みんな凄く臨機応変に対応できるようになったと思います。あと、おしゃれになりました(笑)。最初はジャージ姿の時もあったりして。
増子敦貴 レッスンの時なんかはね(笑)。
金谷鞠杏 みんな見られ方をちゃんと気にして、こだわるようになりました。個人的には、継続することは大事だと思ってインスタグラムを毎日投稿することから始めています。「一回決めたことは続けてみる」というのは心の余裕もできて、色んな意味での成長が感じられたかなと思います。
西本茉生 僕は1年経ったという実感があまりなかったんですけど、この前の11月1日のライブが結成からちょうど1年で、それから「このメンバーで1年過ごしたんだな」という想いと実感がふつふつと湧いてきました。みんなの仲もどんどんよくなってきているんです。個人的な部分だと僕は歌が好きで、まだまだではありますけど成長できていると思っています。
――グループの楽曲以外でよく歌う曲は?
西本茉生 僕は昭和の曲が好きです! いま一番聴いているのが「なごり雪」なんです。
雨宮翔 渋くていいね(笑)。
――先ほどのライブのお話、11月1日の『結成1周年「Celebration」Anniversary Live』の手応えはいかがでしたか?
増子敦貴 大成功だったと思っています。この期間でお客さんに入って頂いてライブをすることは滅多になかったので、マスク越しではあるけどみなさんのお顔を見ながらライブできるという環境で楽しめました。なにより1周年をみんなで祝うイベントができて本当によかったです。
小池竜暉 気持ちもガンガンに上がっちゃいました。お客さんの前でというのが半年以上ぶりで、そうなると久しぶりの感覚、内側から燃えたぎる熱い想いをお客さんに直接届けるとなると感情が違ってくるんです。「これこそライブだな」と思えた1日でした。
――半年以上ぶりとなると緊張した?
宇井優良梨 緊張しました! 「どうやってリアルライブしてたっけな?」と思ったり。でも実際やってみるとお客さんが手拍子をしてくれたり、ペンライトやうちわを持って応援してくださってリラックスした状態でライブができました。
――ライブの時はどんなテンションでしょうか。
雨宮翔 目の前のお客さんと配信を観てくださるお客さんに対して熱量を伝えたいという気持ちでライブに挑みました。テンション感としては自分の中でマックスな状態でした。
西澤呈 僕もマックスでした! やっぱりお客さんがいることによって、自分達がこの世界に入ったのは「これがやりたかった」というのもありますし、このためだったら何でも頑張れると思いました。ライブに来てくださるお客さんがいるのは僕達の原動力だなと思いました。
金谷鞠杏 久しぶりにメンバーとお客さんの顔を見ながらリアルでライブができたのが凄く嬉しかったです。ファンの方々だけではなく、配信ライブなど違う形でご協力してくださったスタッフさん、普段教えてくださる先生なども観に来てくださって、そういう面では成長した姿をちゃんともう一度見せられたのかなと思います。ライブができる環境のありがたさに気づいたので、1周年を迎えましたけど、GENICが2歳、3歳になっても、今後もずっとこの気持ちを忘れないでいようと思いました。
西本茉生 セットリストや曲中の演出を自分達で考えたりしたのはほぼ初めてかもしれません。みんなの意見を出し合ってできた1周年の集大成みたいなものになったと思っています。この1年間、大変な中色々と支えて頂いた全ての人への感謝、これから2年目に向けての決意を伝えられて表現できたと思っています!
GENICとファンとで作り上げた記念ソング制作秘話
――1周年ライブで初披露した楽曲「Celebration」の印象は?
宇井優良梨 初めて聴いた時は率直に楽しい気持ちになりました! 歌詞にメンバーの名前が入っているのが凄いなと思いました。
――メンバー名を歌詞に入れる着想はどこから来たのでしょう。
雨宮翔 インスタライブでデモ音源を聴いて頂いて、その後ストーリーで質問箱を用意して、「入れたいワードやアイディアを書いてください」と投稿したんです。ファンのみなさんからは「メンバーの名前を入れたい」という案が一番多かったんです。そしてメンバーでも出し合って呈がまとめてくれたんです。
――メンバー名を全て歌詞に入れるのはかなり難しかったのでは?
増子敦貴 その難しさは呈がよく知っています(笑)。「Celebration」は今のGENICにしか書けない歌詞だと思うんです。たぶん10年後にこの歌詞は書けるかといったらそうでもなさそうでして。1周年を迎えた今だからこそ、こういうまっすぐな歌詞が書けて、それが夢を追いかけている方々の心に刺さるんじゃないかなと思うんです。そういうフレッシュな部分が凄く魅力的だなと思いました。それを呈がこんなに素敵にまとめてくれて!
――<マイキ>さんの名前を歌詞に入れるのは特に難しかったのでは?
西澤呈 凄く難しかったです(笑)。<ユラリ>ちゃんと<カケル>君の部分は入れやすくてすぐ思い浮かんだんです。でも、他のメンバー名は難しくて! 毎日ごはんを食べている時も電車に乗っている時も考えて10個くらいは候補を出しました。「この名前はこういう風に歌詞に使いたい」という案があっても「ストーリー的に合わない」など、試行錯誤しました。逆に「この名前はこれしかない」というのもあって、その場合は前後の歌詞の意味を紐づけたり組み替えたりとパズルのようでもありました。
――凄いスキルだと思います。<自己リュウキり開いて>という部分などなかなか出てこないかと。
西澤呈 そこはファンの方が言ってくださったんです! 竜暉君の部分は思いつかなくて、そこが1つしか案がなかった部分なんです。
――<あマリアるほども>という部分も相当考えたのではないかと。
西澤呈 それこそファンの方もスタッフの方もいらっしゃいますし、たくさんの幸せを頂いていて、足りないものというのはないけど、みんなに分けられるほどいっぱいあり余っているわけではなくて、小さな大切なものがたくさんあるという、そういう想いがそこに使えるなと思って<足りないものはないけど あマリアるほどもないんだよね>という風にしました。
金谷鞠杏 この一節でそこまで意味を入れられて凄いと思う!
西澤呈 一語一語に全部意味があるんです。ふと歌詞を見た時に励ましになったり「いいな」って思えてもらえたらと思います。
――その歌詞の楽曲を歌うにあたり、こだわった部分は?
小池竜暉 「Celebration」という題名通りお祝いソングでして、サビはGENIC全員で合唱みたいになるので、そこのフレッシュ感や掛け声があったりと、疾走感を大事にしています。全体的に「明るく楽しく」というテーマで歌っています。
――パフォーマンス面で意識したことは?
金谷鞠杏 振りを揃える面では個々で持ち帰り色々意見を出し合ってやってみるということを繰り返しています。パフォーマンスは竜暉が言った表情管理も大事にして細部まで意識しているので、気持ちが一つになっていると感じて頂けるかなと思います。「Celebration」は初めての挑戦で風船を使って飾り付けをやってみて、みんなで作り上げる感じが凄く出たので、今後も演出的なことをみんなでやっていけたらいいなと思っています。
――1周年の記念の楽曲ということもあり、特別な想い入れもある?
西本茉生 僕は全員でサビをユニゾンで歌うところが凄く気に入っています。1周年記念の「Celebration」でみんなでユニゾンというのは心が一つになれてとても気に入っています。
――ちなみにジャケットはイラスト風ですが、これはなぜでしょうか。
西本茉生 これは去年の11月のインスタライブの時の写真で結成1周年から丁度1年前に撮ったものです。イラスト風にしてちょっとエモい感じというか。特別な曲なので!
まだまだ融合するメンバーの魅力
――GENICは『Da-iCE ARENA TOUR 2021』のオープニングアクト出演に決定されていますが、みなさんにとってDa-iCEはやはり大きな存在?
西本茉生 自分達がライブをする中でクオリティなどを反省した時に「やっぱりDa-iCEさんのライブは凄い」と思うんです。あれだけ踊って歌って、しかも高くて難しいキーであの運動量でライブをするのがどれだけ凄いことかと観るたびに思います。尊敬しかありません!
増子敦貴 そして僕達に対して凄くよくしてくださるんです。Da-iCEさんのオープニングアクトをやらせて頂くのは貴重ですし、自分達のワンマンライブで僕達後輩にライブをやらせて頂けることって凄いと思うんです。本当にありがたいと思うし、感謝を忘れずにパフォーマンスしなきゃいけないと思います。
――最近Da-iCEとのやりとりはあったりする?
金谷鞠杏 振り付けや楽曲提供をしてくださいました。「SUN COMES UP」というGENICの代表的な曲は工藤大輝さんが作詞作曲をしてくださって、「MOONLIGHT」は和田颯さんが振り付けをしてくださっているんです。また、会社で会った時などに声をかけてくださったりします。竜暉と呈君は工藤大輝さんと対談してたんだっけ?
西澤呈 お話させて頂きました。
小池竜暉 大輝さんは楽曲制作をしていて、僕と呈もクリエーター的なことをしているので、楽曲制作面やクリエイティブなお話をさせて頂きました。
雨宮翔 和田颯さんのソロダンスプロジェクト「Wagic Hour Works」でご一緒させて頂いたことがあって、僕にお声がけ下さりありがたいなと思っています。凄くきさくに話してくださるので僕達もリラックスできて、本当に優しい先輩です。
――とても頼もしい先輩なのですね。前回インタビューで「GENICの武器は男女混合というところ、お互い違う価値観を持っているからこそ、より多くの人達に響くもの」とお聞きしました。1周年記念日を経た今後の展望は?
西本茉生 違う価値観があるといっても、まだまだ融合しきれていないところはたくさんあると思うし、まだ発見できてないメンバーのよさなど、もっと凄い化学反応が起きるんじゃないかなと思います。これからもっと長い目で見てたくさんの人に愛されるアーティストになっていきたいです。まだまだこれからだと思っています!
(おわり)
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