原宿発5人組アイドルグループ神宿(かみやど)が9月29日、結成5周年の記念ワンマンライブを千葉・幕張メッセで開催。全19曲を披露した。

神宿

 2014年9月の結成以来、不動の5人で活動してきた神宿だが、今年1月に緑担当の関口なほが勇退、4月29日に新メンバーの塩見きらが加入し新体制になってから、ちょうど5ヶ月での幕張ワンマン開催となった。

 この日のイベントは幕張メッセ国際展示場のホール7とホール8を使用。ホール7は物販及び特典会スペース、そして各種協賛企業の出展ブースとして展開された。5年間の軌跡をまとめた年表や等身大パネル、メンバーののぼりなど撮影スポットが用意され、ライブの時間だけでなく朝早くから終演後まで多くのお客さんで賑わい、5周年記念ライブに彩りを添えた。

 ホール8のステージは、センター及び左右に用意された巨大なLEDモニター、花道とセンターステージの構成。オープニングのムービーに合わせて、一人一人のメンバーが紹介され、1曲目の「はじまりの合図」は一ノ瀬みかのアカペラ独唱からはじまる、この日のみのスペシャルバーション。一気に客席のボルテージを上げると、カラオケビッグエコーのキャンペーンソングとしてもおなじみの「CONVERSATION FANCY」を披露、次の「Life is やっぱBeautiful!」ではセンターステージに繰り出し、手持ちのカメラでメンバーやお客さんたちを巨大モニターに映し出す演出も。自己紹介を挟んで、「Action!」「ビ・ビ・ビ□」(□は白抜きハートマーク)「Ultra Cheer」の3曲を歌い終えると、一旦ステージからはけていく神宿メンバー。

 ここで5周年の振り返りムービーが流れる。その間に、衣装を変えたメンバーたち。センターステージに塩見きらが登場し、「好きといわせてもらってもいいですか?」を歌い出す。これは新メンバーオーディション時の彼女の課題曲。最終選考ライブとなった4月の豊洲PITで、まだ候補生だったときに歌った思い出の1曲だ。ここからはメンバーそれぞれの思い入れの1曲パートへ。「全身全霊ラプソディ」は一ノ瀬みかの思い出の1曲。「いままで、こういう曲調、こういう声で歌ったことがなくて新しい自分を見つけられた」曲だという。

 「星空帰り道」は羽島めいの思い出の1曲。神宿はツアーの多いアイドルだが「地方に行くたびに、その地方のファンの方が会いに来てくれるので、そこに『帰ってきた』感覚になる」という。神宿がみんなの「帰る場所」になればいいと語る羽島めいが、それを最も感じられる曲が「星空帰り道」だ。羽島みきの思い出の1曲は「ほめろ!」。「頼りないリーダーなんですけど、失敗しても舁夫さんは笑顔で笑ってくれるし、メンバーにもちょっとは怒られるけど優しく受け入れてくれる。『ほめろ!』は自分に合った曲」と。最後「グリズリーに襲われたら□」を選んだのは小山ひな。理由は「くまと一緒に歌いたかった」から。同曲のMVにもでてきたグリズリーが登場し観客を沸かせた。

ライブの模様

 ここからはライブの終盤戦。「必殺!超神宿旋風」「原宿戦隊!神宿レンジャー」「春風Ambitious」「お控えなすって神宿でござる」と盛り上がる曲を立て続けに。「お控えなすって神宿でござる」では、羽島みきと小山ひなが客席に降りていき、360度ファンに囲まれた中、お立ち台でパフォーマンス。大きな盛り上がりの中、本編は幕を閉じた。

 アンコールの1曲目、羽島めいの「こんなにもたくさんの内臓が来てくれて、私は嬉しいです」のMCから歌った曲は「ないぞうサイコー」。さらに「Summer Dream」を歌い、メンバーが今日のライブの感想を語っていく。

 「こうやってみんなと5周年を迎えられて、本当に神宿は幸せだと思うし、まだまだ大きい世界をみんなで見ていける気がしたので、これからもどんどん大きくなって、一緒に夢を叶えていきましょう」とリーダーの羽島みき。

 「神宿の5周年を神宿の緑として迎えることができて、本当に幸せだと思います。今日でちょうど加入して5ヶ月になって、5ヶ月前には想像出来なかった毎日を過ごしています。それはメンバーとスタッフと、いつも応援してくださっている皆様のおかげです。もっともっと成長するので、見ていて下さい」と塩見きら。

 「幕張メッセのワンマンまでの5ヶ月間、怒涛の日々を過ごしてきまして。今日集まってくれた皆が笑顔になってくれて嬉しいです。5周年で幕張に立ちましたが、10周年はどんなすごいことになっているか分からないし、まだまだこれから神宿のセンター、一ノ瀬みかとして頑張っていきたいと思います」と一ノ瀬みか。

 「この5年間色々なことがあって、平坦な道のりではなかったですけど、それでも5年目で幕張メッセのこの景色が見れて、なほも含めて6人で神宿として幕張メッセに立てていることが幸せです。でも、もっと色々な景色を見てみたいと思っています。だから、これからも、何年経っても、私たち神宿を、そして小山ひなを愛してくれたら嬉しいです」と小山ひな。

 「人生何があるかわからないなと、神宿をやっていて思います。神宿やる前は、サッカーしか取り柄がなくて、サッカーも辞めて、何もなかった自分が原宿を歩いていて神宿と出会い、いま5周年で幕張に立っています。何かやりたいけど、やれない、いろいろな事情があってできていない人ってたくさんいると思うんですよ。だけど、何かをやりたいんだったら、行動すべきです。原宿を歩いていたから神宿に出会ったし、なほが勇退するときも続けることを選んだから、幕張に立てた。そのことを皆さんにもわかってもらいたいです。皆さんの夢の一押しを私たちが出来たらと思います」と羽島めい。

 そんな5周年の思いを込めて、新曲の「それから」を披露。最後は神宿がデビュー当時から歌い続けている「KMYD」でライブは幕を閉じた。

神宿

 エンディングでは、新体制となって初の全国ツアーを開催することが発表された。ツアーは11月15日、ファンの愛称「舁夫」を発表した思い出の会場、六本木morph-tokyoからのスタートになる。また、2020年1月には、待望の「3rdアルバム」が発売決定。新アルバムの発売に合わせて、既発の2作のアルバム「原宿発! 神宿です。」「原宿着! 神宿です。」をリメイク。今年4月に加入した塩見きらの声を加えた新録バージョンとして、3作同時の発売となる。

 5年間の一つの大きな成果とも言える幕張ワンマンを成功させた神宿だが、その歩みはまだまだ止まらない。

セットリスト

01.はじまりの合図
02.CONVERSATION FANCY
03.Life is やっぱBeautiful!
04.Action!
05.ビ・ビ・ビ□
06.Ultra Cheer
07.好きといわせてもらってもいいですか?
08.全身全霊ラプソディ
09.星空帰り道
10.ほめろ!
11.グリズリーに襲われたら□
12.必殺!超神宿旋風
13.原宿戦隊!神宿レンジャー
14.春風Ambitious
15.お控えなすって神宿でござる

アンコール

16.ないぞうサイコー
17.Summer Dream
18.それから
19.KMYD

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