Maison book girl「参考にするアーティストはいない」独特の存在感に迫る
INTERVIEW

Maison book girl「参考にするアーティストはいない」独特の存在感に迫る


記者:平吉賢治

撮影:

掲載:19年07月30日

読了時間:約10分

内側から外側へ、開けていくブクガの変化

――これまでの楽曲から今作まで、変化は感じますか?

コショージメグミ 歌詞の世界で、初期の曲は家のなかに引きこもっているような曲が多かったんです。出てくるキーワードも“窓”とか“鍵”とか、そういった世界観のフレーズが多くて。だからパーソナルスペースのなかで終わっている感じが多かったんですけど、今回は家の外に出てたりとか、遠くの砂漠や海に想いを馳せていたりしてるんです。登場人物的にも前を向いている感じがしました。

――内側から外側へ、という変化があるのですね。今作2曲目の「シルエット」についてですが、この曲に関してはどういった印象がありますか?

矢川葵 優しいイメージの曲だなと思いました。初めて聴いたときも良い意味で眠たくなるようなメロディだなって感じました。レコーディングのときも心地良く聴こえる歌い方を心掛けるようにしていました。

矢川葵

井上唯 リズムよりもバラードというかゆっくりした曲なので、「歌を聴かせなきゃな」と思って、歌い方には気を付けて録音しました。

――3曲目「告白」はポエトリーですね。テーマは何でしょうか?

コショージメグミ 「自分と他人」というところでしょうか。例えば<コンビニ袋をかぶっているから本当の顔はわからないだろう>という部分は、今こうして対面して話しているけど、実際はどんな人かは話をしていてもわからないことってたくさんあるじゃないですか? その人の顔は人の心を表しているかもしれないです。

――この歌詞のなかの“顔”は人の心を表したもので、顔そのものを表しているわけではないと。

コショージメグミ そうですね。そういう風に置き換えて考えることもできるかなと思って書きました。

――人の心にフォーカスした内容でしょうか?

コショージメグミ 全体的に心理的な話かもしれないですね。前作のポエトリーとちょっと話が繋がっている感じもあるんです。

――ブクガがパフォーマンス中に特に意識していることは?

矢川葵 基本的なところでは、リズムをとるのが難しいのでその点が一番なんですけど、そのときのテンションの上げ方も試行錯誤しながらライブしています。

――ライブをする前の心境は、以前と現在では違いますか?

井上唯

井上唯 前までは「間違えないよういに」とか「練習した通りやろう」ということを意識していたんです。でも、最近は4年間やってきてそれなりに技術が伴ってきたということもあって、「今日のライブはどう歌おうかな?」とか、ライブ感を大事にするようになってきました。

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