とても風通しが良い――、AKB48の“今”に自信 原点回帰で見せる「未来」
INTERVIEW

とても風通しが良い――、AKB48の“今”に自信 原点回帰で見せる「未来」


記者:木村武雄

撮影:

掲載:19年09月20日

読了時間:約13分

風通しのいい環境、一人一人の愛はさらに強く

――さてAKB48単独では4年ぶりとなる全国ツアーがおこなわれています。とても雰囲気が良かったのですが、今のAKB48としてはどういう印象?

向井地美音 念願だった4年ぶりのツアーを開催させて頂いて、チームやツアー選抜で一つのものを作り上げてそれをファンの方にお見せするというのが一番楽しくて幸せなことだなと改めて感じました。選抜で経験したことを各チームに持って帰ってそれが良い結果を生み出していて、そうやって「一緒にAKB48を盛り上げていく」という輪が大きくなっていると実感しています。

矢作萌夏 私は、今回のシングル選抜の中でも、AKB48のなかでも一番の後輩だから、雰囲気も分からなくて。もちろん昔のAKB48の雰囲気も知らない。でも、AKB48の良い所は元気で明るい所だと思うので、そこをいっぱい出せるようにしました。今回のシングルも初めてのセンターなので、元気いっぱいに笑顔で頑張りたいと思います。

岡部麟 ファンの方に「シングルは出るのかな」と長い期間持たせてしまったので、ライブでは「楽しんでいるよ!」という空気感を伝えようとしていました。そうしたらファンの方から「安心したよ」と言ってくださって。なかには久しぶりにAKB48のライブを観にきてくださった人もいたので、私たちも安心して。「これからも一緒に盛り上がっていこうね」とどんどん伝えていかないといけないと思いました。

岡部麟(C)AKS/キングレコード

武藤十夢 AKB48というグループに対する一人一人の愛は強くなっていると思っていて、ツアーや劇場公演でも、曲や演出について一人一人がちゃんと考えていると感じるし、それを思うだけでなく口に出して「ああなんじゃない? こうなんじゃない?」と言えるようなっているのはすごくいいなと思います。いろんな時代のAKB48があって、ファンの人たちからしたら「あの時代が良かった、この時代が良かった」と言うかもしれない。けど私たちにとっては今が大事だと思う。こうしてAKB48を見てくださっているファンの方やスタッフの方と一緒に今を楽しめばきっと次につながっていくと思います。

柏木由紀 私はだいぶ長くグループにいて、今「こうしたい」とメンバーやスタッフにも言えるようになっていて、加入して13年目でAKB48にいるなとより一層思えていて。メンバー同士の距離感も縮まって「一つの物事を成功させたい、楽しみたい」という意思の疎通がすごくできている。風通しが良いというか。ファンとメンバーの間もそうだし、一緒に笑える機会が増えて楽しいです。何をするにも不安はなくて「みんなで頑張ろう」という部活っぽいというか、青春を感じさせるAKB48になっていると思います。

柏木由紀(C)AKS/キングレコード

横山由依 私はキャプテンでも総監督でもなくなって。シンプルにすごく良い経験をさせて頂いたということと、それがなくなったときにどういうやり方をすればいいのか、グループにとっていいのかということを考えていて。この4カ月は、舞台とその稽古などでAKB48としての活動を離れていろんな出会いがあり、いろんなことを教えてもらっていて。そこで改めて気づいたのはAKB48は恵まれているし、凄くいい場所だということ。そう思うとさらにAKB48のことが大好きになって。若いメンバーたちもすごく勢いがあって、頑張り屋さんな子も多い。だからそのもう一歩先に行けたらいいなと思っています。

今のAKB48に自信

――この曲を聞いてファンを卒業した人たちへのメッセージも込められていると思いました。

向井地美音 私たちも手ごたえがあって、今回の全国ツアーのセットリストを聞いて、ファンの方から「自分が応援し始めた時の曲がいっぱいあるからエモい」とか、「今のAKB48もいいじゃん!」と言ってくださって。それはすごく嬉しいです。私もAKB48のファンでしたが、ファンだった頃のAKB48も目指してやっていきたいと思っていました。

横山由依 歌詞が恋愛だけじゃない所にも置き換えられて、AKB48から離れてしまった方が「今も秋葉原で劇場公演やっているんだ」とか、「今はこういうメンバーでやっているのか」と知ってもらえることだけでも嬉しい。そう考えてみると、グループが長く続いていられるのはありがたいことだなと思います。なので、この曲もふとした時にAKB48を思い出してもらえるきっかけになれたらと思いますし、これからも私たちはAKB48を盛り上げていかないと強く思いました。

「サステナブル」(C)AKS/キングレコード

――矢作さんは昨年からデビューされましたが昔のAKB48を意識するところはありますか?

矢作萌夏 意識はしています。まさか選抜メンバーに選んでいただけるとは思ってもいなかったので、最初こそ意識することはあまりなかったけど、テレビ出演や選抜メンバーとして活動していく中で意識は徐々に変わって。センターは一番前でみんなを背負っていかなといけないのでより考えるようになりました。それとファンの方からは「今のAKB48も好きだよ」と言ってくれるので嬉しいです。

――長らくAKB48を見てきた柏木さんが見た今のAKB48は?

柏木由紀 根本的な部分はそんなに変わっていないと思うけど、昔よりも「AKB48をどうしていきたい」とか「AKB48をファンの人にもっと好きになってもらいたい」という共通認識はメンバーの中で強くなっている。昔見ていた方も、今見ている方もAKB48のイメージを良い意味で裏切れるというか。「もう一回見てみようかな」と思ってもらえる自信はある。頑張っている姿を見て元気をもらったり、若いメンバーを見て応援したいとかどの方向でも良いのでぜひ見ていただきたいです。

AKB48(C)AKS/キングレコード

(おわり)

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武藤十夢(C)AKS/キングレコード
(C)AKS/キングレコード
「サステナブル」(C)AKS/キングレコード

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