阿部真央が7日、都内でおこなわれた映画『チア男子!!』(5月10日公開)のヒット祈願イベントに出席。本作のために書き下ろした主題歌「君の唄(キミノウタ)」を公の場で初披露した。この日はキャストの横浜流星、中尾暢樹、瀬戸利樹、岩谷翔吾、菅原健、小平大智、浅香航大も登壇。横浜らは、阿部の生歌を聴き「素敵でした」と称えた。

 映画は、直木賞作家の朝井リョウ氏が大学在学中に書き上げた同名小説が原作。実在する男子チアチーム「SHOCKERS」をモデルに男子チアリーディングチームの発足から成長を描く。

 この日登壇したのは「SHOCKERS」のメンバー。横浜は「身を削りながら全力で作ったので一人でも多くの方に観てほしい」と語れば、中尾も「4カ月かけて作ったので…」と感慨深げ。岩谷はクランクインまでに7人で3カ月練習してきたことを明かし「絆もしっかり深まっているので、スクリーンでも伝わると思う。明日からの活力になれば」と語った。

 トーク中盤に登場した阿部は「素晴らしい映画でした」と称え、「全部好きなんですけど…」と前置きした上で自身の好きなシーンを語り始めたものの「最後の…チア…ああ…ああ…何でもないです! 皆さん楽しみにされているからどこまで言っていいか」とネタバレをギリギリのところで回避。改めて「皆さんがチアするシーンがあるんですけど、凄く良い笑顔なんですよ。3カ月みっちり練習しないと出てこない達成感の笑顔だなと。勇気ももらえますし、素晴らしかった」と語った。

 書き下ろしの主題歌「君の唄(キミノウタ)」については、「映画『チア男子!!』が何を伝えたいかを一番汲みたかったし、寄り添えりように作りました。どんな事を言われても自分が決めた道を進むんだという思いを映画から作品から感じたので、それを歌詞にも落とし込みました」と曲に込めた思いを明かした。

 阿部の曲を学生の頃から聴いていたという中尾は、「貴方の恋人になりたいのです」や「モットー。」など具体的な曲名を挙げて「たくさん知っています」と阿部ファンの一面を見せた。

弾き語る阿部真央

 その中尾は、阿部が練習現場に来た時のエピソードを紹介。「練習風景を見て歌詞を考えてくれているから『僕の歌ですね?』と言ったら、それをもとに『君の唄』となった」と曲名の由来が自身の言葉だったと明かし、「これは『カズの歌』」と劇中で演じた橋本一馬の歌であると胸を張った。撮影中もずっと言っていたそうだ。

 これに阿部は「その時点で決まっていなかったんですけど、中尾さんが『僕の歌だと思って頑張ります』と言ったので…」と中尾の言葉から着想を得たと認めつつも、「でもカズくんだけの歌ではなくて、皆の歌です!」と笑顔で返した。

 改めて中尾は、阿部が主題歌を担当したことに「めちゃくちゃ嬉しかったです」と喜ぶと、中尾と同じく以前から阿部の曲を聴いていたという瀬戸も「(映画に)マッチしていて、素敵な曲になっています」と笑みをこぼした。

 その主題歌を阿部がギターで弾き語った。野外だったこの日は断続的に降った小雨の影響で肌寒かったが、阿部の力強い歌声はそれをも吹き飛ぶようなパワーを放っていた。阿部の歌唱前に「生で聴けるので観劇しています」と語った瀬戸を始め、キャスト陣や詰めかけたファンから拍手喝采。自身も歌手活動をしている横浜は「素敵でした。撮影の時の記憶を思い出したり、感動しました」と称えた。

 その横浜はイベント終わりにも「本気でチアリーディングに挑戦して、パフォーマンスや一人一人が何かを考えて前に進める姿に勇気や背中を押せると思います。楽しみにしてほしい。それと、阿部さんが素敵な楽曲を作ってくれたので、映画が終わったらすぐに席を立たないで、しっかりエンディングが終わってから映画館を去ってください」と呼びかけていた。

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