仁村紗和、玉城ティナ、森七菜

 仁村紗和が8日、都内でおこなわれた『地獄少女』(11月15日公開)完成披露試写会に登壇した。この日は主演の玉城ティナほか、森七菜、大場美奈(SKE48)、藤田富、白石晃士監督も出席。それぞれ作品への思いを明かした。

 同名人気漫画が原作。これまでにテレビアニメ化もされている。本作でメガホンをとったのは『貞子vs伽椰子』、『不能犯』で唯一無二の世界観を確立した白石晃士監督。午前0時にだけ開くサイト「地獄通信」に恨みを持つ相手の名前を入力すると地獄少女が地獄送りにしてくれる都市伝説を描いた。地獄少女を玉城ティナが演じた。

 アーティスト・魔鬼(まき)を崇拝する遥(はるか)役を演じた仁村紗和。劇中では、男性を蹴ったり張り手をくらわすなど“腕っぷし”の強さを見せている。当初は不安もあったものの、ケガをしないように気を付けていたといい「(蹴りなどの)力を体のなかだけに留めておくので、変なところが筋肉痛になりました」と振り返った。

 そんな仁村のアクション。「監督からは意外と『楽しんでいるね』と言われて…」と様(さま)になっていたようだ。

 また仁村は演じた遥について「自分のなかに美学や正義がる子。一匹狼で強い。私が遥を目の前にしたら引いちゃうと思う」とも。森七菜が演じた美保とは、魔鬼のライブを通じて友人になるが「美保と遥のスピード感ある惹かれ合い方は、遥としても魅力的ではないといけないので、難しかった」と明かした。

 共演シーンが多かった魔鬼役を演じた藤田はかつて仮面ライダーシリーズに出演したことがある。その魔鬼にはダークさが漂っているが、藤田は「ダークだとは言っても自分のなかでは、正義、ヒーローだと思っている」とも。

 仁村は、そう語る藤田との共演で印象に残っていることとして「ある物を出すんですけど、それがヒーローみたいでかっこいい。ヒーローならではの悩みなのかな」と指摘。慌てる藤田は仁村とのキスシーンを持ち出し「濃厚で…朝からの撮影でやりましたね」と。仁村は照れ臭そうに藤田の肩を叩いていた。

 音楽にもこだわったという本作。玉城をはじめ、仁村も歌声を披露している。澄んだ歌声の玉城に対して、遠くまで届きそうな力強い歌声の仁村が印象的だ。監督は「童謡からアイドル的な曲、ビジュアルロックなど音楽の幅や、音楽映画の要素を入れたら『地獄少女』のカラフルさが出ると思った」とその意図を明かした。

 また、映画の物語にちなみ「恨みを持ちそうになったときの解消方法」について登壇者が明かす場面も。このなかで仁村は「一日家から出ない日を作り、美味しいものを頼んで、猫を抱き匂いを嗅ぎ、ネットフリックスに没頭します」と明かし、共演者の共感を呼んでいた。

 この日は玉城の22歳の誕生日。祝して観客が祝福コールを捧げたほか、特製ケーキも用意された。共演者も拍手を送るなど、玉城の記念日を祝っていた。

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