宮崎秋人が大切にしているものは「友」、初時代劇で向き合う人間味
INTERVIEW

宮崎秋人が大切にしているものは「友」、初時代劇で向き合う人間味


記者:木村武雄

撮影:

掲載:19年12月17日

読了時間:約8分

音楽、それは人とつながるためのツール

――さて先ほども少し話に出ましたが、過去に音楽活動もされていらっしゃいましたね。宮崎さんにとって音楽はどういう存在ですか?

 人とつながるためのツールだと思っています。癒されるために聴いたりもしますけど、初対面の人でも好きなバンドが一緒だっただけで急に距離が縮まりますし。一番分かりやすい共通項が見つけられるのが音楽。だから、初対面の人でも音楽の話をすることが多いです。

――今もギターはやっている?

 たまにやっていますね。ただ、友達のバンドマンに1本ギターを貸していて、その友達がライブで使っているので、今はなかなか触らないです(笑)

――どういう音楽が好き?

 ライブに見に行くのはロックが多いです。日本のロックです。弾き語りライブにも良く見に行きます。メジャーとか関係なく良いと思ったものを見ています。

――惹かれるミュージシャンはどういう人?

 自分の中にあるものを、ゼロから作り出し、それを表に出そう、表現しようとするエネルギーや、もがいているけど誇らしげに人前で演奏、歌う、そういうエネルギーや力を持っている人に惹かれます。

――そのなかでミュージシャンと俳優の共通項は?

 自分のエゴだけでは通せないと思います。もちろん、自分の中で「こうしたい」というのはありますが、目の前にいるお客さんにどう届くかが大事。それは自分のエネルギーだけではなくて、誰かのために何かをやる、尽くすエネルギーに似ていると思うんです。それを自分の体で表現する。ミュージシャンであれば、メロディにそれを乗せる、俳優であれば体を使って芝居で表現する。表現の仕方では違いはありますが、そういうエネルギーの部分では共通していると思います。

宮崎秋人

宮崎秋人

(おわり)

■作品情報

◎脚本…鈴木聡
◎演出…ラサール石井
◎出演…戸塚祥太(A.B.C-Z)/福田悠太(ふぉ~ゆ~)/南沢奈央 伊藤純奈(乃木坂 46) 宮崎秋人 堺小春 八幡みゆき 新良エツ子/佐藤誓 おかやまはじめ 松村武/西海健二郎 おおたけこういち 辻大樹 堀田勝 MAEDA 立川ユカ子 安川里奈 木下桜/玉川奈々福/竹内都子/小倉久寛
※1/12(日)の東京公演及び、大阪公演については、玉川奈々福に代わり真山隼人(浪曲)・沢村さくら(曲師)が代演。
◎公演日程
2020年1月8日(水) ~ 2020年1月24日(金)
新国立劇場 中劇場
2020年1月31日(金) ~ 2020年2月2日(日)
森ノ宮ピロティホール

◎あらすじ…時は元禄。とある長屋に住む魚屋の八(はち)は、ある日ひょんな取り違いから赤穂浪士の血判状を手にしてしまう。お調子者の八は、長屋小町のお直の気を引きたい一心で、自分が本物の赤穂浪士だ、と嘘をついてしまう。一方、大石内蔵助は、風車売りに身をやつし、飄々と暮らしている。大石内蔵助の娘・すずは、いつまでも討ち入りを決行しない父に業を煮やして赤穂から江戸に乗りこんで来る。すずは、お調子者の八を利用し、集まってきたニセモノの赤穂浪士たちと討ち入りを決行しようとするが…。

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