唐沢寿明『トイ・ストーリー4』大ヒットに喜び「みなさんに愛されている」
唐沢寿明ら
俳優の唐沢寿明らが24日、都内でおこなわれた映画『トイ・ストーリー4』(公開中)の大ヒット記念舞台挨拶に出席。舞台挨拶には新木優子、竜星涼、お笑いコンビのチョコレートプラネットが出席し、ヒットを記念した鏡開きをおこなった。ディズニー/ピクサー作品史上最速での興行収入40億突破という大ヒットの同作に関し、唐沢は「みなさんに愛されている作品」と感慨深い様子を見せた。
『トイ・ストーリー4』はディズニー/ピクサー アニメーションによる1995年に公開された、世界初の長編フルCGアニメーション『トイ・ストーリー』の最新作。“おもちゃの世界”を舞台にウッディとバズの友情を中心として描く人気シリーズで、4作に渡って日本語版のウッディを唐沢が演じている。今作では、新キャラクターとしてギャビー・ギャビーを新木、フォーキーを竜星、ダッキーをチョコプラ松尾駿、バニーをチョコプラ長田庄平がそれぞれ演じている。
12日の公開から2週間足らずで動員326万人、興行収入43億円を突破しディズニー/ピクサー作品歴代最速での40億円突破を記録する大ヒットとなっている。この日は、ステージに樽が二つ持ち込まれ、ヒットを祝すとともに更なる大ヒットを祈願して鏡開きを登壇者全員でおこなった。
周囲の評判について、唐沢は「よく観たと言ってくれています。でも最後の終わり方に納得いかないという人もいて、そのくらい賛否両論ある終わり方になっていますよね」とその内容への反応を語る。
竜星は「初日に横浜で観に行ったんですけど、隣に座った女性がエンドロールで僕の名前が出た時に、『えっ? 嘘でしょ!』と驚いていて。それだけフォーキーのイメージがないくらい、溶け込んでいたのかなと思えました」と実際に劇場に足を運んだことを明かした。
新木は「最近連絡とってない友達からも、観たという連絡が来たり、同じ業界の方にも反応を頂いたりして嬉しかったです」と意外なところからの反応を喜んだ。
長田は「エゴサーチしまくったのですが、あまり批判もなく、チョコプラの声が全く違和感ないという声もたくさん頂けて、才能あるんだなと思いました(笑)」と言い、松尾は「本当に評判が良くて、公開前は帽子にマスクでグッズを買いに行っていたんですけど、今はフルオープンで行っています(笑)」とともに自画自賛。
1995年の第一作公開から25年近くウッディを演じ続けて来た唐沢。「周りにも小さな頃から観て育っています、という人も本当に多くて。やっぱり長い時間かけてそういう連鎖がこのヒットに繋がっていると思います。みなさんに愛されている作品なんだな」と感慨深い様子も見せた。
アフレコを振り返り、できたてのおもちゃの役を演じた竜星は「擬音とかが凄く多くて、監督とも相談しながら出来上がった感じですね。2、3歳くらいのイメージでやってと言われたのですが、疲れるとどうしても26歳くらいの自分が出てきちゃうので大変でした」と苦労を語る。
1950年代に作られたアンティーク人形を演じた、新木は「落ち着いた感じで、おしとやかにしゃべって欲しいと言われていたのですが、私は普段早口で、指摘されることが多くて苦労しました。英語の吹替に当てているので間をつかむのも難しかったです」と振り返った。
ダッキー&バニーとして同じブースで一緒に録音に臨んだというチョコプラの2人。長田は「松尾の失敗が酷くて。ボールのイントネーションがおかしかったりして、ずっとボールを15分くらい言い続ける時間とかあって」とエピソードを明かし、会場の笑いを誘った。
移動遊園地のシーンが印象的だったという、新木は「アフレコが終わった後、仕事でフランスに行く機会があって、そこで移動遊園地を見て本当に映画そのままだったので、是非移動遊園地のシーンは観て欲しい」とお勧めのシーンについて語った。
唐沢は「バズが大人になったなと思いました。おもちゃというか、人間のストーリーだなと思いました。友情のかたちも随分変わったなと思いました」と最新作について話す。
その友情について、竜星は「親友がひとりいるんですけど、居なきゃいけない存在だけどすぐにできるものでもないし、そういう存在がいるというのは心がやすらぎますね」と言い、新木は「何かあった時は助けたいし、助けてくれる存在で、いつまでも一緒にいれる心の支えだなと思います」と述べた。
最後に、唐沢は「相変わらずですが、新しいキャラクターも登場してパワーアップしています。ぜひ何度でもご覧になってください」と呼びかけた。【取材・撮影=松尾模糊】