緑黄色社会「更に上の景色を想像させたい」野望にも正直に突き進む力強さ
INTERVIEW

緑黄色社会「更に上の景色を想像させたい」野望にも正直に突き進む力強さ


記者:平吉賢治

撮影:

掲載:19年09月19日

読了時間:約12分

更に上の景色を想像させ

緑黄色社会

――ライブについてですが、今夏は『サマーソニック』に出演されていましたが、感触はいかがでしたか?

peppe 今年はサマソニが一番印象に残っているんです。まずバックヤードにあれだけの多国籍の方々がいることとか、初めての体験もあって常にテンションが上がっていました。RADWIMPSさんを初めてライブで観て格好良過ぎて…。

長屋晴子 出られると思っていなかったので、サマソニ出演が決まったのがまず嬉しかったです。レッチリさん(Red Hot Chili Peppers)と一緒の日だったんですけど、初めてライブで観てメチャメチャ格好良かったです。私はボーカリストなので、基本的にボーカルと歌に注目することが多いんですけど、ベーシストのフリーさんをずっと観ちゃいました。それくらい格好良くて。レッチリさんは真吾が大好きなんですけど、真吾のルーツをちゃんと知ることができたという感じがしました。

――穴見さんはフリーさんがお好き?

穴見真吾 フリーは好きというレベルを超えて毒されたというか(笑)。中学の時、ベースを持てばレッチリを弾いて、上半身裸で寝ちゃったり。

――フリーさんのスタイルまでリスペクトしているのですね。

長屋晴子 サマソニの時まで、レッチリを映像などでちゃんと観たことがなくて知らなかったんですけど、フリーさんのプレイを見て「あれ? 真吾だ」と思ったくらいなんです。私はいつも真吾のベースの弾き方とかファッションを見ていたから、それが真吾だと思っていたんですけど、全部フリーさんが由来だったと(笑)。

――なるほど。逆輸入のような(笑)。

長屋晴子 それくらい真吾にとって大きな存在だということが知れたから嬉しかったです。本来は逆なんですけど。真吾を見て「それ、フリーじゃん!」と言うところなんですけど(笑)。

――穴見さんがライブで特に意識していることは?

穴見真吾 ライブと音源は違うと思っていて、ライブは肉体的であると思っています。不器用でもいいから、自分が生きている証拠を出すというか、そういう感じです。ライブは一番ミュージシャンとして活動している感じがします。音源はより楽しんでもらうために、どういう音をどのように入れるかというのを徹底するんですけど、ライブは作った音源に対して、音源にとどまらない表現をプラスしていくという感じです。

――11月から始まる、ワンマンツアー『リョクシャ化計画2019』への意気込みをお願いします。

長屋晴子 去年に引き続き「リョクシャ化計画」という名前でやるんですけど、去年よりもパワーアップして、会場数も多くなって初めて行く所もあるし、キャパも大きくなったりしています。ホールワンマンもあったりと初めてづくしでけっこうまだ未開拓な「リョクシャ化計画」になる気はしています。


――今回は「リョクシャ化計画」2019年バージョンですね。

長屋晴子 今年もたくさんの夏フェスに出させて頂いて、色んな経験をしたし、色んなアーティストのライブを観て刺激になりました。まだ実感はないですけど、みんな感じたこと、活かそうと思うこともあると思うし、成長できていると思うので、それをぶつけてもっと未来を見られるようなライブにしたいと思っています。

 前回ツアーでマイナビBLITZ赤坂でやったときも、もっと大きな所でやりたいという野望みたいなものがどんどん湧いてきたというか、お客さんもそうだと思ったんです。色んな景色をもっと見たいとお客さんも思ってくれたはずなので、更に上の景色を想像させるようなことをしたいです。

(おわり)

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