石丸幹二「映像を越えたパワーがある」シネマ・コンサートの魅力語る
コンサート、映画、舞台など、大人も楽しめる日本の良質なエンターテインメントをおススメする新感覚情報番組『japanぐる〜ヴ』(BS朝日、毎週土曜深夜1時〜2時)。10月5日の放送では、シネマ・コンサートのアンバサダーに就任した、俳優・歌手の石丸幹二がインタビューでシネマ・コンサートの魅力を届けた。
『スター・ウォーズ』完結編の公開前に予習
映画のセリフや効果音はそのままに、音楽パートのみをオーケストラが生演奏する“シネマ・コンサート”。映画をライブ感覚で楽しむ新しいスタイルのエンターテインメントとして、近年注目を集めているコンテンツだ。そのシネマ・コンサートのアンバサダーに、ドラマ『半沢直樹』の浅野匡役や、テレビ朝日の『題名のない音楽会』6代目司会者を務めている俳優・歌手の石丸幹二が就任した。
「映画『ジョーズ』を見たときに、あの効果音が頭にこびりついて、街角でその音を耳にするたびに背筋がビクッとなったものです。それだけ映画にとって音楽は、とても密接なものです」と、映画音楽について語った石丸。「ただ映画やドラマを撮っているときは、音楽は流れていません。俳優たちは音のない世界で演じて、そこに後から音楽が加えられていきます。その音楽によって、作品は、マジックにかけられたようになります」と、映像作品にとって音楽がいかに需要な位置を占めているものかを、俳優という立場からも語った。
そんな、子どもの頃の石丸を恐怖させた映画『ジョーズ』の音楽を手がけていたのが、アメリカの作曲家=ジョン・ウィリアムズだ。巧みにオーケストレーションされたスケールの大きさが真骨頂で、『未知との遭遇』や『E.T.』、『スター・ウォーズ』など宇宙ものをはじめ、『インディ・ジョーンズ』などのアクション、近年は『ハリー・ポッター』などのファンタジー作品といった名作を多数手がけている。
そのジョン・ウィリアムズが音楽を手がけた作品のシネマ・コンサートが、この秋に開催される。10月13日と14日には、東京・東京国際フォーラム ホールAで、【スター・ウォーズ シネマ・コンサート 2019 『フォースの覚醒』、『最後のジェダイ』】。石丸は『スター・ウォーズ』のファンでもあるそうで、「一度映画館で見た人も、もう一回体験してみてほしい。宇宙にはもちろん行ったことがないけど、音から宇宙ってこうなのかなと思わせてくれる」とコメント。シリーズ完結編となる『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の公開前に、ここで予習しておくのもいいかもしれない。
シネマ・コンサートには、映像を越えたパワーがある
また、10月12日には東京・東京国際フォーラム ホールAで、【『ティファニーで朝食を』シネマ・コンサート】を開催。同作でオードリー・ヘプバーンが歌った「ムーン・リバー」は、アカデミー賞歌曲賞を受賞したことでも知られている。同曲を手がけたヘンリー・マンシーニは、モダン・ジャズの巨匠として多くのヒット曲を生み出した。例えばアニメでも有名な『ピンク・パンサー』のテーマ曲、日本では小池朝雄の吹き替えでお馴染みのドラマ『刑事コロンボ』のテーマ曲など。「私の世代は、『ティファニーで朝食を』を最初に見たのは、テレビの吹き替え版でした」と石丸。「特に若い世代の方は、オードリー・ヘプバーンという素晴らしい大女優がいたんだということを、音楽と共に記憶に刻んでほしいです」と、コメントした。
他に、10月25日と26日には、神奈川・パシフィコ横浜で【映画『ルパン三世 カリオストロの城』 シネマ・コンサート! and ベストヒット『ルパン三世』ライブ】。12月28日と29日には、東京国際フォーラム ホールAで【ハリー・ポッターTMシネマ・コンサート シリーズ第3弾!『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人TM』】も開催される。
シネマ・コンサートの魅力について「生の楽器がそこで鳴っていることによって受ける、映像を越えたパワーがある」と、石丸。何度も見た大好きな映画でも、きっと今までとは違った新たな感動があるだろう。【文=榑林史章】
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