Fragrant Drive、2019年を振り返る 結成1年それぞれの想い
INTERVIEW

Fragrant Drive、2019年を振り返る 結成1年それぞれの想い


記者:村上順一

撮影:

掲載:19年12月17日

読了時間:約15分

裏側にある熱い気持ちが出た「ガルスピ」

「ガルスピ~Smells Like Girl Spirit~」Type-A

――さて、2ndシングルの「ガルスピ~Smells Like Girl Spirit~」が完成しましたが、最初に聴いた時どのような感想をもちましたか。

片桐みほ 私はボカロが歌っていそうな感じ、アニメの主題歌っぽさもある曲調だなと思いました。

西岡玲菜 前作「胸の奥のVermillion」とは打って変わって、テイストの違う感じの曲だなと思いました。前作はバンド感が強かったと思うんですけど、今作は疾走感はありつつも、洗練されたメロディがすごくキレイだなと思いました。

板橋加奈 「胸の奥のVermillion」が力強さもある燃えているような歌詞でした。今作は前面に熱い感じが出るというよりも、裏側にある熱い気持ちが出た歌詞だと思いました。特にサビの<永遠に 叶わないなんて だれが決めるのさ>というところがお気に入りで、自分に当てはめて、「自分で変えていけるんだ」と前向きな力をもらえました。

――葉山さん、レコーディングはいかがでしたか。

葉山ゆず 前回のレコーディングが緊張したので、「今回大丈夫かな」と不安でした。でも、「ガルスピ~Smells Like Girl Spirit~ 」は、前回経験させて頂いたことが活きてスムーズに出来たと思います。

――練習は主に自宅ですか。

葉山ゆず はい、自宅で練習します。あと、移動中に聴きながら、楽曲に感情を移入させていくんです。

――伊原さんはレコーディングは慣れたものですよね?

伊原佳奈美 それがいまだに慣れなくて...。

片桐みほ えー! 一番レコーディング終わるの早いのに。むしろ巻いて終わっているぐらいです。一応みんな1時間もらっているんですけど、30分くらいで録り終わってて。

伊原佳奈美 レコーディングブースって1人で孤独じゃないですか。1人が嫌すぎて早く終わらせている感じで...。誰か一緒にいて欲しいと思っちゃうくらいなんです。あと、早く録り終える要因に、こう歌いたいという表現力がまだなくて、曲に合った歌い方が出来ていればOKという感じで。まだ表現へのこだわりというか、その域に達していなくて…。

――曲に合った歌い方と自分の表現方法とのせめぎ合いがまだ少ない分、早く録り終えることが出来るんですね。

伊原佳奈美 でも、その歌い方というところでプロデューサーさんと話していて、カップリングの「Snow Dust」のレコーディングでは涙が出てしまって。

加藤真凛 前回のレコーディングで私も泣いてしまったので、今回は泣かないようにと頑張ったのですが、前回以上に泣いてしまいました。こう歌って欲しい、自分でもこう歌いたいというのがあって、それに到達できなくて悔しくて泣いてしまいました。

――大変だったんですね。西岡さんはいかがでした?

西岡玲菜 私はハモりも録るので、時間はどうしても掛かってしまうんです。なので、みんなよりも多めに時間をいただいています。逆に主旋律よりハモリの方が早く録れることもあるんですけど、ソロパートは練習でイメージしているので、何回か録れば大体大丈夫なんです。ただスムーズかと言ったらそうでもなくて、声が裏返ってしまったり...。

――そんな時は伝家の宝刀、龍角散ですよね。

西岡玲菜 そうなんです。やっとメンバーのみんなにも龍角散が浸透してきました(笑)。

――「ガルスピ~Smells Like Girl Spirit~」はMVも撮影されていますけど、撮影はいかがでした?

板橋加奈 今回、5対1に分かれていて、れなぴとほとんど会ってないんです。

西岡玲菜 なんか仲間外れにされてるみたいな(笑)。みんなが校舎から校庭にいる私を見ているというものなんですけど、私は校舎に行けていなくて...。水を掛けるシーンがあるんですけど、その時も他のシーンの準備で参加出来てないんです。地獄のシャワーのシーンがあるんですけど...。

――地獄のシャワーって何ですか。

西岡玲菜 プールに入る前に浴びるシャワーを地獄のシャワーと言っていたんです。

片桐みほ 私のところは強制シャワーでした。

――年代と地域によって呼び方が違うんですね。私の時代は呼び名はありませんでしたけど。

西岡玲菜 そのシーンで向かい合うんですけど、みんなの真剣で、必死な顔を見ていたらにやけてしまって。

板橋加奈 ひどい(笑)。そのシーンは佳奈美の歌割がなくて映らないんですけど、プロデューサーさんから、表情作ってと言われていたのが面白くて。

伊原佳奈美 私にカメラも向いてないし、完成した映像でも肩しか映ってないんですけど、すごく求められて(笑)。

――映ってないけど、世界観を作り上げていたんですね(笑)。葉山さんはMV撮影で印象的だったことは?

葉山ゆず 制服を着れたことです。その時だけJKの魔法が掛かりました(笑)。今19歳なんですけど、去年まで女子高生だったので、実質女子高生です!

――その理論はよくわからないですけど(笑)。制服といえば板橋さん、Clef Leaf時代にMVで制服を着てましたけど、プロデューサーさんからは酷評でしたよね?

板橋加奈 プロデューサーさんから酷評でしたけど、今回は「意外と似合ってる」と言って頂けて(笑)。褒められたので心の中で「よっしゃ!」って。今回も制服が着れることにすごく嬉しくて。

片桐みほ かなな(板橋加奈)が一番テンション高かった(笑)。

板橋加奈 なので、今度プライベートで佳奈美ちゃんと制服でディズニーや原宿に行こうと計画しています。

――楽しそうですね。撮影でハプニングはありました?

片桐みほ 最初に撮ったシーンが水を掛け合いっこするシーンで、それで床が濡れていたのですが、はしゃいだ私がプールで転んでしまって、開始30分で制服の袖を泥だらけにしてしまって...。それでマネージャーさんに乾かしてもらって、すごく迷惑を掛けてしまいました。でも、キレイになったので良かったです。

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