鈴木惣一朗が9月23日に、バング & オルフセン日本橋で「ワインを飲みながら上質の音楽を聴く」という音楽好きでワイン好きな大人をターゲットにしたイベントがおこなわれた。

イベントの模様

 ナビゲーターに鈴木惣一朗を迎え、「90rooms」と呼ばれる世界で最も高度なバング & オルフセンのデジタルスピーカー”BEOLAB 90”のある空間で行われたこのイベントの第一部は、昨年鈴木惣一朗が監修した『銀河鉄道の夜・特別版』より「エンド・テーマ 銀河鉄道の夜」「ジョバンニの透明な哀しみ」「プリオン海岸」など、アニメ映画「銀河鉄道の夜」のサウンドトラックとして1985年に細野晴臣氏が創った楽曲の中から6曲を抜粋して試聴。

 990万円(税別)という超高級スピーカーの音色は、この部屋にいる人全ての耳に良いバランスで届くよう設計されている。さらに、鈴木惣一朗監修の元にリマスタリングされた音は、どんなに大きな音で聴いてもうるさく感じない。アニメ「銀河鉄道の夜」のファンも、細野晴臣の音楽ファンもそれぞれ体を包み込むような心地良い音に身を委ねながら、音楽と鈴木氏が語る貴重なエピソードを楽しんだ。

 第一部が終わると、宮沢賢治にちなんで選ばれた岩手県のぶどうで作ったワイン3種類が振舞われた。しかもその中の一つは「イエローマジックワイナリー」という山形のワイナリーで作られたワインで、細野晴臣の音楽に対する主催者のリスペクトも伺わせてくれた。

イエローマジックワイナリー

 また、同時に振舞われた「ジャズと羊羮」という鍵盤がデザインされた羊羮も絶品で、羊羮の中のイチジクの塩気も、羊羮自体の甘みも、正直「ワインに羊羮はないだろう」と思っていた筆者の不安を見事に裏切るような素晴らしいマリアージュであった。

ジャズと羊羮

 参加者がワインと羊羮を楽しんだ後の第二部では、やはり鈴木惣一朗の監修により今年3月にリリースされた「ノンスタンダードの響き」(細野晴臣氏が1985年に立ち上げたレーベル「ノンスタンダード」のセレクトアルバム。未発表音源を含むCD4枚組+豪華ブックレット)からミカド、ピチカート・ファイヴ、コシミハル、アーバンダンス、そして鈴木惣一朗が所属したワールドスタンダード他全6曲を試聴。当時のレコーディングの様子など、鈴木惣一朗からまたしても貴重なエピソードが生き生きと語られ、参加者を喜ばせた。

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