山田涼介

 Hey!Say!JUMPの山田涼介が18日、都内で行われた、主演映画『記憶屋 あなたを忘れない』公開記念舞台挨拶に出席。ジャニー喜多川氏への思いを明かした。この日は共演者した芳根京子、佐々木蔵之介、蓮佛美沙子、そして平川雄一朗監督も登壇した。

 17日に公開を迎えた本作。山田は「長い時間をかけてこの作品が出来上がって、いよいよみなさんに観て頂けるので、今は嬉しい気持ちが強いです」と感慨に触れた。

 この日は物語にちなんで「この一言やエピソードが忘れられない」を明かすことに。山田は、ジャニー喜多川氏から「YOUのこと、もう嫌いだよ!」とジャニーズJr.時代に電話で言われたことをエピソードを紹介。

 「もう残れないだろうな。社長に嫌われちゃったわけだし…」と当時はそう思っていたようだが、その数年後の舞台「YOU最高だよ!」と抱きしめられたといい「この人わけわかんねえなと思ったけど、それがジャニーさんなんだよなと。その時々を生きている。その記憶は忘れられないです。『嫌いだよ』は終わったなと思ったけど、『最高だよ』って言ってくれたので」と振り返った。

平川雄一朗監督、佐々木蔵之介、山田涼介、芳根京子、蓮佛美沙子

 そんな山田に平川監督は「嫌いというのは好きがあるからですよ。ジャニーさんは好きだったんじゃないですか」と言われ「ジャニーさんどうなのかな。ジャニーさんどうよ?」と天を見上げてうかがう仕草。「そうか、好きだったみたいです」と笑顔を見せた。

山田涼介

 そして平川監督から手紙にしたためた感謝のメッセージがキャストに伝えられた。山田には「あまりの顔の美しさに思わず言ってしまうほど、アイドルとして第一線で活躍するあなたに圧倒されたことを今でも覚えています。それは外見の美しさだけではなく、内面の美しさだったと知った」と伝えた。そして、「完成した映画を見た山田くんは『平川ワールドですね』と言ってくれたが、僕からしたら山田ワールドにもなった作品」と、述べた。さらに「山田くんはオリジナリティを持っている唯一無二の存在」と、讃えた。

 一方、平川監督は芳根には「最も難しいかもしれない真希という役を表現する姿に胸が熱くなった」と、佐々木と蓮佛に対しては、「撮影前から色々なご意見を頂き、現場でも忠実なお芝居で非常に助けられました」と、感謝を伝えた。

 平川監督からの手紙のメッセージを受け、山田は「平川監督だからこそ撮れた作品だと僕たちキャスト全員が思っている。そこは本当に監督に感謝しているので、みんなで力を合わせてこの作品が出来て良かったなと、改めて監督からお手紙を頂いて思いました」と答えた。

芳根京子

 芳根は山田に対し「本当に中心に立つべき方だなと何度も思いました。このチームをまとめてくださった。面と向かってお礼を言う機会が今までなかったんですけど、本当にありがとうございました。ご一緒できて良かったです」と、述べた。映画については「映画が公開される前になるとそわそわして、子離れするような寂しさもワクワクしている気持ちもあります。昨日から『どうかな』ってSNSで検索とかして、良い言葉を書いてくれている方がいるので凄く嬉しいです」と、心境を語った。それを受け、平川監督も「僕も検索ました」と、笑いを誘った。

佐々木蔵之介

 佐々木は、山田について「作品に対してのリスペクトというか、作品を良くするために神経を注いでいた。」とコメント。

 蓮佛は、「今回の現場は一発OKがなかった。OKカットという正解を見つけていかなければいけないんだけど、正解も不正解もないなかで試行錯誤して、いっぱいトライしました」と、語った。

蓮佛美沙子

 最後に山田は、「この作品は本当に温かい作品になっていて、人と人との繋がりを再確認させてもらえる映画。どの世代の方にも感動して頂ける作品が出来上がったと思っております」と、述べた。

 17日から全国公開の『記憶屋 あなたを忘れない』は、恋人の記憶を取り戻すため記憶屋探しに奔走する大学生・遼一を山田、遼一の幼馴染・真希を芳根、遼一の記憶だけを失ってしまった恋人・杏子を蓮佛、遼一と共に記憶屋探しをする弁護士・高原を佐々木、高原の助手・七海を泉里香、記憶を失った彼女に寄り添う高校生・関谷を濱田龍臣が演じる。【平吉賢治】

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