<『24時間テレビ』メインパーソナリティの魅力を歌で解剖:前編>
 8月22日・23日に放送される日本テレビ系『24時間テレビ』のメインパーソナリティにV6・井ノ原快彦、NEWS・増田貴久、Kis-My-Ft2・北山宏光、ジャニーズWEST・重岡大毅、King & Prince・岸優太が就任した。井ノ原はキャプテン、増田は副キャプテンを務める。新型コロナ禍での放送となるがグループの枠を超え、持ち前の温かいキャラクターやトークで希望の光を灯す。今回は5人の魅力を「歌」にフォーカスして探りたい。まずは井ノ原快彦と増田貴久。【かなぴす】

「表現力」井ノ原快彦

 癒し系で、多くの人に好かれ、後輩からも厚い信頼を得る井ノ原は、『24時間テレビ』では、キャプテンとして引っ張っていく。歌では「表現力」が彼の魅力とも言える。

 2011年に発売された「Sexy.Honey.Bunny!」では、<誘惑しちゃいな 乱れた目で>と歌いセクシーなダンスで誘惑する。普段のイメージとは異なる円熟したパフォーマンスで魅せている。

 2013年に発売された「君が思い出す僕は君を愛しているだろうか」でもその表現力が伝わるはずだ。終わった恋に対する後悔の念を浮かべるこの楽曲は、坂本昌之とのハーモニーが圧巻。

 なかでも、<永久の誓いは 胸の中/はぐらかしては ひどく傷つけて>と目を細めて歌う姿からは、過去の恋への後悔がひしひしと伝わってくる。太い声は包容力を感じさせ、そこに加わる「表現力」。台詞のように聴こえる時もあり、それはまるでドラマのワンシーンのようだ。

 巧みな表現力と優しい歌声で楽曲の世界観に引き込む井ノ原。曲のテイストによって、カメレオンのように雰囲気を変える姿は、惹きつけて離さない。普段は爽やかな印象が強いが、歌ではまた異なる魅力を放つ。新たな一面が発見できるはずだ。

「訴求力」増田貴久

 愛らしいルックスから出る力強い歌声が魅力の増田。楽曲によって使い分けている繊細な表現など魅力は多くあるが、そのなかでも「訴求力」に着目したい。

 2018年に発売された力強いメッセージソング「生きろ」でその魅力を存分に発揮した。テレビ番組での披露の際には、<生きろ!何万回言ったって 何万回聞いたって/負けそうにまたなるけど/いいさ懸命に誓った仲間の絆を 道しるべに>と歌いながらステージのギリギリまで身を乗り出す。観客に訴えかけるように歌う姿は、画面から見ていても伝わってくるものがあった。

 また、GReeeeN作詞作曲の「UR not alone」。NEWSのこれまでの軌跡と通じる部分があると言われている楽曲だ。Aメロの増田パート<拝啓あの日の僕へ/今はココで立っています/誰かに笑われた夢を今もココで見続けてます>では、これまで彼が背負ってきたもの、乗り越えてきたものの重みが伝わってくる。

 注目したいのが、大サビの<ああどうか 力を貸してくれないか/昨日までの僕よ 共に乗り越えてきたじゃないか>。感情むき出しに歌う姿は、聴く者を引き込むかのような力強さがある。そんな全力の歌声に自然と涙が溢れる。『24時間テレビ』でも過去に披露しているこの楽曲。彼のパワフルな「訴求力」に注目したい。

この記事の写真

ありません

記事タグ 


コメントを書く(ユーザー登録不要)