Official髭男dismが18日、東京・ダイバーシティ フェスティバル広場で、『Official髭男dism 「Pretender」発売記念スペシャルフリーライブ』を開催した。ヒゲダンのバンド史上最大規模のフリーライブとなったこの日、約5000人の観客の前で最新曲「Pretender」を含む4曲をフルバンド形態で披露し、週末のお台場を大いに湧かせた。

 昨年リリースされた「ノーダウト」は、長澤まさみ主演のフジテレビ系月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』の主題歌に抜擢されるという前代未聞のアプローチのなか、好調な反応を受けた。

 Official髭男dismの2019年初リリースとなる「Pretender」は、劇場版『コンフィデンスマンJP』に書き下ろされた楽曲。ヒゲダンのシングルのなかでは初となるミディアムナンバーだ。

 小雨もようの天候だったこの日のお台場だが、ヒゲダンがリハーサルのためステージに姿を表した瞬間、あまりにもジャストなタイミングで陽が射した。藤原聡(Vo, Key)は「晴れました!」と笑顔で観客に伝え、「ノーダウト」から披露。観客は一斉に手を掲げ、ダイバーシティフェスティバル広場はまるでファンで埋め尽くされたライブ会場並みの盛り上がりを見せた。

 「階段の上、そこの隙間、ガンダムの向こう、そして前の方! 本当にみんな集まってくれてありがとうございます!」と、藤原は全方位に向けて清爽に挨拶。「夏フェスと言っても過言ではない」という藤原の言葉通り、熱気に溢れた会場のテンションはLINE LIVEでも中継されていた。

 「野外で歌ったら凄くいいだろうなと思った曲」という「115万キロのフィルム」を艶やかなピアノの旋律とともに演奏。「ここにいるみんなと一緒に声を合わせて!」という藤原のコールが飛ぶと、クラップとコール&レスポンスが景気良く、美しく鳴り響いた。夏並みの気温のなか、一服の清涼がお台場を包みこんだ。

 最終曲は、小笹大輔(Gt)のキラキラと輝くようなアルペジオが流れる「Pretender」。ミドルテンポのゆったりとしたグルーヴを支える楢崎誠(Ba)、松浦匡希(Dr)のプレイの上で、メロディアスな歌とメランコリックで印象的な歌詞が会場に響き渡った。

 この曲は発売前ながら、LINE MUSIC、iTunes J-POPチャートにて1位を獲得。Apple MusicやSpotifyなどの各種音楽チャートで1位獲得11冠という大盛況振りのヒット・チューン。メンバーのハーモニーがフレッシュに重なる後半のドラマティックなコーラスが耳に残る――。終演後、サビを笑顔で口づさむオーディエンスが散見された。

 Official髭男dismは昨年、月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』主題歌に起用された「ノーダウト」が2018年デビューアーティストで最も定額制音楽配信サービスで再生された他、YouTubeでのMV再生数は1900万回を突破。昨夏には全国各地のフェスへ出演し、入場規制が続出という快進撃を見せている。7月8日にはバンド初となる日本武道館公演を含むツアー『Official髭男dism one-man tour 2019』を控えている。【取材=平吉賢治】

撮影=Seiya Uehara

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