LAHIKI「ハワイと日本を繋ぐ架け橋に」ハワイの風を日本メジャーシーンへ
INTERVIEW

LAHIKI


記者:平吉賢治

撮影:

掲載:20年08月14日

読了時間:約5分

 ハワイ在住シンガーのLAHIKI(ラヒキ)が1日、メジャーデビューミニアルバム『はじまりの歌』をリリースした。LAHIKIは2018年10月に初の音源となるシングル「Baby Stay With Me」をリリースし、2019年に自身のインディーズレーベルから初のフルアルバム『MAHALO』をリリース。関東を中心に一夏で60を超えるハワイ、フラ関連イベントへ出演するなど精力的な活動をみせ、本作でメジャーデビュー。ハワイに生まれ青春時代を過ごしたLAHIKIは、古くからのハワイアンではなく、LAHIKI世代がクールだと感じる今のハワイを表現する。「1番は皆さんにハワイの風を届ける事」というスタンスうを持つLAHIKIのメジャーデビュー作品について、ハワイの音楽、そしてLAHIKIというシンガーの人物像に迫った。【取材=平吉賢治】

シンガーLAHIKIの経歴、これまでの軌跡

『はじまりの歌』ジャケ写

――LAHIKIさんは本名だそうですが、名前にはどんな由来がある?

 ハワイ語で『昇る太陽』Rising Sunという意味です。

――音楽を始めたきっかけは?

 高校の時にベースギターを引き始めたのがきっかけで、歌は元々歌ってなくハワイでのバイト先で今の社長に話しかけられてこの業界に入りました。

――LAHIKIさんが初めて本格的に歌った曲は何でしょうか。

 本格的に歌ったのは僕の最初に出した音源『Baby Stay With Me』です。人生で初めてレコーディングというのを体験して、長い時間をかけて自分の納得がいくまで歌ったって事を覚えています!

――ハワイで育ったLAHIKIさんが日本の音楽もよく聴いていた?

 ハワイで育ったとはいえ、小学校、中学校は日本に居たのでその間に邦楽を聴いてることもあり、馴染みはあります。

――LAHIKIさんはホノルルに生まれ、幼稚園は横浜のインターナショナルスクールに通い、横浜の中学卒業後、ホノルルKaimuki High School に入学、卒業。現在はKapiolani Community College(KCC)在学中とのことですが、日本とハワイの文化で最も違いを感じる点は?

 学校面での違いは制服があるかないか、あとは校則がアメリカの方が明らかにゆるいと思います。生活面でいうと、日本の皆さんはシャイな方が多いのか、アメリカでいう挨拶『ハグ、握手』があまり無いことに最初は驚きました。

――2019年10月にアルバム『Mahalo』をリリースし、全国各地のHAWAII関連イベント、音楽イベント、ライブやショッピングモールなどで活動されていたそうですが、日本のリスナーの反応をどう感じましたか。

 皆さん、本当に優しく楽しく僕のステージを観てくださってると感じました!手拍子をしてくださったり、一緒に身体を動かして音楽に乗ってくれたりしてくださっていたのですごく嬉しかったです!

全てのスタートの一曲「はじまりの歌」

――「はじまりの歌」は、ハワイをイメージできる明るい歌声とカラッとしたサウンドがとても印象的です。歌唱からポジティブな心境を感じるのですが、この曲にどんな想いを込めて歌っていますか。

 アーティストとしてのはじまり、すべてのスタートの一曲と思って歌っています。自分が何年後も初心を忘れずにこの曲を歌っていたいです。

――「I feel good」は作詞がLAHIKIさんとハマモトヒロユキさんですが、各フレーズからとても前向きな気持ちを感じられます。個人的に<本当はいくつになっても やれないことなんてない>という部分が凄く好きです。LAHIKIさんがこれからチャレンジしていきたいことは?

 ギターを使ってライブで弾き語りをしたいですし、今後はもっともっと作詞作曲に携わって行きたいと思います。

――「I miss you ~English version~」は初の失恋ソングだそうですが、歌唱面で意識した点はありますか。

 失恋には色々なシチュエーションが人によって違うと思うので、『失恋』を表現するのは難しいですね。このI miss youのような失恋を自分がしたらどう感じるだろうというのを想像しながら歌っています。

――本作の作詞、作曲を手掛けるハマモトヒロユキさんは、CHEMISTRYや中孝介、鈴木雅之、などのアーティストにも楽曲提供をしている方ですが、レコーディングではハマモトヒロユキさんからのディレクションもあったのでしょうか。

 ハマモトさんが居てくださってるからこそ今のLAHIKIがあります。アーティストLAHIKIにはハマモトさんは絶対に必要な存在です。一から全て教えて頂き、今も楽しく皆さんの前で僕の歌を届けることができてるのはハマモトさんのディレクションがあったからこそです! レコーディングはいつもとても楽しく温かい雰囲気の中歌っています。

――今、ハワイで注目されている音楽は何でしょうか。

 ハワイではアイランドレゲエまたはアメリカ本土で流行ってる曲が流れてるイメージがあります。勿論昔ながらのフラ、ハワイアンを聴いてることもあると思います。

――LAHIKIさんから見てハワイの音楽の魅力としてあげるポイントは?

 歌詞、メロディー、にハワイが紛れてる気がします。ハワイの音楽を聴いたら、誰もがハワイ感を感じることができるのでは無いかと思います。

歌を通じてハワイと日本を繋ぐ架け橋に

――LAHIKIさんの音楽以外の趣味やハマっていることは?

 料理です! 時間がある時に家で煮込んだりしてじっくりと何か料理するのが好きです。

――LAHIKIさんが歌う際に一貫して込めている想い、スタンスは何でしょうか。

 1番は皆さんにハワイの風を届ける事です。僕の歌を通じてハワイの風、そしてポジティブになってもらうのを心がけてます。

――影響を強く受けた音楽について教えてください。

 ブルーノ・マーズさんのハワイコンサートに行った時に心の底から楽しめたし、自然に嬉し涙と鳥肌でした。

――2019年のアルバム『Mahalo』には、「変らないもの」(オリジナル:奥華子)、「あの日にかえりたい」(オリジナル:荒井由実)などの日本の曲のカバーが収録されていますが、これらの楽曲をセレクトした理由は何でしょうか。

 沢山の世代の方にも聴いていただきたく、聴いたことのある馴染みのある楽曲をセレクトしました。

――他にもカバーをしてみたいと思うアーティストはいる?

 カバーさせて頂くことだけでもとてもこと光栄な事なので、カバーしていいよと言ってくださるだけで満足です。aikoさんのカブトムシをカバーしてみたいです。

――本作からはこの先の明るい未来を感じることができます。LAHIKIさんがハワイの風を日本に吹かせて、どのような空気感、世界観をつくり上げていきたいですか。

 僕の歌を聴いて、少しでもハッピーにポジティブになってもらうのが目標です。ハワイと日本を繋ぐ架け橋のようなアーティストになりたいです!

(おわり)

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