性格はまったくちがうからこそ楽しい
――『2Type』は6曲収録されていますが、まずは1曲目の「Lullaby」は切なくも壮大なナンバーです。
ユナク この曲はソンジェがすごくいい感じでレコーディングしたと思うんですよ。僕らのアルバム(『Yours forever』2017年1月リリース)に「愛してると言えないまま君を愛してた」という曲があるんです。
この曲はぱっと高音を出した後にすぐにブリッジに入るんですが、感情はそのまま出ていて。それがすごくいいなと思っていたんです。この「Lullaby」もそういったソンジェの味がちゃんと出ていると思います。
――「Lullaby」の高音の部分は聴きどころですよね。
ユナク 「ソンジェは、こんなに高音が出るんだ」ということが分かるんじゃないかなと思います。
ソンジェ レコーディングするときに、喉のコンディションもすごく良かったので、いい曲になったと思います。個人的にこの曲がDouble Aceとして一番似合う曲だと思います。
――レコーディングはいかがでしたか?
ユナク 早かったですね。スタッフさんから「この歌詞は何を表しているのか」を詳しく説明をした資料を送ってもらったんです。それを読んで理解してから歌いました。すごく丁寧にレコーディングできたんじゃないかなと思うんです。この曲はさっきソンジェが言った通り、本当にDouble Aceには一番ぴったりな曲じゃないかな、と思います。
――ちなみにこの曲は<満天の星が見下すように>という歌詞がありますが、お2人が満天の星と聞いて、思い出に残っている場所はありますか?
ユナク 最近、僕は星を見ていないですね。
ソンジェ ソウルではあまり見えないです。でも江原道というところに1人でドライブに行ったときは、空に星がいっぱい見えた思い出があります。
ユナク 僕は満天の星空自体をあまり見たことがなくて。昔、人工衛星を星だと錯覚して「すごく光っている!」と思ったことはありますけど(笑)。星を見ながら、何かを考えたことはあまりないんです。
――グループ名はSUPERNOVAですが…。
ユナク というより、僕らが星、そのものなんです!
――みんなを空から見守る立場で。
ユナク そうそう。僕らが満天の星の1つですから(笑)。
――2曲目の「Plan A/B」は、さきほどソンジェさんが言われた「せっかくDouble Aceだからダブルデートの曲を」というナンバーですよね?
ユナク 「Plan A/B」はソンジェと2人で考えて、「タイトルにしましょう」と決めた曲です。やっぱり季節にも合っているし、メロディがシンプルですごくいいな、と思ったんですよ 。繊細なアコースティックギターの音もいいですね。
――かわいらしい声の部分が出ている曲になっていますよね。
ユナク もうガイドを聴いた瞬間に、「これはソンジェ、これはユナク」みたいに完全に分かれていて。プランA、Bみたいな。AとBがちゃんと分かれてよかったなと。
――ちなみに、AとBはどっちか決めました?
ユナク A(ユナク)、B(ソンジェ)です。ちなみにソンジェはAB型です(笑)。
――2人がデートするときは、いくつか考えるタイプですか? それともこれ、と決めたらそうするタイプ?
ソンジェ 僕はフリースタイルです。そのときそのときに決めて。面倒くさいことが苦手な性格なので。
ユナク 僕はあらかじめプランを決めていきますよ。日にちも予定も決めて、行ったら全部できるようにちゃんと準備をして。向こうに行ってムダな時間を使いたくないというタイプなので。“ユナクガイド”みたいな。「こちらです」と全部案内します。
ソンジェ 信じてついて行きます。
――本当に性格違いますね。
ユナク だから一緒にやっていて楽しいんです。2人の個性が混ざることで、ちょうどいい感じになるんです。
ソンジェ 2人で旅行に行くときにも、全部ユナクが決めて、僕はダラダラしています(笑)。
ユナク たまに「こっちに行きたい」というときは、「あ、行こう」と柔軟に対応しますよ。
――理想のコンビネーションですね。さて、今回サウンドでこだわった部分はありますか?
ユナク ソンジェとやるときは、できればバンドを使いたいんです。生歌と生楽器で演奏しながら、みなさんに聴かせたい。だから一番シンプルに歌と楽器で勝負したいな、という気持ちです。でもやっぱり2人だからこそできるダンス曲もあるから、1、2曲はダンス曲も入れました。あと、前回はピアノが多かったから、今回はアコギを入れたくて。そして次は…演歌?
――え?
ユナク あ、違う(笑)。
ソンジェ 演歌は自信があります!
ユナク じゃあ、次は決めました! Double Ace演歌で! いやジョークですけど(笑)。