佐藤浩市「一番ひどくケガした」撮影、馬に引きずられ血だらけに
デビュー当時を語る
俳優の佐藤浩市が7日放送の日本テレビ系『嵐にしやがれ』に出演し、デビュー当時の過酷な撮影現場に言及した。
19歳の時、NHKのドラマでデビューを飾った佐藤。番組ではその初芝居の映像を放映し、佐藤は涙を流す迫真の演技も披露。嵐の二宮和也から「どうですか?」と問われた佐藤は、「いやいや、、もう…それこそ、40年ぶり」と久しぶりに見た自身のデビュー演技にはにかんだような笑顔を見せた。
二宮が「結構、色んな仕事があったんですか? 大変な仕事とか」と当時と現在の違いについて尋ねると、「それはあった」と強く肯定する佐藤。「今はさ、ケガを役者がしたら現場の責任じゃない? あの当時はまだ役者の責任だった」と続けた。
佐藤は「助監督がまずできますか? って聞くんだよ」といい、これに「できない」と答えると鼻で笑われるようにあしらわれた時代だったようだ。
そして、「一番ひどくケガした」というアメリカで撮影したシーンに言及。馬に手を繋がれて町中を引き回されるシーンだったといい、当初はボディスーツを着用しておこなうことが決まっていた。
ところが、「テストで、100人くらいのエキストラの外国人が、でかい声で『Kill the jap!』とか言うわけ。そしたら馬がびっくりしちゃって走り出した」といい、両手を縛られた佐藤を馬がそのまま引きずっていってしまったという。
助監督が「カット」と止めたときには、佐藤はすでに「血だらけ」の状態。「なんで止めてくれなかったんですか?」と尋ねる佐藤に、助監督は「一緒に撮っちゃったよ」と応じたといい、佐藤は「そりゃねえだろ、おい…」とうなだれるしかなかったようだ。
さらに話には続きがあり、翌日は人妻との不倫シーンの撮影があったという佐藤。「湖のほとりで2人でバシャバシャ言いながら水の中に入っていくんだけど」と情景を説明した上で、「その湖が“塩湖”なんだよ」と苦笑。「こんなツラいことはなかった」と、過酷だった当時の撮影現場を振り返っていた。
その佐藤は12月4日から全国公開される映画『サイレント・トーキョー』に出演。東京を舞台に、クリスマスイブに発生した連続爆破テロ事件に翻弄される人々の姿を描いた作品で、佐藤は事件の容疑者ともなる主人公・朝比奈仁を演じている。