ZEROSTYLE「自由にスタイルを変えられる」3人の“素顔”に迫る
INTERVIEW

ZEROSTYLE「自由にスタイルを変えられる」3人の“素顔”に迫る


記者:村上順一

撮影:

掲載:19年10月25日

読了時間:約12分

とにかく面白いものを

――リード曲は「素顔」ですが、皆さんが歌っていますが、ほとんど映っていないという斬新なMVでしたね(笑)。

MISUGU そうなんです。大物声優さんのモノマネネタでお馴染みのお笑いコンビのアイデンティティさんに出演して頂いて、お笑い芸人の勝又;さんに監督して頂いて。とりあえず、SNSでバズりそうなMVにしたいと思いました。

SHUN カッコいい事は置いておいて、とにかく面白いものにしたかったんです。

MISUGU 最初、自分たちの親父を出そうかとか、それこそ卓球選手に出てもらおうかという案もあったんですけど、お笑い芸人さんがいいなとなりました。それで、勝又;さんは僕らの主催ライブにもMCで出て頂いた繋がりもあったので、お願いさせていただきました。その勝又;さんにアイデンティティさんを紹介していただいて。

――YouTubeのコメントには、映像の方に気を取られて歌が入ってこないといったコメントもありましたね。

MISUGU はは(笑)。最初は映像を楽しんでもらって、2回目以降に歌の方を聴いていただけたらと思います。何回も観てもらえたら嬉しいです。

――さて、「素顔」はPENGINのサンシロウさんとの共作ですが、どのように制作されていくんですか。

SHUN 僕らはそれぞれでも曲を作れるので、イメージをサンシロウさんに伝えていく作業になります。

――PENGINのサンシロウさんとはどのような経緯で一緒にやることになったのでしょうか。

MISUGU サンシロウさんは僕らのサウンドプロデューサーなんですけど、最初から一緒に制作を手伝っていただいています。

MAO ZERO時代からなので5年間ぐらいお世話になっています。

MISUGU サンシロウさんは愛が深いんです。怒っているところも一度も見たこともないですし、すごく優しく受け入れてくれる方です。僕は家族だと思っていて、お兄ちゃんのような存在なんです。

――さて、レコーディングでMAOさんはどんな事を担当しているんですか。

SHUN 現場監督です。

MAO 家にいました...。なので完成したものを聴いて「ああ、いいなあ」って(笑)。

――MAOさんはレコーディングで歌いたいとかないんですか。

MAO 基本歌はNGでして、生誕祭のライブでしか、歌わないんです。なので、僕の歌が聴きたい人は12月の生誕祭に来て頂ければ(笑)。

――「素顔」の歌詞はわかりやすくて、共感される方も沢山いるんじゃないかなと思いました。

MISUGU ありがたいことに、「ウェディングソングみたいになったらいいですよね」とか言ってもらえたりしています。歌詞は本当にストレートで難しいことも言ってはいなくて、どの年代の人が聴いてもわかるものになっていると思います。耳に残るわかりやすいメロディというのを心掛けました。バラードなんですけど、リズムに乗れるというのは、新しいところなのかなと思います。

SHUN あと、今までの作品はMISUGU君がハモリを担当することが多かったんです。でも、今作はメインを歌っている人がハモリも担当することになって、僕らの中では冒険をした1枚になりました。特に「素顔」はそれが強いです。

――曲を届けるというところで、一番大切にしているのはどこでしょうか。

MISUGU 歌詞、言葉だと思います。レコーディングでも、どこを誰が歌うのかというのはすごく考えます。年齢が僕とSHUNが離れていることもあって、可愛い言葉はSHUNが歌った方が良いんじゃないかとか。「伝える」というところはすごくこだわります。

――確かにどなたがどこを歌うかで、印象は変わりそうです。「素顔」はウェディングソングにというお話しもありましたが、次の「arch」は「素顔」と繋がっている感覚もあります。

SHUN 「素顔」と「arch」の曲順はけっこう迷いました。「arch」は片思いというよりも、出来事があってからの自分の心情みたいな感じなので、この曲順になりました。

MISUGU 「arch」は色んな恋愛に重ねて欲しいなと思いました。例えば同性愛も現在日本では大きく取り上げられていますが、性別関係なく誰が聴いても響く曲をZEROSTYLEとして届けられたらいいなと思う気持ちが、この曲には込められています。

SHUN この曲はインディーズ時代のCDにも収録されていて、今回再録という形なのですが、もともとはボーカルが3人バージョンとして作っていたものを、2人用に譜割りを変えたんですけど、そこも今回はだいぶこだわって作りました。この曲はZEROSTYLEの中でも表現が一番難しい曲なんです。

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