K-POP7人組ガールズグループDREAMCATCHERが12日、マイナビBLITZ赤坂で“JAPAN 1stアルバム『The Beginning Of The End』発売記念SHOWCASE LIVE”をおこなった。DREAMCATCHERは2017年1月に“悪夢コンセプト”を掲げデビューを果たし、ヘビーなロックサウンドと持ち前の美貌を振りまきながら一糸乱れぬパフォーマンスで、K-POP界でも独自の立ち位置を保っている7人組ガールズグループ。日本では11日に“悪夢ストーリー”の最終章となる1stアルバム『The Beginning Of The End』を発売。そのリリースを記念したSHOWCASEライブのもようを以下にレポートする。【取材=平吉賢治】

華と迫力、ワールドワイドなエネルギー

DREAMCATCHER(撮影=草刈雅之)

 この日のライブではJAPAN1stアルバム『The Beginning Of The End』からの楽曲計8曲が披露され、会場に集まったオーディエンスを様々な角度から魅了した。DREAMCATCHERのハイセンスな楽曲・サウンドからテクニカルかつセクシー&キュートなパフォーマンス、日本語ver. を含むボーカルを意気揚々と繰り広げ、ワールドワイドなエネルギーを放出していた。

 薄紫と白と黒、清楚なファッションで身を包んだDREAMCATCHERの7人は「YOU AND I-Japanese ver.-」からライブを走らせ、複雑な振りとフォーメーションのダンスで軽やかに舞う。ヘヴィロックとダンスミュージックが融合したサウンドも迫力満点だ。

 “悪夢”を思わせるようなスクリーンのビジュアルをバックに披露された「What-Japanese ver.-」では燃え盛るようなテンションのダンスとボーカル、そしてラップと、開始2曲でオーディエンスの熱量を突き上げ、会場からは大満足と言わんばかりのコールが湧いた。

トークセッションでも伝える熱い想い

 MCでDREAMCATCHERは一人ずつ日本語で自己紹介をし、その後のトークでも通訳を通しながらも日本語で直接オーディエンスへこの日の思いを伝えた。

 「日本デビューから1年足らずでフルアルバム発表は凄い勢い」という問いかけに対しスアは「まるで天使になったかのような気分で飛んじゃいたい気分」と語り、ハンドンは「とってもときめいている」と、にっこり。シヨンは「全部みなさんのおかげで、です!」と、可愛らしく若干のミステイクを含む日本語で答え、“カリスマリーダー・ジユ”は「胸がいっぱいです」と笑顔で伝えた。ユヒョンは「この瞬間を待っていました」と日本のオーディエンスへの想いを伝えた。ガヒョンは「ちょっと緊張して震えてます」と、キュートな表情で控えめなコメント。ダミは「みなさんの反応がとっても気になる」と、クールに答えた。

 アルバムタイトル『The Beginning Of The End』の意味についてジユは、「“悪夢”の終わりの始まりをこれから知らせるというメッセージが込められている」と、グループのコンセプトが含まれていることを語った。

 そして、アルバムのリードトラックである「Breaking Out」についてスアは「タイトル通り、全てをブチ破って突き進むぞという渇望を描いた曲」と、身振りを加えつつ興奮気味に語っていた。ライブはそんな新曲の「Breaking Out」へと進む――。

あらゆる角度の演出で存分に披露されたグループの魅力

DREAMCATCHER(撮影=草刈雅之)

 激しいギターサウンドと強烈なビートの「Breaking Out」では宇宙をビジュアル化したような壮大なスクリーン映像をバックに激しくパフォーマンス。目を奪われるようなダンスが繰り広げられたかと思えば、「また一人になった-Japanese ver.」では一変してステージ前方にメンバーが一列に並び、アクションは少なめにしっかりと歌を聴かせてくれた。

 その空気感を引き継ぎながらの「Wonderland-Japanese ver.-」では、ベースミュージック、トラップ的アプローチの近代的なサウンドのなかでセクシーにゆったりと歌声を響かせた。全8曲というややコンパクトなライブ曲目ながらも密に練り込まれたステージングを味わわせてくれ、オーディエンスからは“ご満悦”の空気が漂っていた。そして、ちょっとミドル気味な空気で緩急をつけたところで「Chase Me-Japanese ver.-」では再び激しいダンスとサウンド、ボーカルと、ライブを華やかに燃やす。

 「次の曲は、最後の曲です」という、日本語でのMCが入るとオーディエンスからは「足りない!」と言わんばかりの落胆の声が上がる。「私たちも残念です…」と答えつつ、本編ラストの「PIRI~笛を吹け~-Japanese ver.-」へ。コーラスがアンセムのように響き渡り、重厚なサウンドとの対比が美しくBLITZ赤坂を彩り、DREAMCATCHER色に染め上げられたステージは一旦幕を閉じる。

 美しさと、繊細さと、激しさと、可憐さ、それらが合わさったようなパフォーマンスを見せてくれたDREAMCATCHERはアンコールに応え、再びステージへ。このタイミングで通訳兼司会進行役は、この日のLINE LIVEでの視聴者が20万人を超えたことをアナウンスし、会場は更なる盛り上がりを見せた。

 最終曲の「I Miss You」のストレートなロックナンバーに乗って軽やかにダンス・ボーカルを光らせ、大喝采の中ライブは締めくくられた。

 ヘビーなロックサウンドと近代的なダンスビート、そして持ち前の美貌と一糸乱れぬパフォーマンスに華やかな歌唱。“悪夢の終わりの始まり”となった本公演とJAPAN1stアルバム『The Beginning Of The End』のリリース、これからのDREAMCATCHERのワールドワイドな活躍に期待が寄せられる――。

セットリスト

JAPAN1stアルバム『The Beginning Of The End』発売記念SHOWCASE LIVE
2019年9月12日@マイナビBLITZ赤坂

01. YOU AND I-Japanese ver.-
02. What-Japanese ver.-
03. Breaking Out
04. また一人になった-Japanese ver.-
05. Wonderland-Japanese ver.-
06. Chase Me-Japanese ver.-
07. PIRI~笛を吹け~-Japanese ver.-

ENCORE

EN1. I Miss You

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