シーナ・イーストン、80年代を振り返る 心に秘めた意外な真実とは
INTERVIEW

シーナ・イーストン、80年代を振り返る 心に秘めた意外な真実とは


記者:編集部

撮影:

掲載:19年05月31日

読了時間:約9分

最新の音楽情報は子供達から

シーナ・イーストン

――最近の曲をお子さんと聴くという話をされていましたが、トップ40をチェックしたりしますか?

 トップ40がいまだにあるのかさえ、考えたことないわ。子供達と一緒に聴く最新のカッティングエッジな音楽は、YouTubeとか、あらゆる種類のストリーミングサービスで見つかる。特に一緒に車に乗っている時にいろいろ聴かせてくれるんだけど、どれも初めて聴く曲ばかり。とてもクールで面白いのよ。それが6カ月後にラジオでかかったりする。だけど本当にいろんな種類の面白い曲が生まれているのよ。

 素晴らしいと思うのは、どの若いミュージシャンもコンピューターを持っているということね。自分の寝室でレコーディングができるんだから。そしてYouTubeなどを通じて世界に発表する。そういう風に始められるの。私の時代はレコード会社に発掘されて、契約を結ぶしかなかった。まったく違うわ。今は才能があれば世界中に届く。若い人たちは、ネットを使って若い才能を発掘している。うちの子供達のおかげで、私は最新の情報を得ているの。

――選ぶのが難しいかもしれませんが、最近、気になるアーティストはいますか?

 それはやめて。名前を言うたびに言い間違えて、子供に笑われるのよ(笑)だから名前を挙げるのは止めておくわ。

――新しいアーティストの曲を聴く時に、影響を受けたりモチベーションがあがったりしますか?

 いいえ。そこは偽らないわ。そういう時は“いい曲だわ。でも私はやらない。私のスタイルじゃない”と思う。私はいまだに70年代の音楽に影響を受けている。今でも往年のディーヴァやシンガーソングライターが好きなのよ。今だって15歳の誰かが作った最新の音楽よりも、1940年代のジャズに影響を受けてる。でも、最新の音楽のことも “ワオ!”と思うの。クリエイティブで斬新なことにショックを受けるわ。才能をもった人がこれだけいることに幸せを感じる。陳腐なこと言うようだけど、音楽は不滅だって思える。音楽はこれからも変化し成長しづけるわ。新しいリズムも生まれるだろうし、若者たちはいろんなスタイルをブレンドさせてる。既存の概念をひっくり返してしまうの。いままでにまったくないクレイジーでクリエイティブな音楽を生んでいるのよ。だから聴くのは好きだけど、真似しようとは思わない

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