が21日、新国立競技場でおこなわれた『国立競技場オープニングイベント ~HELLO, OUR STADIUM~』の音楽パートに登場。「Happiness」などを歌い、6万人を魅了した。

 2020年に開催される東京五輪・パラ五輪に向けて全面建替工事がおこなわれてきた同競技場。このほど完成しこの日オープニングイベントが催された。

 2008年から6年連続で旧国立競技場で単独コンサートをおこなってきた嵐。この日のイベント終盤の音楽パートに、DREAMS COME TRUEに次いで、同競技場にゆかりがあるアーティストとして登場した。

 嵐が新国立競技場の魅力を紹介する映像がスクリーンに流されたあとに、競技場内を歩く松本潤に中継。「準備はいいですか!?」と煽り階段を上がると、音楽が場内に流れる。そして2台の巨大トロッコがGATE1とGATE2の二手に分かれて登場。その上に乗るのは嵐のメンバー。松本・大野智ペアと、相葉雅紀・二宮和也・櫻井翔のペアだ。場内がどっと沸く。その中でまずは「Love so sweet」を届けた。

 トロッコ側面の電飾が煌びやかな光を放つ。フィールドに焚かれたスモークにライトの光が乱反射する。嵐の世界観へと一気に引き込む。曲が終わると間髪入れずにイントロが流れる。そのなかで二宮は「ヘイ! 国立! 今日から歴史を作っていくぜ!」と煽り「Happiness」へ。観客に向けて手を振り続けるメンバー。

 スピーカーがフィールドに設置されていたこともあって、歌声はフィールドから1階席、2階席、3階席と上昇していくような感覚があった。それはまるで歌のウェーブで立体感があった。

 そして、立て続けにデビュー曲「A・RA・SHI」を披露。再び歓声がこだまする。トロッコは半周して中央で一つに。備え付けられた階段を降りてメインステージに移動する。テンポが次第に速くなり、それに合わせて高揚感が更に高まる。最後は5人によるハーモニーで曲を結ぶ。大歓声に包まれる中、明かりが落ちる。5人の陰を残してバックの電飾のみが灯っていた。

 今度はけたたましいロックサウンドが鳴り響く。赤く点滅を繰り返すライト。ラストは「BRAVE」。キレのあるダンスを披露する大野。5人は腰を落として力を込める。客席のペンライトが揺れる。最後はクールに締めた。

 歌い終えた嵐。大野は「まだ実感がないです」とすると、櫻井が「え! これで!?」とツッコミを入れて笑いを誘った。改めて大野は「来年東京オリンピックとパラリンピックがおこなわれる前にパフォーマンスが出来て嬉しい。来年この場所が熱くなると思うと嬉しい」と喜び。櫻井は「建設中の時にいつできるんだろう、どういう会場になるんだろうと思いながら観ていたので、こうして完成してパフォーマンスが出来て夢のよう」、松本は「こんな風に生まれ変わるんだと思って嬉しい。ここでいろんな伝説な生まれると興奮しますね」。

 旧国立競技場での最後のコンサートで新国立競技場に立ちたいとも言っていた。二宮は「当時は夢を語っているような感じだったけどこんなに早く歌えるとは思わなかった」とし、相葉も「その時に国立やりたいねと言っていたけど実現するとは思ってもいなかった」と夢心地でいる心境を明かした。

 スポーツとしては新たな聖地になる新国立競技場。アーティストにとってはどういう場所になるのか? と聞かれた櫻井は「特別ですね。東京のどまんなか、東京の中心から発信しているような気分。しかもこれだけの「人数でライブができるのはすごい」とし、二宮は「壁じゃないけど、先駆者であるドリカムさんがやってくれたら僕らができたといっても過言ではない。感謝しています」、相葉は「東京のど真ん中でできるのはすごいこと。一番近い場所、でもライブすると遠い場所、特別な場所です」とした。

 改めて大野は「来年はオリンピックがある。それをきかっけに新たな記録が生まれる場所であってほしい」、二宮は「すべての人たちの目標となる場所に」、櫻井は「メインスタジアムは選手が走ると観客の声がウェーブして臨場感と興奮がある。のちに記録が残る名盤面を楽しみにしたい」、松本は「オリンピックも楽しみだけど、日本の技術が結集した競技場。旅行や遊びに来た人が見に行きたいと思ってくれたら」、相葉は「沢山のドラマが起こると思う。素敵なドラマが起こる場所になったら」と語った。

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